平成23年度常盤だより 2月号
「それはあなたたちが決めることです」
副校長 浅見紀久江
昨年放映されたテレビドラマ「家政婦のミタ」をご覧になったことがあるでしょうか。そこでよく聞かれた台詞です。それとは少し意味が違うかも知れませんが、今の時代は変化が激しく、これまでの価値観や生き方も意味をなさなくなってきていることがあります。判断基準をもちにくく、自己決定の難しさを感じます。
特に子供たちはというと現状では自己決定、自己責任という言葉が一人歩きしているように思います。果たして重大なことを自ら判断し決めてきた、という経験をどれほど持つのでしょうか。実際には難しいことかも知れません。まず、判断することができない。それは大人に比べ、情報や知識、経験が不足しているからです。従って子供たちが決めるという重大事項(と言っても区や地域行事などの参加の有無などがせいぜいでしょうが)は勿論子供たち自身の意思と思いますが、ほとんどの場合で保護者に相談をしています。時には自分の意に添わないまま保護者の意思に従っている場合もあるようです。それでも「やってよかった」という子供たちの笑みは、多くの体験が子供たちの意欲を培っていることに気付かされます。
大切なのは決めたら最後まであきらめないこと、ブレちゃいけないと無理をするのではなく状況が変わったら対応していく、つまり最善であろうと努めることだと思います。
また、エキスパートだけを目標にして欲しくないものです。広く専門的な知識と共に、普遍的で横断的な知識や経験を携え、様々な需要に応えていくことができる力が必要です。それが所謂プロだと、私は思います。そして、どんなことも自分で決めていく。しっかり自分と向き合って。
昨今の放射能対応についてもしかり。判断はできない、決断することしかできなかった、という話を聞きます。判断とは事実に基づく客観的な資料やデータから一般論を導く(帰納法とでも言うのでしょうか)ことでします。また、一般的な前提・推論を組み立てて結論を導くこと(演繹法とでもいうのでしょうか)もあるでしょう。判断できないなかで決断していくことは大変だと思います。いずれにしても、物事の多くは客観を経て最後は主観で決められるのだということです。
子供たちが知識と経験のなかから、自ら判断、実行していこうとする環境作りに、学校も家庭も努めていきたいものです。
◇校長相談日 16日(木)10時~16時




