3月25日(水)「修了式の話」

  桜の花が満開です。今日は修了式です。昨日は卒業式で6年生がこの有馬小学校から卒業しました。ですから、6年生はいません。さびしいですね。さて、今日の修了式ですが、本来なら体育館に集まって修了式を行う予定でしたが、コロナウイルス感染予防拡大防止のため放送で行います。

聞いてください。さて、皆さん進級おめでとう。1年間がんばりました。

  1年生、1年生は、学校生活に慣れ、授業時間、落ち着いて授業を受けている事は大変立派です。

有馬小学校の一員として、有馬小のきまりを守り、担任の先生の言う事をしっかり聞いていました。頑張りました。最初のうちは、好き嫌いが多く食べられたかった給食も今は残さず、もりもりと食べる子がほとんどです。幼稚園、保育園の子が来たときもとてもやさしくすることが出来ました。有馬小初めての4クラス、135人でスタートしました。たくさん友達ができましたね。皆さんは2年生になります。やさしいお兄さんお姉さんになってください。

 2年生、一階の教室で過ごしました。とても落ち着いて、勉強したり、静かに給食を摂っていたりしました。生活科では学校の回りの地域にでかけ、水天宮さんをはじめとしていろいろなお店を探検し、グループで協力して発表することも出来ました。かけ算九九も頑張って最後まで覚えました。生活科での工夫したおもちゃづくりはとても楽しそうでした。音楽会での伸びやかに歌った「Tomorrow」も忘れられません。初めての学級編制があります。友達をたくさん作って、これからも仲良く過ごしてほしいと思います。

  3年生、3年生は中央区の町の事、地域の事をたくさん勉強しました。柏学園に春にはさつまいもの苗を植えに秋には育ったさつまいも掘るために行きましたね。しかしながら秋の芋掘りは、今までに経験したことのないくらいの豪雨で、皆さんは自然の恐ろしさを感じましたことでしょう。私は、皆さんが無事に帰ってきたとき、とてもほっとしたことを覚えています。皆さんは、しっかりと先生方の指示に従って行動したと聞いてとてもえらかったと思いました。運動会での表現「ハピネス」もとってもかっこよかったです。何でも頑張る3年生。その力を4年生になっても発揮してください。4年生になるとクラブ活動も始まります。楽しみですね。

  4年生は、初めての宿泊、柏学園学習では友達と協力する大切さを体験しましたね。キャンドルサービスもしましたね。カレー作りでは、野菜を切って、飯ごうでご飯を炊く経験にも挑戦しました。4年生は、男女が仲良く、給食中もいつも楽しそうでした。4年生にになってダブルタッチ、金管バンドに入り積極的に練習している姿も頼もしかったです。また、3学期国語の「野原に集まれ」で書いた「詩」はどの作品も自分らしい表現で素晴らしく、力のある子どもたちだとあらためて思いました。4年生は、4月からは、高学年の5年生となります。6年生を支えてください。

  そして5年生

 5年生は、給食を食べる量は学校で一番!とてもエネルギッシュでした。館山臨海学校は、とても天気が良く、たくさん海に入ることができました。たくさん食べ、たくさん活動し、たくさん楽しみましたね。連合音楽会では、素晴らしい歌声、合奏を披露してくれました。5年生はこの1年、学校行事の運動会、音楽会をはじめとして、委員会活動、クラブ活動、縦割り班等、常に6年生を助けながら活動していました。また、地域のお祭りにも参加し、お手伝いをしました。次は最高学年です。下級生をしっかりとまとめてください。期待しています。

  皆さんは、この1年間、頑張りました。

また、みなさんが、元気に学校に来ることが出来たのは、家族の皆さんのおかげだと思います。こうして無事、1年間過ごせたのは、家族の皆さんの応援があったからこそです。

しっかり感謝してほしいと思います。

さて、明日からまた春休みに入ります。手洗い、うがいをしっかりして、たくさん食べ、しっかり寝て、体調管理をし、コロナウイルス感染症にかからないように生活しましょう。自分もうつらない、回りにもうつさない生活をしてほしいと思います。

2月17日(月)「春を待つ桜」 

先週からだいぶ暖かくなりました。今年は春が近いようです。上野の公園の桜並木を観ると花は咲いていないし、つぼみもまだ固く小さなままですが、うっすらと桜色に見えるので不思議です。

さて、この「桜」ですが、桜は、草木染めに「桜染め」があります。上品で繊細な桜の花を再現した美しい染め物です。この「桜染め」は桜の花を使って染めるのではなく、桜の「木の皮」や「小枝」を使うのだそうです。あの茶色くてごつごつした皮や枝から、あの美しいピンクを取り出すことが出来るなんて驚きです。しかも、一年中どの季節でも取れるではなく、桜の花が咲く直前の皮や枝でしか染められないのだそうです。つまり、桜はあの美しき開花のために、幹や皮、小枝も含めて全身で準備をしているのです。

ですから、私が公園で観たうっすらとピンクに見えるというものまんざら嘘ではないような気がします

さて、皆さんもあと一ヶ月もすれば新しい学年なります。草花や桜が春を迎えるためにこの寒い冬の間じっと耐えて、地面から吸った養分を蓄えているように皆さんも、新しい学年にむけて力を蓄える時です。そして、春になって、草花や桜が一斉に咲き始めるように皆さんも新しい学年を期待と夢をもって迎えてほしいと思います。そのためには

目標をしっかりたてて、この時期にしっかりと1日1日をすごしてほしいと思います。

 さて、先週の水曜日に長縄大会がありましたね。そのときに一番いい記録を出した6年2組の皆さんに、今から長縄をやってもらいます。よく見ましょう。

2月10日(月)「あいさつの嫌いな王様」

 寒い朝ですね。でも今週の後半は、春のような暖かさになると天気予報では言っています。後、少しの我慢です。

さて、今日は「あいさつの嫌いな王様」の話をします。 

「王様、おはようございます。」「王様、こんにちは」「王様、こんばんは」「王様、おやすみなさい」王様は、朝起きてから、夜寝るまで、あいさつ、あいさつのされどうしです。

「ええい、うるさい。いつもと同じあいさつなんかしなくてもいいのだ!」とうとう、王様はおふれを出しました。

 

 今日からこの国ではあいさつを禁止する。

 命令にそむいた者はろうやに入れる。

国中が大騒ぎです。

 パン屋さんはお客さんに「おはようございます」とうっかり言って捕まってしまいました。昼お隣のおばさんに「こんにちは」と言った子どもたちも、牢やに入れられてしましました。

あいさつができなくなったこの国は、いつのまにか暗くてさびしい国になってしまいました。あいさつを禁止した王様も、どうしたわけか、日に日に元気がなくなり、暗い気持ちになっていきました。そんなある日、どこからか明るい笑い声が聞こえてきました。王様は笑い声のほうに歩いて行きました。なんと、それはお城の牢やの方から聞こえてくるではありませんか。それはとても楽しそうな笑い声です。よく聞いていると、牢屋に入れられている子どもたちが、あいさつをしてから楽しい会話をしています。王様は聞いているうちに自分もあいさつをして仲間に加わりたくなりました。

「ううん、いかん、いかん、私はあいさつが嫌いじゃった。あいさつをするなんてとんでもない」王様は急いで牢やのそばから逃げ出しました。

「ううむ、何かおかしい。何かおかしい」王様は考え込んでしまいました。

 何日かたった朝、王様は、ばったり家来につい、うっかり「やあ、おはよう」と言ってしまいました。あいさつをしたおかげで、今までの暗くて元気のなかった気持ちが、いっぺんに吹っ飛んだことに驚きました。

「そうか、あいさつするというのは、こんなに気持ちのいいことだったのか。」

王様は自分が間違っていたことを謝り、おふれもやめました。それどころか王様は自分からあいさつするようになったのです。

 おかげでこの国はあいさつが飛び交って、ずっとずっと笑い声が絶えない国になりました。

 どうですか、学校もあいさつがなくなったら、暗い学校になりますね。皆さんは今、元気にあいさつをしていますか。

 今日もしっかりとあいさつできましたか。朝、私からあいさつしても、あいさつ当番の人があいさつをしても、うつむいて素通りする人がいます。とても悲しい気持ちになります。

 また、あいさつは、ただ声をだせばいいのではなくて、心を相手に届けるのです。心のこもったあいさつが相手に届き、相手をよい気持ちにさせてくれるのです。皆さんも相手に届くあいさつをしましょう。

2月3日(月)「節分」

 今日は、節分です。明日、4日は立春 暦の上では春です。春は確実に近づいています。

 今日の節分ですが、まめまきをすることで鬼が逃げると言われています。

昔は立春が年の初めと言う事で、立春の前の日、節分に豆をまき、邪気を追い払い、新年を迎えようという行事でした。この行事は、1300年前も前からあったという記録があります。

なぜ、豆をまくのかというと、豆という字は「魔滅」、(魔は悪魔の魔ですね。滅は、ほろぼすという意味です。)に通じ、鬼にぶつけることが邪気を追い払い、一年の無病息災を願う意味合いがあるからです。豆は自分の年齢分だけ、または一つだけ多く食べると、体が丈夫になり、風邪をひかないといわれています。

また、鬼を追い払うためには、柊の葉っぱや鰯の頭を飾るところもあるようです。

さてこの鬼ですが、人間の心に住みついていて人間が鬼に変わった姿だとも言われています。

「鬼のような形相」、「鬼のように勉強する」そのような言葉も聞きますね。

皆さんの心にも鬼が住みついていて、悪いことをさせようとささやくことがありませんか。「もう少し、寝坊しようとか」「塾はサボろうとか」それだけではなくて「学校の決まりも破ろうとか」そんなささやきはありませんか。

さて、こんなささやく鬼もいるので、先生方と、この間、皆さんの授業の態度の様子から、有馬の子どもたちの、学習中の7つの約束を決めました。

 

 学習の7つの約束です。

①始めのあいさつをする。

②先生や友達の話を最後まで聞く。

③意見があるときは手をあげる。

④名前を呼ばれたら、「はい」と返事をする。

⑤発言は、ていねいな言葉で、はっきり言う。

⑥プリントがわたされたら、はじめに名前を書く。

⑦終わりのあいさつをする。

 

当たり前のことでもうしっかりと身についている人が多いかもしれません。

この7つのことはしっかり守って授業に臨んでください。

1月28日(月)「全国学校給食週間」  

今日の午後から明日にかけて雪が積もる予報が出ています。明日の朝の登校は雪が降って転びやすくなるので十分気をつけてください。

 ところで、みなさんは、給食は残さないで食べていますか。

  先週の24日(金)から30日(木)まで全国学校給食週間なので今日は「給食」のお話をします。

給食は、今から120年位前、明治22年、山形県で給食が始まったと言われています。

当時は、お昼ご飯を食べる事の出来ない貧しい子ども達がたくさんいました。学校に家からお弁当を持って来ることの出来ない子ども達が多くいたのです。

 そこで、学校の先生をしていたお坊さんが、おにぎり・焼き魚、漬け物、味噌汁といったお昼ご飯を学校で出してくれたそうです。

 これが、みんな揃って食べた給食の始まりです。

しかし、戦争でこの給食は中断されました。

戦争が終わった後、日本は、食べ物がほとんどない時代が続きました。お腹を空かした子ども達が日本中にたくさんいました。そんな時、日本の子ども達を助けようと、世界中の国々から粉ミルクや缶詰などが送られて来ました。それを学校で配り、給食が再開されたのです。

 この世界中の人々のあたたかい心によって、学校給食が再開された事を感謝して「全国学校給食週間」が始まりました。「全国学校給食週間」は給食を通して食べ物の大切さとそれに関わる人に感謝する週間です。では、栄養士の鈴木先生のお話を聞きましょう。

1月20日(月)「ネズミの相談」

 今日は、大寒です。一年で一番寒いときだと言われています。今年は暖冬ですが、寒さはこれからかもしれません。体調に気をつけてください。

さて 始業式の時、私は、今年はねずみ年で、なぜ、ねこがねずみを追いかけるのか?その言い伝えのお話をしました。さて、今日もねずみとねこのお話をします。

今日は、イソップ物語の中の「ネズミの相談」のお話です。

 

 

 「この頃、毎晩のように、仲間がネコに食べられる。どうすれば いいのかな」

ある晩、ネズミたちが 相談を始めました。あるネズミが言いました。

「あるとも。いい考えがあるぞ。ネコの 首に鈴を 付ける事だ。」

「なるほど、そうすれば、チリンチリンと鈴がなって、ネコが来たことが すぐに分かるもの。」

「それはうまい 考えだ。」

ネズミたちは、大喜びで賛成しました。

鈴もちゃんと用意しました。

これさえ、ネコの首に付ければ、もう心配ありません。

ところが困りました。

一体誰がおそろしい、ネコの首に鈴を付けるのでしょう。

「あぁ、怖い。僕はごめんだ。」

「私も嫌よ」

これではいい考えも、何もなりません。

 

 さて、皆さんこのお話を聞いてどのように思いましたか?

いくら素晴らしい案でも、実行できなければ絵に描いたもちで、無意味である。という事です。いざ実行になると引き受け手がいないという事です。

さて、皆さんは、今学級会で2月6日(木)に行われる「ありまっこまつり」話し合いをしていると思います。せっかく決めても、できないことを決めたり、決めたことでも誰もがやりたくなかったりすることを決めていませんか。

クラスで、せっかく話し合ったのに、誰もやりたがらない。「賛成」とみんなが言ったけれど、実際、役割を決めると、誰も役割につきたがらない。誰も手を挙げない。だからじゃんけんで決めると泣いてしまう人が出る。嫌な思いになる人が出る。

つまり話し合いは、決まった事が実行出来なければ何の意味も持たないのです。みんながやりたくて、自分もやりたいことを みんなで出来ることを決めることが肝心です。どうやったら実行出来るか、考えて話し合いをしてみましょう。

みんなが楽しめること、みんながやってよかったと思えることを是非決めてください。

 

1月8日(水)始業式の話「ねずみ年」 

冬休み中には、新しい年を迎え、事故もなくこうして皆さんが揃ったことうれしく思います。

  あらためまして、あけましておめでとうございます。

  「一年の計は元旦にあり」という言葉があります。物事を始めるに最初にきちんとした計画を立てる事が大切だという事です。 今日は、今年の学校で過ごす一番、最初の日、学校での計画、目標をきちんと立てて欲しいと思います。

 

 三学期は、1年のまとめの学期です。1学期、2学期学んだことを3学期はまとめる時期です。1、2、3、4、6生は54日、5年生は55日間しかない3学期です。1日1日を大切にするためにも計画をしっかり立てて下さい。 

 

さて、今年はねずみ年です。ねずみ年生まれの人は、5年生と6年生にいると思います。ねずみ年生まれの人は、「寝ず身」とも書けるように寝ないでコツコツと働く人が多いそうです。さて、ねずみは12支の中で一番先です。では、なぜ一番になったのでしょう。今日はその話をします。

昔々、ある暮れのこと、神様が動物たちに御触れを出しました。
「元日の朝、私のところへ出掛けてきなさい。最初に到着したものから12番目のものまでを、1年交代でその年の大将にしてあげよう」
 動物たちは、我こそが1番になるぞとはりきっておりました。ところが、ネコは話を聞き漏らしてしまい、ネズミにたずねます。するとネズミはわざと1日遅れの日付を教えてやり、ネコはそれを真に受けて帰っていきました。
 元日となり、足の遅いウシが誰よりも早く夜明け前に出発しました。すると、牛小屋の天井でこれを見ていたネズミが、こっそりウシの背中に飛び乗りました。そんなこととは知らないウシが神様の家に行ってみると、まだ誰も来ておらず門も閉まったまま。我こそが1番だとウシは喜び、門が開くのを待っていました。
  やがて朝がきて門が開いたとたん、ウシの背中からネズミが飛び降り、ネズミが1番となってしまいました。残念ながらウシは2番となり、それからトラ、ウサギ、タツ、ヘビ、ウマ、ヒツジ、サル、トリ、イヌ、イノシシの順で到着しました。1日遅れで出掛けたネコは番外となり、それ以来ネズミを恨んで追いまわすようになったそうです。

面白いですね。加えて、十二支で一番に来ることから、植物に例えると、新しい生命が種子の中に生まれ始めるという状態だそうです。

新しい年になりました。皆さんもぜひ新しいことをはじめてください。新しい年に自分が挑戦する目標を立ててほしいと思います。

12月25日(水)「終業式」 

今日は、2学期の終業式です。

82日間ありました。長い学期が終わります。

さて、私は、この2学期、始業式の時に、なんでもいいので一生懸命に取り組むことをしてほしいという話をしました。どうですか?何か一つでも一生懸命に取り組んだことはありますか。

思い出してください。

私は、皆さんの一生懸命に取り組む姿に感動することが多くありました。

台風の過ぎ去った後、一生懸命に校庭いっぱいに落ちていた、落ち葉を拾ってくれる人がいました。有馬ラソン大会では、一生懸命に走ったのにもかかわらず、思うような順位になれなくて悔し涙を流していた人、音楽会では、指揮の先生をしっかり見て、一糸乱れないように一生懸命に演奏、合奏していた人、たくさんの一生懸命に取り組んでいる姿にうれしく感じたり、感心したりすることが多くありました。

そういえば、2学期は、ラグビーのワールドカップもありましたね。日本チームがワンチームとなって自己犠牲も厭わず一生懸命にプレーしている姿に皆さんも感動しましたね。

一生懸命に取り組む姿は、嘘や繕いがなく、見ている人を感動させるし、自分をも成長させます。

中国の三国志という書物にこんな話があります。国同士が戦っていたのですが、大将に、自分の軍が戦った手柄を、小さなことでも大げさに報告する武将が多い中、ある武将は、「あなたから、敵の大将を倒すようにと作戦をいただきながら、私は敵の大将を倒すことはできませんでした。」と反省を述べる武将がいました。その武将は、敵国を苦しませ、大きな手柄をあげていました。大将は、その武将の志の高さ(目標の高さに)に感心したという話です。

 皆さんも、1年を振り返って、自分の目標は達成できたのか、本当に勉強を頑張れたのか、本当に友達に優しい気持ちで接することが出来たのか、途中で投げ出さず最後まで頑張ることが出来たか、一生懸命にやったことは、何か、やれなかったことは何か、よかったこと、よくなかったことなどしっかり振り返ってください。

 しっかりと自分のできなかったことが分かれば、次の目標も見えてくるはずです。

 3学期の目標もしっかりと立てられるはずです。

インフルエンザも流行っています。冬休み中は、インフルエンザはもちろんのこと、病気になったり、事故に遭ったり、けがをしたりしないように元気に過ごしてください。

12月23日(月)「大掃除」

昨日22日は、冬至でした。一年で一番昼間の時間が短い日です。今日から少しずつですが陽の光が強くなっていきます。しかしながら寒さはこれからです。ですから冬至の日は、ゆず湯で温まり、栄養価の高いかぼちゃを食べる習わしがあります。また、インフルエンザにかかっている人も増えています。手洗い、うがい、たっぷりと睡眠をとること、栄養のあるものを食べること。心がけてください。

 さて、明後日は、皆さんは2学期の終業式を迎えます。

終業式を迎えるにあたって、皆さんは、きっと学級や、使った教室の大掃除をすると思います。

また、冬休み中も大掃除をお家でする人も多いでしょう。

では、なぜ、新しい年を迎えるにあったって大掃除をするのでしょう。

大掃除が生まれたのは、平安時代頃と言われています。

1年間、日頃掃除出来ない所もしっかり、掃除して、お正月に神様を迎えるという意味があったそうです。

今年のゴミやほこりはもちろんの事、目には見えない所もきれいに掃除して、来年もいい年でありますように、来年こそいい年でありますようにと願いこめながら、昔の人は掃除をして、すっきりした、きれいになった部屋に神様を招いたわけです。

神様が途中で迷わないように「迎える場所はここですよ」の目印として門松を立て、しめ飾りを張り、神様のお供え物として、鏡餅を飾るということです。

 

ですから、皆さんも、学校の大掃除、そして、お家での大掃除を是非、進んでやってほしいと思います。自分の身の回りをきれいにすると気持ちもすっきりして、新しい事を頑張ろうとする気持ちになるものです。

掃除は、教室や家の中をきれいにするだけではありません。自分たちの心もきれいにするのです。掃除はだから「心磨き」とも言われます。

 大掃除は、今年お世話になった学校、教室をぴかぴかにして、そして自分自身の心もぴかぴかにきれいにしましょう。

 そうすると、神様が来た時、きっと喜んでくれて、いいことをたくさん与えてくれるはずです。

12月16日(月)「学問に王道なし」「砂上の楼閣」 

今日も含めるとあと、8日で冬休みを迎えます。寒暖の差が大きく体調を崩している人もいるようです。気を付けてください。

今、みなさんは、学習のまとめをしていると思います。

分からない事を分からないままにせず、この時期しっかりと学習してほしいと思います。

「学問に王道なし」という教えがあります。この教えは、古代ギリシャの数学者の言葉です。数学者だった彼は、王様から、「図形を取り扱う学問が簡単にわかる方法はありませんか」と尋ねられた時、「学問に王道はありません」と答えたのがもとになっていると言われています。

 昔の王様は、とても強い権力をもっていました。ですから、王様がどこかへ出かけるときは、特別にまっすぐな道をつくったり、道に絨毯を敷いたりしました。こうした道を「王道」といい、楽な道、簡単な方法という意味を持っています。

 ですから「学問に王道なし」というのは、学問をしようとすれば、だれでも努力して、基礎的、基本的なことを一つ一つ積み重ねていく必要があり、学問をするのに楽な方法、簡単な方法はありませんよ、という意味になります。

 たとえば、算数での割り算の問題を解くとき掛け算九九を使います。面積を求める時も掛け算は必要になります。掛け算九九をしっかり覚えないと何もできないことになります。つまり、掛け算九九は算数の基礎基本になります。

 このような、基礎基本になることは、どの教科にも必ずあります。学力を身につけるためには、そうした基礎基本を一つ一つ確実に身につけていくことが大切なのです。また小学校で学習することは、中学校や高校の学習の基礎・基本になります。ですから皆さんの将来のためには、今の学習が基礎・基本としてとても大切なのです。

 基礎・基本がないといくら勉強しても「砂上の楼閣」になってしまいます。

 「砂上の楼閣」というのは、砂の上に建てられた立派な建物の事をいいます。砂の上につくられた建物は、いくら見た目がきれいで立派でも、基礎が弱いのですぐ崩れてしまします。このことからも基礎・基本は大切だということがわかります。

 みなさん「学問に王道なし」です。毎日の学習を一つ一つ積み重ねて、基礎・基本をしっかり身につけてください。

12月 9日(月)「校友会・大銀杏」

 11月30日土曜日は、校友会、有馬小学校を卒業した人達とみなさんが、共に過ごす会がありました。

多くのみなさんが参加しましたね。ダブルダッチ、金管バンドのみなさんは、日頃の練習の成果を地域のみなさんや、卒業生、そして会に参加していた多くの人達に披露することが出来ました。校友会では、2年前に卒業した今中学2年生の人達が同級会のように多く集まりました。その当時はとても元気の良い6年生で元気で羽目を外すことが多くあったけど、やるときは一致団結力を合わせ、特に学芸会では、劇団顔負けの演技で、観ている人達を驚かせました。卒業して2年の月日が経ちましたが、私にもしっかりと挨拶、警備員さんにもしっかりと挨拶をしていました。当時を思い出したのでしょう。警備員さんに「お世話になりました。」と挨拶をしていました。警備員さんも懐かしそうに「中学校では、頑張っているのかい」と応えていました。とても嬉しい光景でした。みなさんも、いつかは卒業生になります。有馬小でたくさんの楽しかった思い出をつくって欲しいものです。それは、みんなで協力して創りあげる思い出です。

さて、1年生は知らないので。今日は、校庭の大きな銀杏の木の話をします。体育館のそばにある大きな銀杏の木です。今は、黄金色になっています。

この銀杏の木は、今のこの校舎が出来た頃から、その長い歴史を見つめてきたものです。

今こそ、この銀杏は、その四季折々の姿を見せてくれ、有馬小学校のシンボルとなっていまが、この銀杏の木は、関東大震災が起こった大正12年の時、今から100年以上も前ですが、学校に隣接する蛎殻町公園にありました。蛎殻町公園は、その当時、京都出身の豪商、杉村氏の屋敷の庭園でした。震災の夜、火災に追われた近所の人達は、夜になって周りが火の海に包まれたとき、銀杏の大樹の下に避難し、難を逃れました。

銀杏の木は、防火林と言われて、水分を多く含んでいるので火に強いのです。ですから、火の粉から、地域の人達を守ることができたのです。

その後、この庭園は、現在の蛎殻町公園になり、そのため、銀杏は、日当たりの悪い、新校舎とビルの間に移植されたのです。それが、今の場所です。かつて、洋々と天空に伸びていた枝が切り落とされ、麻袋で、ぐるぐる巻きになった姿が、当時の人達には、寒々しく見えたそうです。

そこで、その当時の有馬小学校の校長先生をはじめ多くの先生方、そして児童のみんなさんが、関東大震災の時、火の粉を振り払って地域の人達の命を助けた、この大銀杏の木を日当たりが悪い環境の中でも完全に根付かせようと、夏休み中も交代で水をやり、土が乾かないように、みんなで大事にお世話をしました。その結果、次の年の4月には、残った枝から青いものが一斉に芽吹きました。そして、今や、当時のような大樹になったのです。昭和62年の話ですから今から、30年くらい前の話です。

一度は枝を切り取られ、日当たりの悪い場所に移植され、瀕死の状態になったにも関わらず、しっかり根付いた銀杏の木、みんなの愛情によって復活し、今では黄金色になる銀杏の木になりました。

有馬小学校は、みなさんの母校となる学校です。今日は、卒業したとき懐かしむそのような学校生活を送ってほしいことと、大銀杏の木の話をしました。

 

12月 2日(月)「平和」

 体育館脇では、中央区小・中学校世界平和展の展示をおこなっています。1945年、昭和20年の東京大空襲では、中央区はもちろんですが、東京が2時間半もの間攻撃を受け、10万人余りの人が亡くなったと掲示してあります。

 この写真を見てください。この写真の題名は「焼き場に立つ少年」です。「焼き場」って何でしょう。そうです。死んだ人を焼く火葬場です。これは、同じく1945年、今から74年前、長崎で原爆投下後、アメリカ人が撮影したものです。8月9日、原子爆弾が投下され、一瞬のうちに、長崎はその頃人口が24万人だった言われていますが、そのうちの8万人ともいわれる尊い、命が失われ、街は焦土化しました。その当時に撮影された、写真です。この唇をかみしめて、直立不動で立っている少年は10歳くらいだと言われています。おぶっている弟とみられる赤ちゃんは既に亡くなっています。もしかすると家族で生き残ったのはこの少年だけだったかもしれません。亡くなった弟を火葬するために、弟をおぶって、火葬の順番を待っている写真です。この後、この少年が見つめる中で弟は屋外の火葬場で火葬されたとその写真を撮ったアメリカ人は伝えています。

 3年前の8月6日の新聞記事をこれから読みます。これはその3日前の8月6日、広島に原爆が投下された後の様子が書かれています。

 

 

略 旧制広島第二中学校1年生300人が解体された建物の後片付け始めようとした矢先に、原爆が投下され、数日の内に全員が亡くなった。子どもたちの最期をつづる遺族の手記を広島テレビがかつてまとめた。熱線と爆風に見舞われ、川に逃げた生徒達は手をつないで軍歌「海ゆかば」をうたう。泳げない子は、「ぼくらは先にいくよ。」と流されていった。残された言葉の数々がある。朝日俊明くんは大勢の友の死を知り、米国を「やっつけてやる」と叫んだ末に息絶えた。松井昇くんは見舞いに来た友だちに「オーイ、明日は水遊びにいこうや」と語りかけた。高田文洋くんは、ようやく会えた母親に「このあいだもらった一学期の成績は良かったでしょう」との言葉を残した。山下明治くんは原爆3日後に亡くなった。「一緒に行くからね」思わず言った母親に「お母ちゃんに会えたからいいよ」と答えた。極限の痛みに耐えながら、子どもたちは最期まで軍歌をうたい、敵国を憎み、親に気遣いを見せた。模範的な生徒であり、よき息子であろうとする姿があまりにも切ない。 略

                      

 28年8月6日 「天声人語」から

 戦争は、悲惨です。原爆を投下された、広島・長崎の人達、東京大空襲の関東の人達、日本で唯一地上戦になった沖縄の人達、そればかりではなく、戦場に出向いた多くの日本人、日本人ばかりではなく、世界中の人達が戦争で命を落としています。「戦争は絶対してはいけないものです。」戦争をしないためには、まずみなさんは、隣の子と仲よくすること、クラスの友だちと仲よくすること、近所、地域の人と仲よくすることが大切です。意見が違っているから、争うのではなく、自分と違うから排除するのではなく、言葉で伝え合いながら互いの違いを認め合うことが大切です。みなさんが大人になって戦争を始めないために先生たちは、互いの人権、命を大切にすることをこれからも教えていきます。

11月25日(月)「見られてはいないけれど」

先週の金曜日、土曜日は音楽会でしたね。

芸術の秋にふさわしい音楽会でした。皆さんの素晴らしい歌声、演奏を地域の人やお家の人が大変ほめていました。大変立派でした。

さて、音楽会の日は、みなさんは、多くの人達に練習の成果を観ていただきました。そしてたくさんの人にほめていただきました。

人に見てもらうと緊張するけれど、思いがけない力を発揮したり、立派な態度になったりするものです。そして、人間は、皆に見てもらってほめてもらうととても嬉しく思うものです。

反対に人間は、誰も見ていないと、だらだらしたり、怠けたりもします。悪いこともするものです。誰も見ていないから、友達の靴を隠したり、誰も見ていないから、盗みをしたり、大人の犯罪のほとんども誰も見ていないところで起きます。

けれども、誰も見ていないけれど、善いことをしている人もたくさんいます。そういう人に出会うとそれもとても心が温かくなるものです。

さて、これを見てください。「ときわん」です。多くの人がかわいがってくれています。

この「ときわん」は、常盤橋にちなんで付けられ、日本橋にある小学校、久松小学校、常盤小学校、城東小学校、日本橋小学校、阪本小学校、に地域の人が寄附してくれたものです。日本橋にある小学校のどの小学校にも置かれているマスコットです。大事にされています。有馬小学校も玄関に置いて、みんなにかわいがってもらっていました。しかし、残念なことに、この「ときわん」を乱暴に扱うひとがいるので、「ときわん」のしっぽがほころびてしまいました。中に詰めている綿が見えました。気になっていたら、ある日、授業中に玄関のところを通った時、あるお母さんが糸と針を使って縫ってくれていました。そのお母さんは、通りがかるたびにしっぽがほころびていることが気にかかり、わざわざお家から裁縫用具を持って学校に来てくれたのです。とても嬉しく思いました

 

次は、あるお母さんからの電話で分かった事です。蛎殻町公園で遊んでいた有馬小の子供たち数人が、お菓子を食べた後、袋を散らかして公園を汚して帰ったそうです。それを見ていたお母さんは、困った子供たちがいるものだと思いながら、お家からゴミ袋を取ってきて片付けようと一旦家に戻ったそうです。公園に戻るとその食い散らかしていた子供たちの中の一人の男の子が、公園に戻って友達のゴミをかたづけていたそうです。そのお母さんは、その姿にとても感動して学校に電話をくれました。

 

 みなさんのまわりには、このように人知れず善いことをおこなう人がたくさんいます。でも、なかなか気づかないことが多いものです。散らかっていたものがもとに戻っていたら、壊れていたものが直っていたら、誰かのおかげです。今日は嬉しかった話をしました。

11月18日(月)「命令」 

先日、ふれあい月間で、みなさんには、いじめについてのアンケートに記入してもらいました。私は、アンケート全部に目を通しました。楽しく学校生活を送っている人が多かったのですが、一方で未だにいじめがあることを大変心配しています。死ね、うざい、◯◯菌と平気で言ったり、暴力を振るっている人がいたり、仲間外れをしたりするひとが未だになくなりません。残念なことです。ふざけてやっているつもりでも言われて傷ついている人、暴力を振るわれて不安に思っている人がいることを考えてほしいです。

さて、今日は、私が5年生を担任した時のお話です。

受け持った学級は、とても明るく元気な子が多くて、みんな楽しそうに生活しているように、私には見えました。ただ、気がかりだったのは、おとなしくて、勉強も運動も苦手なA子さん、いつも一人ぼっちでした。しかしそれもいつ頃か、明るくて活発なB子さんC子さんと一緒にいることが多くなり、A子さんにも笑顔が見られるようになって、私も安心しました。

B子さんC子さんは、もともと2人は、とってもなかよしで、運動も勉強も良くできるクラスのリーダー的な女の子達でした。私は、B子さんC子さんは、きっといつも一人ぼっちの子のA子さんをかわいそうだと思って誘っているんだ、とてもやさしい子ども達だと思っていました。

 しかし、2学期も半ばになって、事件が起きました。

5時間目の授業を始めようとした時、A子さんが、ずぶ濡れで教室に入ってきたのです。固く口を結んで理由は言いません。そうしたらたまたま見ていた女の子が、教えてくれました。

B子さんとC子さんがA子さんをトイレに閉じ込めて、上からホースを入れて、水をかけたのです。

その後A子さんは、重い口を開き、今までB子さんC子さんから、「お菓子を持ってこい、シールをくれ、消しゴムをくれ。」あげくのはては、「泥団子を食べろ。」とまで命令され、泥団子まで食べたということを教えてくれました。命令は繰り返しされていたのです。

しかし、Aさんは、また一人ぼっちになるのがいやで、言うことを聞いていたと言いました。私が我慢すればいいのだからとも言っていました。

Bさん、Cさんにも話を聞くと、初めは一人でいるAさんがかわいそうだと思って声をかけたのだけれど、何でも言うことを聞くA子さんにおもしろくなって、命令をするようになったということでした。そして、もともとA子さんのことは友達だとも思っていないし、かわいそうだから、遊んであげているだけ、いじわるをしたあとは、「ごめんね」ともいってあやまっている。と言っていました。

 さて、一人ぼっちになるのがいやで、何でも言うことを聞いたA子さんが悪かったのでしょうか?

 B子さんC子さんの何が悪かったのでしょうか?

命令したB子さんC子さんは確かに悪いことをしたけれど、周りの子はどうすれば良かったでしょうか?

 もし、この中で友達に命令されていたり、いやだなあと思う事をされたりしていたら、勇気をもって近くの大人の人に伝えてください。学校にはスクールカウンセラーの先生もいます。是非相談してください。これでお話を終わります。

10月28日(月)「ラグビー」 

日本で開催されているラグビーワールド大会は、今週の土曜日、イングランド対南アフリカで優勝国が決まり、幕が閉じます。日本チームはワールドカップがはじまってから、初めて、ベスト8になり決勝トーナメントに進出しました。

 

さて、ラグビーワールドカップですが、4年に一回行われています。今回で9回目です。日本は9回目で初めてベスト8まで進出しました。4年に1回開催ですから、30年以上かかったことになります。はじめのうち、日本はワールドカップに出ても一勝も出来ないことが長い間続きました。

1995年南アフリカで開催された第3回、ワールドカップでは、ニュージーランドと対戦しましたが、なんと、17対145点という歴史的大敗でした。選手は、悔しさはもちろんでしたが、世界に歯が立たない現実を思い知らされたそうです。そしてその時メンバーだった、平尾誠二という選手が、2年後の1997年、34歳で日本チームの監督になりました。平尾監督は、世界に勝てる日本を目指しは多くの外国人を登用、キャプテンも外国人にしたのです。そして、その時、メンバーに加わったのが今の日本代表の監督のジェイミー・ジョセフでした。それから20年以上もかかって、ようやく日本は、世界と戦かえるようになりました。そして、先日の南アフリカ戦は、その平尾誠二監督の亡くなった日、命日でもありました。このように日本代表は、はじめは本当に弱いチームだったけれども、長い年月をかけて人一倍練習して、15人それぞれが自分の役割をしっかり果たす、組織力を身に付け、今回の素晴らしい結果になったのです。

ラグビーには、一人はみんなのために、みんなは一人のために One for all,  All for one.という教えがあります。

選手一人一人が自己犠牲を厭わず、仲間やチームの勝利のために、仲間は、一人一人のために全力を尽くすということです。他にも、試合が終われば、ノーサイド、試合の勝ち負けや敵味方に関係なくお互いの健闘を讃え合うという教えもあります。

最後です。岩手の釜石、ラグビーのワールドカップが開かれているところですが、台風で試合が中止になりました。試合が予定されていたカナダチームは、台風の爪痕が残る釜石に残りボランティア活動をしたことが多くの報道で紹介され絶賛されていました。このことも伝えます。

10月21日(月)「天皇即位礼正殿の儀」「台風」 

今週の10月24日木曜日は、暦でいうと霜降(そうこう)です。霜が降りると書きます。秋が一段と深まり、日が短くなって、冬支度、コートや暖房機器を出すのがこの時期だと言われています。

 さて、今日は2つの話をします。

明日のことです。明日は今年だけの祝日。「天皇即位礼正殿の儀」が執り行われます。天皇陛下が即位、天皇になったことを国民だけではなく世界中に宣言します。明日は、170カ国以上の国を代表する人達が皇居に集まります。国を代表する人達ですからみなさんチャーター機で日本に来ます。ですから、飛行場は各国の飛行機を駐めておく場所を確保するのも大変だという事です。また、国の代表する人が集まるので日本各地から警察官が東京に集まり警備をするそうです。日本だけでなく、世界中が日本の新しい天皇が誕生したことをお祝いしてくれるのです。パレードも予定されていましたが、台風19号で被害に遭われた方々を配慮して延期しています。

さて二つ目の話です。

この台風19号は、日本各地に大きな被害をもたらしました。多くの川が氾濫、防波堤が決壊し、家ごと流されたり、床上 床下浸水したりしました。その数は、4万7000棟にも及ぶそうです。また、断水が約10万戸、停電も起きました。この台風で亡くなられた方は81人にものぼっています。今だに行方不明の方もいます。

今まで経験したことのないような台風での災害が日本各地で起きています。

9月に起きた台風15号では、千葉県が大きな打撃を受け、停電、断水が一ヶ月近くも続いたところもありました。そして今回は、台風19号で大雨が降り、千曲川が氾濫した長野県をはじめ、12都県で大きな被害が起きました。東京23区でも大田区、世田谷区で浸水が置きました。浸水は免れたけど、避難所が多く開設され、江戸川区の避難所になっているある小学校では、1500人の人が集まり、3人に1枚の毛布で夜を過ごしたそうです。

わたしたちの身にもいつこのような災害が起きるかわかりません。日頃の備えをしっかりしておきましょう。最後です。岩手の釜石、ラグビーのワールドカップが開かれているところですが、この台風で試合が中止になりました。試合が予定されていたカナダチームは、台風の爪痕が残る釜石に残りボランティア活動をしたことが多くの報道で紹介され絶賛されていました。災害が起きたとき、どのように行動するか、みなさんにも考えてほしいと思います。

10月7日(月)「こんなメールをもらったら」 

急に暑くなったり、寒くなったりして体調を崩している子が見られます。暑い時は上着を脱ぎ、寒い時は上着を着るなど、着るもので体温の調節をしてほしいと思います。さて今日は1.2年生にはちょっと早いと思いますが、メールの話をします。聞いてください。

ももこはいつも友達と携帯電話でメールの交換をしています。学校で話しているのになぜかメールでもいろいろ書くことがあるのが不思議です。

 ある日、塾の帰り道に親友のみきからから次のようなメールが来ました。

 

 これは不幸のメールです。受け取ってからこのメールを24時間以内に5人に回さないと、あなたが不幸になります。これは最新システムを使っているので止めたらわかります。もしも止めてしまったら、あなたのスマホに登録されている電話番号やメールアドレスが全て消去されるようにプログラムされています。あなただけではなく、あなたに回した人も同じように消去されます。

 ももこは、どうしたらよいか困ってしまいました。そして、思いあまってお母さんに相談しました。

「これは不幸のメールね。まさか、ももこは回さないわよね?」

「でも、本当に全部消されたら嫌だし、それにみきからもらったから、迷惑かけちゃうし」

「ももこは、このメールを信じているの?もし、あなたがこれを送ったら、もらった子はどんな気持ちになるかしら。今のあなたと同じじゃないかな。」

「絶対、嘘とは限ってないでしょう?だけど、友達5人にもこんなメールを送りたくないよ。みきは、私に送ってくるなんてひどいよ」

 さて、みなさんは、このように不幸のメールが届いたらどうしますか?

私が子供の頃にも、「不幸の手紙」というものが送られてきた記憶があります。やはり何人かに送らないと不幸にあってしまうとか、事故に遭ってしまうとかいうものでした。その時、私も母親に相談して手紙は出しませんでした。でも事故にも遭わなかったし、病気にもなりませんでした。不幸にならなかったのです。これからみなさんの身の上にもこうして不安がらせたり、心配させたりすることが起こるかもしれません。その時は、すぐに近くの大人に相談してください。

また、ラインを友達同士でやりとりしている人達がいるようです。グループでラインをすると、友達の悪口を書き込むことがあるようです。やってはいけないことです。友達の悪口の書き込みがあったらこれもお家人や、学校の先生方に相談してみてください。

9月30日(月)「のび太君としずかちゃん」 

先週の23日は秋分の日でしたね。

春分の日と同じで昼と夜の長さがほぼ、同じで、23日を境に夜が長く昼が短くなっていきます。最近は日が暮れるのが、ちょっと前とは違って早くなっていますね。これからどんどん夕方、暗くなるのが早くなります。帰宅時間を守ってほしいと思います。

また明日から10月です。10月は「神無月」とも言われています。全国各地の神様が出雲に集まるため、神様がいなくなるのでそう言われたそうです。1年に1度神様達が集まって、1年間の報告をしたり、あの国の娘とこの国の青年を結婚させようという話をしたりするとも言われています。おもしろいですね。                 

 

今日はドラえもんののび太君としずかちゃんのお話をします。

のび太君としずかちゃんはやがて大人になって結婚します。

のび太君は本当にしずかちゃんと結婚できるか心配で、ドラえもんにお願いしてタイムマシンで未来を見に行きます。そしてこっそり見たのは、結婚式の前の日、しずかちゃんがパパに「結婚してうまくやっていけるか心配だわ。」と話しているところでした。その時、しずかちゃんのパパはこうこう言いました。

「大丈夫だ、あの青年は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことが出来る人だ。人間にとって一番大切なことなんだ。彼なら間違いなく君を幸せにしてくれると、パパは信じるよ。」しずかちゃんのパパは、のび太君のことをしずかちゃんにそう話したんです。

 そういえば、のび太君は困っている友達や、ジャイアンにいじめられている友達がいると自分のことのように心配します。そしてけんかは弱いけどドラえもんの力を借りて解決しようとします。また、友達が上手くいったりすると心から「すごいね。」と認めることも出来ます。

 みなさんは、どうですか? 私も皆さんに、のび太君のように「人の幸せを心から願い、人の不幸を悲しむ」人になってほしいと思っています。みなさんの中には、悲しいことに、友達が失敗したらせせら笑ったり、馬鹿にしたりする人も見られます。友達が困っているとき、友達が失敗したとき、友達が大丈夫と声を掛けたり、心配してしたり、そのような人になってほしいと思います。他人にたいしてのび太君のようにやさしい人になってほしいと思います。

9月2日(月) 始業式の話

2学期が始まりました。

たのしい夏休みでしたか?今年の夏休みは、はじめは、なかなか梅雨が空けず、冷夏だと思っていましたが、暑い夏休みになりましたね。皆さんが体調を崩すことなく、元気にまた、会えたこととてもうれしく思っています。

さて、今日は3つお話をします。しっかり聞いてください。

1つ目です。2学期は、一所懸命、まじめに取り組むことを心がけてください。一生懸命やったことは、結果が思うようにいかなくても記憶に残ります。そうすれば次は、このようにやろうとか、自分には向いていないから、時間をかけてやろうとか、違うことを選ぼうとか自分のこれからが判断できます。適当にやったり、やってもみないで文句ばかり言ったりしている人は、結局、本当に自分のやりたいことが見付からず、自分の得意なことがわからず、終わってしまうものです。

今年の夏、全英女子オープンで優勝したプロゴルファーの渋野日向子選手は、小学校2年生の時にゴルフに出会います。同じ2年生の12月には地元のスポーツ少年団に入ってソフトボールをはじめます。そして中学校に入ってからは男子に混じり、軟式野球部に入ります。2つのことを一生懸命やったのです。そして中学2年生の時、ジュニアゴルフ大会で優勝しました。そのことがきっかけで、ゴルフ一本に絞ることに決めました。そして、プロになって、たった2年目で日本人42年振りのメジャー制覇をしたのです。渋野選手は、一生懸命やったからこそ、自分の進む道を決められたわけです。みなさんもこの2学期、多くのことにチャレンジして、それも一生懸命に取り組むことを経験してほしいです。

2つ目です。

夏休みは、皆さんは、朝のラジオ体操、地域のお祭り、大江戸まつり等、地域の皆さんやPTAの役員のお父さん・お母さんにお世話になりました。夏休みに楽しい思い出や貴重な体験ができたのはこれらの大人の方々のおかげです。感謝をしてほしいと思います。

 最後です。

昨日9月1日は、東京で大震災が起きた日です。ですから昨日は、「防災の日」でした。今から約100年前、大正12年の9月1日、お昼頃に発生しました。昼食時だったため、多くの家庭で火を使って料理をしていたため、あちらこちらで火災が発生し、東京では3日間に渡って燃えつづけました。日比谷、銀座、日本橋、浅草、上野を焼き尽くしました。この時の死者は10万人以上だといわれています。

東京に、また大きな地震が来ると言われています。常日頃の避難訓練はまじめにすることはもちろんですが、お家の人と、もう一度大きな地震が来たら家族でどこに集まるか2カ所、確認しておきましょう。7日(土)は、引き取り訓練もあります。真剣に訓練に参加しましょう。

 

7月20日「1学期終業式の話」

明日からいよいよ夏休みです。

ようやく来週から、暑くなりそうです。急に暑くなって、体調を壊さないように、熱中症にならないように、また1学期は、プールに十分に入れなかったので、検定もなかなかできませんでした。そこで、夏休中のプール指導では、検定の日を多くしました。積極的に学校のプールにきて検定を受けてほしいと思います。

 

さて、1学期が今日で終わります。皆さんは、どう過ごしましたか。友達と仲よく良く過ごせましたか。勉強はしっかりできましたか。

 

まずは、みなさんが頑張ったことを話します。

みなさんは、新しい学年になって、大きな行事では、運動会がありましたね。暑い中、たくさん練習して、その成果を発揮しました。頑張りました。

1年生は、ひらがな、たしざん、ひきざんはもちろんのこと有馬小学校に慣れために、たくさんのことを覚えました。春、種を植えた朝顔もみなさんのお世話で咲いていますね。

2年生は、1階の教室になって、担任の先生が全員変わりましたが、落ち着いて生活していました。春に蒔いた野菜の種もどんどん伸びて今は、なす、枝豆、トマト、ピーマンがなっています。

3年生は、初めてのクラス替えがありました。クラス替えがあって新しい友達がたくさんできてとても仲よく過ごしている様子は、嬉しいです。給食中もいつも楽しそうです。

4年生は、むずかしくなった算数、割り算を粘り強く学習していました。算数を頑張っていた姿が印象的でした。4年生までの算数が分かると、5,6年生で習う算数は苦労しないといわれています。

そして、5年生は、高学年の仲間入り委員会活動で張り切っていました。

クラス替えもあり、心機一転、頑張っている姿が多くの場面でみることができるようになったのも大きな成長です。夏休みには臨海学園があります。楽しみですね。

6年生は、なんといっても最高学年、委員会やクラブ活動、縦割り班活動など常にリーダーとしてやる気を見せてくれました。135人もいる一年生の面倒をよく観てくれているのも6年生です、1年生が不安なく学校に来られているのは、6年生のおかげです。

それぞれが頑張った1学期でした。

 

さて、明日から、夏休みが始まります。

夏休みをいっぱい楽しんでください。

夏休みを楽しむためには、まずは健康でいることが一番です。病気やけがをするとどこにも出かけられません。塾で勉強する人もいるかもしれませんが、けがや病気になると、その塾にも行けなくなります。健康でいれば、夏休みを楽しんだり予定のしたことが予定通りできたりします。

是非、健康な夏休みを過ごしてください。そして思い出をたくさん作ってください。

7月8日「困ったときに」 

沖縄の高校生の話です。

沖縄の高校生のAさんは、おじさんのお葬式のため与那国島に帰ろうとしたとき、那覇空港駅で、飛行機代6万円が入った財布がないことに気がつきました。途方にくれていると、たまたま埼玉県から仕事で来ていた男性に「どうしたのか」と声を掛けられたそうです。

Aさんは「財布をなくしてしまって、与那国島に帰えるためのお金をなくしてしまったことを話したそうです。するとその男性は、自分の財布を取り出してそこから飛行機代6万円を貸してくれました。

 その男性は、自宅の埼玉に戻った後、多くの友達からは「だまされたんだよ。」「名前も聞かないで馬鹿だな。」と言われたそうです。

 一方、お金を借りて、無事に与那国島のおじさんの葬儀に出席できた高校生Aさんは、名前も聞かずにお金を貸してくれた男性にお礼を言ってお金を返したいと思っていました。しかしながら、名前も住所も聞かなかったので連絡ができずにいました。そこで高校の先生に相談したところ、「新聞社に連絡して記事にしてもらうとよい」というアドバイスを受けました。そしてこの記事が新聞に載ったのです。そして、その記事をたまたまその男性の友達が発見。高校生はその男性と再会を果たすことができました。高校生は借りた6万円を返すことができたのです。ちなみになくした財布もしっかりと駅にとどいていたそうです。みなさんは、このように見ず知らずの人に助けてもらった経験はありますか?自分が困っているとき、助けてもらうととても嬉しいものですね。

 さて、私の経験したことです。私は、自転車のかごに入っていたバックをバックごと盗まれたことがあります。そのバッグは、息子からもらった大切なものでした。バッグの中には財布、定期券、体操着などが入っていました。その日のうちに交番に届けましたが見付からず、夜も寝られないくらい気持ちが沈みました。

すると、次の日、「バッグが近くのマンションの駐車場に落ちていました。」という連絡が警察からありました。財布、定期券は、抜き取られていましたが、バッグを拾って警察に届けてくれた人がいました。バックが戻ってきたので、拾ってくれた人にとても感謝しました。

また、次の日、「定期券が駅に落ちていました。」という連絡が、また警察からありました。定期券を拾って警察に届けてくれた人にまた感謝しました。

そして2週間も経った頃、また警察から「財布が警察に届いています。」という連絡を受けました。道の植え込みの中に落ちていたのを清掃する人は見付けてくれたそうです。さすがにお金は抜き取られていましたが、財布も手元に戻りました。つまりバッグを盗んだ人は財布に入っていたお金だけ抜き取り、バッグ、お財布、定期券をあちらこちらにばらまたのです。

けれども、3人のとてもよい人が拾って警察に届けてくれました。世の中には悪い人もいるけどいい人もたくさんいると実感しました。

とても気持ちが温かくなる話だったのでみなさんに伝えました。 

7月1日「いじめをなくそう」

7月に入りました。みなさんはあと14日、学校に来ると夏休みに入ります。

楽しみですね。でもその前に、1学期に勉強したことはしっかりできるようにしましょう。

さて、今日は、この間、みなさんに書いてもらったいじめアンケートについて話します。最後の質問に「もっと学校が楽しくなるためにあなたの意見や考えを書いてください。」という欄がありましたね。ほとんどの人がしっかりと自分のこととして受け止め、どうすればいじめがなくなるか考えて書いてくれていたので、今日は、紹介します。

1年生男子の意見です。

 ぼくは、みんなと遊びたいです。たくさん遊びたいです。悪口は言わない方がよいと思います。

2年生女の子の意見です。

 何か、チームワークがよくなるものや、心の距離が縮まることをするとみんなが楽しくなって、いじめがなくなると思います。みんなが力を合わせることでもいいと思います。

3年男子

 友達に優しくする。友達が困っていたら助けてあげる。遊ぶ人がいなかったら遊んであげる。

4年男子

クラスメイト遊びをした方がいいと思います。例えば、タグラグビーなどみんなで協力する遊びがいいと思います。理由は、みんなで協力する遊びをすれば、もっと仲よくなれるからです。

6年女子

いつも一人でいる子に声を掛ける。クラス遊びや学年遊びなどの交流をして、他のこと仲よくできるようにする。

 さて、土曜公開の時には、5年生が弁護士の方による「いじめ」についての授業を受けました。

 その学習の振りかえりで書いたものを紹介します。

ぼくはいじめというものは、「こわいものだなあ。」と思いました。ぼくもまわりの人も知らず知らずのうちにやってしまっているのかもしれません。いじめをしている人はたぶん自覚をしていないと思います。でもいじめられた方はしっかりと覚えています。なので、いじめる側もするならしっかりと自覚をもってやってほしいと思います。もちろん、できればやってほしくないし、そんなことしたら絶対、良心がとがめると思うけど。

 そしてこれを書いた人は

 「心をやさしくまあるくね。」という標語を作りました。

2年生の女の子はカードの最後にいじめをなくし、日本橋のなかで一番いい学校にしたいと書いていました。いじめをするのは、この中で何人かだと思います。いじめに遭っている人は悲しんでします。いじめについてみんなが自分のこととして考え、いじめをなくすように、みんなでよい学校を作っていきましょう。

6月24日「スイカ」 

学校公開では、落ち着いた学習態度でとても頑張っていました。

さて、今スーパーへ行くと、スイカが並んでしますね。私はそのスイカを見るたびに思い出す忘れられない小学校の頃の思い出を2つ話します。

 私は、6月の後半生まれで、小学校の頃は、誕生日会を開いてもらっていました。

母親が誕生会の時に何を出すか、私に聞いてきました。

私は、「スイカ」と答えました。私の小学校の頃は、「スイカ」は今でこそスーパーにたくさん並んでいますが、この6月は、まだまだ手に入りづらく、買ったとしても本当に高価なものでした。だから友だちが、誕生日会でスイカが出たことにまずは、驚いて、喜んでくれたことが自慢でした。でも子どもの誕生日会で、親が多少無理をしても、子どもが、喜んでくれることをするには当たり前と思っていたので「ありがとう」と言わずじまいでした。

 

 もう一つのスイカの思い出です。

夏、母親にお寺にお参りに行くから一緒に来るようにと言われました。暑い日だったので私は、行きたくありませんでした。母親はお寺さんへの手土産に「スイカ」を用意していました。大玉でいかにも重そうです。お寺さんまでは坂道を登らなければなりません。私は、もともと行きたくなかったので、渋々と母の後をついて行きました。反発したのでしょう。重そうに持つ母親に「一緒に持つよ。」となかなか言えませんでした。

 ところがその日は、本当に暑い日で、汗で手が滑りやすく母親は何度も右手と左手を交代させながら重そうにスイカをもっていたのです。そんな姿を見るとだんだん気の毒になってしましました。「一緒に持つよ。」と一言、言えばよいのにそれがなかなか言えません。

お寺が近くに見えてきました。その時になって初めて、母に声をかけることができました。

母親は嬉しそうに「ありがとう」と言ってくれました。

2人で持ってもスイカは重く指が痛かったこと、そして何よりうれしそうな母の顔が忘れられません。

 自分の誕生日で「ありがとう」と言えなかった事、母に「ありがとう」と言われてうれしかったこと、そしてもっと早くスイカを持ってあげればよかったこと、スイカを見るたびにこの2つの思い出がよみがえります。

6月17日「環境を守りましょう」

今日の校長先生の話では、体育館のスクリーンにプラスチックゴミの被害を受けているウミガメの写真を映しながら話がありました。

 

梅雨です。今日、明日は梅雨の晴れ間です。外で遊べますね。

さて、今日は環境問題について話します。

今、世界では、波とともに押し寄せ海岸を埋め尽くすプラスチックゴミが大きな問題になっています。日本は、このプラスチックゴミをアメリカに続いて二番目に多く出しています。プラスチックゴミは、ストロー、ペットボトル、スーパーのレジ袋など中央区では燃えないゴミに分類されているものです。手軽に使える分、手軽に捨てられるので、それを処分するため、平気で川や海に捨てられています。世界の海に存在しているプラスチックゴミは、合計で1億5千万トン、毎年800万トン、重さにして、ジャンボ機5万機相当が海に捨てられています。そして、そのゴミを飲み込んだ海にいる生物が大量に死んでいます。死んだクジラの胃袋からは大量のストロー、スーパーのレジ袋、ペットボトルなどが出てきたそうです。ウミガメは、スーパーのレジ袋を好物のクラゲだと思い飲み込んで飲んでしまうそうです。これは、鼻の穴にストローが刺さって苦しそうなウミガメです。大量に出るプラスチックゴミをどうにかしないと海に生物が住めなくなります。地球がどんどん人間のしたことで汚れています。

  もう一つ環境問題で、問題になっているのは、地球の温暖化です。地球がどんどん暖まり気温が上昇しています。気温が上昇すると、氷が溶け出し、今まで陸だったところが海になって水没しています。国の大半が水没してしまう危機の国もあります。ホッキョククマが絶滅するのではないかといわれていたり、蚊が増えてマラリアなど病気が増えたりすることも予想されてします。日本でも、雨が激しく降り、土砂災害が起きたり、台風が多く上陸したり、今までにないくらいに熱い気温になったりしています。電気多く使ったり、ゴミを燃やしたりすることで排出されるCO2が増えているためです。そのためには、では、学校で私たちにできることは、どのようなことでしょうか。

学校では、「ゴミはできるだけ出さないようにする。」「分別する。」「使わない教室の電気は消す」「エアコンはできるだけ25℃以下にしない」などが大切です。家庭でも「冷房を1℃高くする」「電気をつけっぱなしにしないでこまめに消す」「テレビを見る時間を一日1時間短くする」「ゴミは決められたとおりに分けて捨てる」等、具体的に取り組んでほしいと思います。

皆さんも地球に優しく、環境を大切にしてほしいです。

6月3日「こんな時どうしますか」 

こんな時どうしますか?

掃除の時間です。たまったごみを、最後にごみを集める場所に捨てに行く事になりました。当番だったAさんがゴミ箱をもって行こうとするとBさんが、「Aは行かなくていいよ。」といいました。そしてCさんに向かって、「C、お前が行けよ」と言ってCさんにゴミ箱を押しつけました。

 学級にいるAさんは、頼りなさそうで、冗談を言って周りを笑わたり、何を言われてもニヤニヤ笑っています。自分からあまり意見も言いません。AさんはBさんのグループといつも一緒でした。休み時間遊ぶのも、トイレに行くのもです。そればかりではなくて、Aさんは、毎朝Bさんの家に迎えに行き、Bさんの荷物を持って登校していました。私は、断ればいいのにと思っていました。ある朝、Aさんは寝坊をしたらしく、Bさんの家に迎えに行くことができなかったようです。するとAさんはBさんに呼ばれて何かを言われたらしく、その日は元気がありませんでした。次の日からBさんはAさんに対して今までにもましていいなりになりました。Bさんは、学級の皆の前でもAさんをからかったり、命令したりするようになりました。学級の中では、Bさんたちと一緒にAさんをからかって笑う人まで出てきました。ほとんどの人も何も言わず、一緒に笑っていました。Bさんは、周りの友達に、いつも「Aが遊ぼうと言うから、一緒に遊んでやっているだけだし、Aだっていつも笑っているじゃないか」と言っています。

 Aさんは、活発で運動が好きなのでいつも男の子たちと元気に遊んでいました。学級の女の子の中にはいつも男の子と仲よく遊ぶAさんをよく思わないBさんがいました。Bさんは、「Aさんのことをどう思う?」とよくAさんのことを女の子の前で話題にし、仲のよい女の子とよくヒソヒソと悪口をいうようになりました。私は、それを見ていて嫌な気持ちになりました。ある日いつものようにAさんが、20分休み教室に戻るとBさんのグループの子が皆でAさんをにらむのを見てしまいました。 

 さて、みなさんは、このような光景を見たらどうしますか?気になることがあったら、迷っていないで是非担任の先生や、近くの大人の人に相談してみてください。

5月20日「交通事故」 

5月11日から20日今日まで、春の交通安全週間です。横断歩道に警察官の人が立っていたり、地域の人が立っていたりして気がついた人もいるでしょう。

さて、今日は交通安全についてのお話をします。私の小学校の時のまきちゃんという友達の話です。

まきちゃんは、近所の薬屋の子どもでした。

まきちゃんの夢は、お父さんの仕事をついで薬屋さんになることでした。

だから、大学は薬学部に入らなければならないので小学校の頃から算数と理科はしっかりと勉強していました。

お母さんは、まきちゃんが小さい頃から心臓が弱く、まきちゃんは勉強を頑張りながらもおうちのお手伝いを良くしていました。特に重い物を持たなければならない買い物は、まきちゃんの仕事でした。まきちゃんは放課後一緒に遊んでいても、時間になると買い物に行かなければならないからと先に帰り、その後よく自転車で買い物帰りの姿を見かけたものでした。

小学校を卒業しての春休みのことです。

その日もいつものように遊んでいましたが、いつものように時間になると「買い物に行かなければならないから先に帰るね。」といいました。それから『今日は中学校の上履きを買うんだ』と付け加えました。それは中学校に行くことをとても楽しみにしているように聞こえました。

まきちゃんが買い物帰りに大型トラックの後輪に巻き込まれて即死したという事がわかったのは、別れてから3時間後の事でした。

無残に壊れた自転車、かごから放り出された新しい上履きが道路に散らばっていたそうです。

「先をいそいでいたのかなあ。あの曲がり角でちゃんと止まっていたら・・・」周りの大人達が言っていたことを今でも思い出します。

また、最近、小学生の交通事故が増えています。青信号になって横断歩道を渡っていても交通事故に遭うという話を聞くこともあります。しっかりと車が止まるのを確認してからわたるようにしましょう。

横断歩道でも、急に飛び出しては、危険です。

小学生が事故にあったという話を聞くとまきちゃんの事を思い出します。

「まきちゃんは生きていたら薬屋さんになっていたのかなあ」と。

皆さんも交通事故に気をつけて下さい。特にとびだしやふざけて歩いたり、道路で鬼ごっこをしたり、本を読みながら歩いたりすることのないように、また自転車に乗っているときも同じです。自分の命は自分で守る事を心がけて下さい。

5月13日「早寝 早起き 朝ご飯」 

10連休が終わりました。「五月晴れ」の日が続きましたね。長い休みの後で、なかなかリズムが作れないという人もいるかもしれません。

5月は、天気もさわやかで何をしても気持ちのよい季節です。運動会の練習も本格的に始まっています。ですから、皆さんに明日から是非実行してほしいことがあります。

「早寝、早起き、朝ご飯」です。

では、なぜ、「早寝、早起き、朝ご飯」が大切なのでしょう。

「早寝、早起き、朝ご飯」がしっかり出来る子は、学校の勉強も出来ます。

Aさんの話です。

Aさんは、毎日9時には寝ます。すると自然に6時には起きます。6時に起きると時間がたっぷりあるので、学校の準備もしっかり出来ます。朝は時間があるので朝ご飯もしっかり食べることが出来ます。学校にも余裕をもって友だちと楽しく会話しながら登校出来ます。学校での勉強も運動も元気に集中して取り組めます。すると学校の勉強も身につきます。一日、勉強や運動をたくさんしたので夜は早く、ぐっすり、眠ることが出来ます。昔から「早起きは三文の徳」ということわざがあります。早く起きるといろいろなことがはかどることの良さを言い表しています。

Bさんの話です。

Bさんはゲームが大好きで夜は寝るのはいつも12時過ぎです。ですから、朝は、おうちのひとにいつも「遅刻するわよ」と怒鳴られて7時半過ぎにようやく起きます。遅刻すると思うので、慌てます。「あ、今日挨拶当番だった。」と気づいてももう遅く、「どうしよう」とますます焦ります。お母さんにも「早くしなさい。」とせかされて、思わず「うるせい」と言ってしまいます。朝ご飯も起きたばかりなので、食欲も出ません。結局牛乳だけ飲んでお家を飛び出します。登校途中で忘れものに気づきます。「しまった」と思っても学校のきまりで引き帰ることが出来ません。先生の鬼のような顔が目に浮かびます。学校に着くとみんなから、「挨拶当番なのに」と注意されます。授業が始まっても、夜十分に寝ていないので眠たくなったりぼーっとしたりしてしまいます。20分休みにはおなかが空いてきて、遊ぶ元気にもなれません。体育の授業では、力が入らず、転んでけがをしてしましました。「今日も何もいいことなかった。」とおうちに帰り、またゲームに夢中になります。

Aさんのように「早寝、早起き、朝ご飯」が出来ると勉強が出来るようになるわけです。

皆さんもAさんのように、早く寝て、早く起きて、朝ご飯をしっかり食べて、勉強もそして運動会の練習にもしっかり取り組んでほしいと思います。

4月22日「令和」 

桜が散って、ハナミズキの花が咲き始めました。次はツツジの花が咲きます。色とりどりにいろいろな花も咲いています。

1年生が揃っての初めての朝会です。しっかりと話を聞いてほしいです。

さて、今週の土曜日から10連休が始まります。

5月1日からは、新しい時代「令和」が始まります。

5.6年生は、習字の時間に「令和」を書きましたね。この「令和」ですが万葉集からとったものだそうです。人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ。一人一人の日本人が明日の希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることが出来る。そうした日本でありたいとの願いがあるようです。

この「令」ですがいろいろな書き方があります。黒板を見てください。自由な時代、いろいろな人がいて、それぞれ認め合うという意味もあるようです。みなさんは、5月から始まる令和の時代に大人になっていきます。たくさん勉強して、運動して、大人から、たくさんの事を教えてもらい、知識、体力、思いやりの気持ちを育て、大人になったら、この日本を良い日本にする一員になってほしいと思います。そしてそれぞれに自分の花を咲かせてほしいと思います。

さあ、10連休が始まります。5月にも入ります。五月は、「五月晴れ」とも言います。

 5月は、天気もさわやかで何をしても気持ちの良い季節です。

さてこの漢字知っていますか。「薫る」です。かおるといいます。「よいにおい」という意味です。この時期に吹く風を「薫風」といいます。「くんぷう」です。「かおる風」です。

さて、風にはにおいがありますか。

 風にはにおいはありませんね。逆に「空気がくさい」例えば近くで火事が遭ったり、ガスが漏れていたりすると、風に乗ってくさいと感じる事が多いのかもしれません。

 しかし、この夏の一歩手前、この初夏に吹く風を「薫風」といいます。新緑、若葉のにおいかもしれません。思わず深呼吸したくなるにおいの風がこの時期に吹きます。皆さんも「薫風」をかんじてほしいと思います。10連休晴れている日に外に出て、この薫風を感じてほしいです。みなさんに次に会うのは5月7日(火)です。交通事故に遭ったり、病気になったりしないように10連休を楽しく過ごしてください。

4月15日「新学期になって」

  校庭の桜も散り、新しい緑の葉っぱが出始めました。学校の玄関の前にある銀杏並木も小さな葉っぱがたくさん出ています。

 有馬小学校は、608人でスタートしました。今日は、一年生がいませんが、1年生は、135人、4クラスです。小さな子がたくさんいます。はじめての学校生活です。わからないことや困っていることがたくさんあります。入学式から最高学年の6年生は、よく1年生のお世話をしています。

2年生から5年生の皆さんも、1年生にやさしくいろいろなことを教えてほしいと思います。よろしくお願いします。

さて、新学期が始まり、一週間が経ちました。クラスの友達が変わったり、先生が変わったりした人もいるでしょう。この中には、仲の良かった友達と同じクラスにならなくて、がっかりしている人や、なってほしいなと思う先生でなくてつまらないと思っている人がいるかもしれません。

 だからといって、「こんなところはいやだ。」という気持ちになっているとどんどんつまらなくなってしまいます。

 マイナスの気持ちが強くなると、友達や先生ともうまくいきません。

もし、周りに友達がいなかったら、それは、新しい友達ができるチャンスです。

思いがけない先生の良さもたくさん見つかるはずです。

「ピンチはチャンス」です。新しいクラスでたくさん友達や、先生との思い出をたくさん作ってほしいと思います。

それでも中には新しい友達になかなか慣れなかったり、自分の気持ちを言えなかったりする人がいるかもしれません。一人ぼっちの子がいたら、まわりの人は声をかけてください。

また、新しい生活が始まって、つらいこと、心配なこと、不安なことがあるかもしれません。一人で抱え込まないでそのような時は、勇気を持って先生方やスクールカウンセラーの先生方に相談してみましょう。

 新学期、自分の気持ちをしまっておかないで、自分から勇気を持って行動してほしいと思います。