泰明小学校 -伝統と風格-

       校旗                   中央区立泰明小学校長 和田利次

 銀座の地で、139年もの長きに渡り教育活動が営まれてきました。『教育は百年の計』などといわれますが、泰明小学校は、この使命を堂々、脈々と果たしてまいりました。数多の人材を育て、校歌に歌われるように、「世に立つ鑑」となった先達も大勢おられます。明治11年、日本が国家としての体制を整えようと懸命になっている時から、世の風雪や流動に耐え、時代の要請や社会の変動を〝凜〟として受け止め、泰明小学校らしい教育を創り上げ、積み上げてまいりました。これぞまさに、「伝統と風格」であります。今年度は、「泰然・明哲」を教育活動の標題に掲げ、改めて、泰明教育の在り方を突き詰めていきたいと考えております。心泰らかに自分や自分を取り巻く状況を見つめ、才知を賢明に駆使し、道理を極めることができる子どもたちを育てることが泰明教育の心髄であります。その具現化に努めてまいります。

   さて、平成29年度、本校の教育研究活動は、改訂学習指導要領で特別な教科として設置される「道徳科」を取り上げて推進してまいります。子どもたちに、自分の心を見つめる力、今の自分の有り様が分かり、これからの自分を思い描くことができる力、そして、自分を克服し、自分を変容させようとする力を身に付けさせたいと考えています。将来の自分にアブローチできる能力の育成とも言えます。よりよい自分を希求し、自分にプライドがもてる子どもたちを育ててまいります。

 そして、これまで通り、他教科等の指導も充実させていかなければなりません。泰明小学校が築き上げてきた輝かしい研究実績を基に、今日的な新たな教育課題にも取り組んでまいります。英語教育、ICT教育などもさることながら、私がかねがね申し上げております「美しい日本語」の囁きが子どもたちの会話に聞こえてくるような、言語の教育と心の教育が融合した雅びた空気が漂う教育環境の創立にも取り組んでまいります。銀座の街のランドマークとしての学校だけではなく、これまでの泰明教育にさらに上積みをして、地域文化の象徴としての学校でもありたいと強く思っています。さらに、2020年に開催されるオリンピック・パラリンピック教育の充実にも、東京都教育委員会オリンピック・パラリンピック教育アワード校として、泰明小学校ならではの教育活動を計画、企画、実践してまいります。

 時代のパイロット校として泰明小学校が輝けるよう努力を重ねてまいりますので、どうか、多くの皆様からのご示唆を賜れるよう、よろしくお願いいたします。重ねて、『伝統と風格』が、泰明小学校の金看板であることを納得していただけるような、教育活動の実現に努めることをお約束いたします。