3月25日(木)「修了式の話」

 進級おめでとうございます。校庭の桜の花が満開です。いつもなら皆さんのいない春休み中に満開になります。今日は最後の日なので、是非、校庭に出て、満開の桜を楽しんでほしいと思います。昨日は卒業式で6年生がこの有馬小学校から卒業しました。ですから、6年生はいません。寂しいですね。

 さて、今年度はコロナウイルス感染症が世界中に蔓延して今まで経験したことのない学校生活を皆さんは送りました。

 4,5月は学校が休校になり、皆さんはおうちで学校から出された課題に取り組む毎日を過ごしました。学校が再開されたのが6月、それも分散登校だったので、学級のみんなが揃ったのが6月15日、「友達に近づかない、マスクをとらない、手を洗うことを忘れない」の三つのないの約束のもと我慢の学校生活が始まりました。その上、プールに入ること、友達とお話しをしながら給食を摂ること、遠足や移動教室もなくなってしまいました。夏休みも短くなり、土曜日授業も増えました。そのように、今まで当たり前のように行っていた学校生活が出来ない我慢の1年でした。

 このような状況の中で不平、不満も言わず、学校生活を楽しんだ姿は、大変立派です。とても頑張りました。今出来る事を工夫しながら、一生懸命に取り組んでいる姿が多くの場面で見られました。今できる事を工夫しながら、一生懸命に取り組んでいる姿が多くの場面で見られました。とてもうれしく、頼もしく感じました。困難な状況でも、自分の目標を持ち、前向きに取り組むことは、素晴らしいことです。

 ありまんピックで皆さんが真剣に踊っている姿、ARIMARUNで真剣に走っている姿に先生たちも励まされました。学級でのお楽しみ会、ペア活動なども、工夫して活動していました。

 コロナウイルスは、いまだに収束をしないまま、2度目の春を迎えています。しかしながら、世界中そして日本でも、ワクチン接種もはじまりました。もう少し我慢すれば、また、前のようにマスクを外し、友達とお話したり、食事を一緒に食べたりすることもできるはずです。

 そして、付け加えれば、私たち人類は、歴史上、様々な感染症が襲って1500年が過ぎましたが、その度に、常に打ち勝ってきました。このコロナウイルス感染症においても、私たち人類がコロナを克服する日もそう遠くないでしょう。これからの皆さんの長い人生の中で、どのようにしてコロナウイルスと向き合ったか、どんな時代だったか皆さんの後に続く人たちに伝える日がきっと来るはずです。是非、苦しかったけれどもこの一年に起こったを忘れずに記憶に残してほしいです。また新学期、春休み中、事故や病気にならないように気を付けて元気に会いましょう。

3月22日(月)「夢に向かって」

緊急事態宣言が解除され、またこうして皆さんの前で、朝会のお話が出来ます。

と言っても、朝会は今年度最後です。1年生から6年生まで、全校児童が集まるのは今年度最後です。今年度は、コロナウイルス感染症のためこうして、全校児童が一斉に集まる機会が本当に少なかったと思います。有馬小学校は全校児童632人います。

今日が最後かと思うととても寂しい気がしています。

 さて、「立つ鳥後を濁さず」ということわざがあります。立ち去るものは、見苦しくないようにきれいに後始末をしていくべきという戒めです。水鳥は、池や湖に飛来し、一定期間を過ごすと、次の場所に羽ばたく習性があります。水鳥が立ち去った後、草花や餌が散らかった様子がなく水辺がとてもきれいになっていることことから由来するものです。

皆さんも今週で今使った教室から離れ、別の教室に移動します。6年生は、この校舎から巣立ち、それぞれの中学校に羽ばたきます。自分が使った教室は「立つ鳥後を濁さず」、しっかりと元にあったあったようにきれいにして、新しい学年に渡してください。

 さて、皆さんは、今週で今の学年が終わり、また新しい学年になるわけですが、それは節目であって、皆さんはこれからも大人になるための準備は続きます。

 先日の新聞に、小学校3年生から6年生の小学生に「大人になったらなりたいもの」を質問した結果が出ていました。男子の3位は、サッカー選手、2位は、YouTuber,1位は会社員、女子の3位は、幼稚園、保育園の先生、2位は、学校の先生、1位はパティシエでした。自分の夢が実現するためには、どうしたらいいか、そのための努力は学年が変わっても続けられます。

 たとえば大人になって、「パティシエになりケーキ屋を開きたい。」という夢を持っています。パティシエの夢を叶えるためには、まずケーキを作る事が出来なければなりません。そのために、ケーキの作り方の本を読んだり、誰かに教わったりしなければなりません。読んで理解する力、教えてくれる人の話をしっかりと聞く態度がなければなりません。国語で読み取る力や、目上の人にどう接したらいいか、学校で学んでいますね。ケーキが作れるようになりました。しかし、ケーキが作れたからといってお店は開けません。もっとおいしいケーキを作るためには、どうしたらいいか考えなければなりません。研究していく訳です。材料を工夫したり、作り方を工夫したりします。安全な食品や材料の配合なども考えなければなりません。課題を設けて解決していく活動は、総合的な学習の時間で、安全な食品は家庭科で、ケーキに使う果物の産地はどこか、これも社会科で習っています。ケーキを焼くには温度も大切です。温度計の見方は理科で習います。配合や比率は算数で、さて、このようにして、ようやくおいしいケーキが出来きました。これでケーキ屋さんは繁盛するのでしょうか。違います。儲かるためには、どこの場所にケーキや屋さんを開くか、どのくらいの値段にしたらもうけがあるか、お客さんが食べたいケーキはどのようなものか等も調査もしなければなりません。つまり、ケーキ屋さん一つ開くにも、このようにすべての教科の力が必要になってくるのです。体育だって必要ですね。仕事をするには病気にならない健康な身体を作らなければならない訳ですから。学校の勉強は大切なのです。学年が終わったからすべておしまいではなく、自分はどうなりないか考えて勉強を続けてください。

3月15日(月)「後8日で2つの約束」

皆さんが今の学年で、勉強したり、遊んだりするのは8日です。後少しで今の学年が終わります。あと8日、落ち着いてしっかりと過ごしてほしいと思います。

 後8日で、皆さんに是非意識して取組んでほしいことを2つ言います。

一つ目は、名前は丁寧に書くこと。二つ目は、学習の7つの約束うちの、先生の話や友達の話を最後まで聞くこと、です。

 今、書き初めの作品が廊下に貼られています。皆さん一人一人の作品をじっくりと見ました。皆さん、一人一人、丁寧にしっかりと書かれていて、きっと落ち着いて集中して書いたのだと作品から覗えました。同じ手本なのに一人一人の個性がにじみ出ていました。同じ手本だけれど違うのは名前です。もちろん名前も手を抜くことなく最後まで丁寧に書いてある人が多くいました。名前は皆さんのおうちの人の願いが込められています。皆さんが生まれたとき、考えて考え抜いてつけたものです。その願いがこもった名前をしっかりと書いてあるという作品は、その気持ちを受け取っているようでとても気持ちが良いものです。自分の名前を丁寧に書きましょう。これから一生、何度も何度も自分が書く名前です。自分の名前くらい上手に書きたいものです。

 二つ目は学習の7つの約束の中の、先生の話や友達の話を最後まで聞くこと、です。

「口は禍のもと」ということわざがあるくらい、人間は他人の話を聞くことより、自分でおしゃべりがしたいのです。

 人間の顔には、耳が二つありますが、口は一つですね。これには深い意味があるのです。人類誕生の一つの説に「人間の顔は初め脳でおおわれていた。長い間に脳が進化して顔になった。だから、顔にはその人の考えていることがすべて表れる」というものがあります。

顔を見れば、怒っているか、悲しんでいるか、楽しんでいるか分かりますね。そしてその進化の中で人間として、必要に応じて目や鼻や耳や口が出来たのです。よく見えるように目は二つ出来ました。そして話をよく聞くように耳も二つ出来ました。しかし口と鼻は一つだけです。

なぜかというと、人間の学習は、まず「聞く」ことによって学ぶことが多いのです。もちろん本を読んで目から学んだり、体験して体で学んだりすることもありますが、まずは「聞く」ことがとても大切です。赤ちゃんが初めて発した言葉も、親の発する言葉を赤ちゃんが何度も聞いて、親の口元を見て、言葉を獲得するのです。皆さんは、先生や、友達の話を最後まで聞いていると応えている人が多くいますが、先生方は、まだ身に付いていないと感じています。先生の話を遮ったり、友達と話をしたり、そもそも話を聞かないで、関係のない本を読んだり、手いたずらをしたり、そのような人がいることはとても残念です。話をしている人の方を見て話を聞くことは、そこから表情も読み取れます。あと8日、自分の名前を丁寧に書くこと、話を最後まで聞くことをしっかり行ってほしいです。

3月8日(月)「東日本大震災」

皆さんが今の学年で、勉強したり、遊んだりするのは後3週間を切りました。まとめをしっかりしてほしいと思います。

 さて、今週の木曜日、3月11日は、いまから10年前に東日本大震災が起こった日です。

死者・行方不明者22000人以上、津波によって、家族や、家や働く場所を無くした人が大勢いました。

  この震災では、多くの小学生の命も失われました。岩手・宮城・福島県だけでも、351人の小学生・中学生が亡くなったり、いまだに行方不明だったりしています。特に、宮城県、石巻市の大川小学校では、全校児童108人の7割74人、先生方も11人のうち10名、84人の命が津波で死亡・行方不明になりました。

 10年前の3月11日は、東北地方では雪が降り、大変寒い日でした。そのような寒い日に地震が襲ったのです。大川小学校では、校庭に避難し、その後近くの避難場所に移動するとき、大きな津波に襲われました。

 帰って来るはずの我が子が帰って来ない。次の日から大川小学校に通わせていたおうちの人は、帰って来ない我が子を探して学校の回りを狂うばかりに探したと言われています。土に埋まった泥だらけになった我が子の遺体と対面できた人、何日も何ヶ月も探しても我が子と対面出来ない方もいました。

 3人の子どもを一度に失ったお父さんは、10年たった今でも毎日亡くなった子供たちの写真に話しかけているそうです。子ども達と一緒に津波で亡くなった4年生の担任の27歳の男の先生、学級の女の子を抱いた格好で遺体が発見されました。この担任のお父さん、お母さんは、「息子が子ども達の命を守ってあげられなくてすみません。」と、亡くなった子供のうちを一軒一軒回り、頭を下げ続けたと言います。

 

このように東日本大震災では悲しい出来事がたくさんありました。

さて、この震災では、あなたたちと年がそう変わらない被災した子ども達が避難所で、

率先して掃除をしたり、食事の準備を手伝だったり、お年寄りを励ましたりする姿がたくさんありました。また、みんなが食べるものがなくても、食事を配られる時は順番を守り並んで待っていたり、食べ物を分け合ったりする、そんな日本人の助け合う姿に世界中から驚きの声が上がったことも忘れられません。また世界中からもたくさんの支援が寄せられました。この震災を通じて、人が人を思う姿、思いやりの心があちらこちらに見られました。

 最後にみなさんに話したいことは、10年前、東日本大震災が起きたとき、東京でも携帯もメールも使えなくなり、電車がすべてストップしてしまいました。学校へのお迎えをお願いしても電車がストップしていたため、6時間も歩いて学校にお迎えにいらした保護者の方もいました。学校に着いた時間は夜の12時過ぎでした。

 地震はいつ起きるか分かりません。お家の人たちと、家族でどこに集まるか、どこに行けばお家の人たちと会えるか決めておいてください。二カ所決めてください。 

3月1日(月)「桜」

今日から3月です。春はそこまで来ています。今週の、3月5日(金曜日)は、「啓蟄」です。意味は、大地が暖まり、冬眠をしていた虫たちが穴から出てくる頃だそうです。

ありとか、ミミズとかが出てきます。そういえばこの頃、小鳥もずいぶんさえずるようになりましたね。

さて、桜の木の花が咲くのは、今年はいつもより早く今月の20日頃という予報が出ています。

蛎殻町公園の桜の木を見てください。

まだ、固いつぼみがついていますが、遠くから見ると花は、咲いていないけれどうっすらとピンク色に見えます。

さて、草木染めに「桜染め」というものがあります。上品なピンクの色をした美しい染め物です。このピンクの染め物「桜染め」は桜の花を使って染めるのではなく、桜の「木の皮」や「小枝」を使うのだそうです。この茶色くてごつごつした皮や枝から、あの美しいピンクを取り出すことが出来るなんて驚きです。しかも、一年中どの季節でも取れるではなく、桜の花が咲く直前の皮や枝でしか染められないのだそうです。

だから、桜染めが出来るのは、2月頃から桜が咲くまでの今頃です。つまり、桜はあの美しき開花のために、幹や皮、小枝も含めて今、全身で準備をしているのです。

満開の桜を見て、「きれいだ」と私たちは思いますが、実はごつごつした幹や枝など、木全体が桜のピンクの美しさを秘め、表に出る花びらだけがピンクに染まっているのです。驚きですね。桜の木は、表面に表れている美しさだけに目を奪われるのではなく、内面の美しさと本質の美しさにしっかりと目を向けることの大切さを、私たちに教えてくれている気がしますね。

さて、皆さんも、後1ヶ月すると新しい学年になります。その準備をしっかりすることが大切であることもこの桜から学べますね。

勉強で分からない事は分からないままにしない。毎日勉強や、読書の習慣がついていない人は、新しい学年になるまで習慣づける。忘れ物の多い人は、新しい学年になるまで忘れ物をしない事を身につける。

桜に負けないような、自分のきれいな花を咲かせるために、桜の花が咲くまでに頑張ることを見つけ取り組んでほしいと思います。

2月22日(月)「思い込み」

問題を出します。「父親と息子が交通事故に遭い、二人とも大けがをしました。

救急車で別々の病院に運ばれ、息子の方を担当した外科医は、顔を見るやいなや叫んだ。『これは、私の息子です』」」と

 さて、これはどういうことだか分かりますか?

答えは、外科医はその子の母親だったのです。

 皆さんの中には、無意識のうちに外科医は男性だと思い込んでいませんでしたか?

 

私の子どもの頃は、それこそ、赤いランドセルは、女の子、黒いランドセルは男の子

スカートは女の子、ピンク色は女の子。逆にズボンは男の子 青色は男の子と大体決められていました。

今でこそ、男の人でもピンクのセーターを着たり、女の人が青いズボンをはいたりしてもなんとも思わなくなったけれども、いろいろな事が男と女で分けられていました。

職業でも、看護士さんは、看護婦さんで男の人はいませんせした。バス、トラックの運転士さんはすべて男の人でした。保育園の先生の保母さんといってすべて女の人でした。

 

時代が変わって、今はランドセルの色も、洋服の色も男女関係なく自分の好きな色が選べるようになりました。職業も男女関係なく就きたい仕事につけるようになってきています。私も147年続いている有馬小学校の初めての女性校長です。

アメリカ副大統領になったハリスさんも女性です。演説の中で、ハリスさんは、「私が初めてのアメリカの副大統領になると思いますが、私が、最後ではありません。すべての幼い女の子たちが、今夜この場面を見て、この国は可能性に満ちた国だとあるとおもったはずです。」と述べました。

 今や男の子だから、女の子だからと言って、性別によって差別することのない世の中になってきています。性別によって職業が決められることなくなってきました。

 皆さんはこれから大人になります。男の子だから、女の子だからと思い込むのではなく一人の人間として多くの事に挑戦してほしいと思います。

2月15日(月)「有馬小7つの約束」

 土曜の夜は大きな地震がありましたね。宮城・福島では震度6強というところもあったそうです。東京も直下型地震がいつ来てもおかしくないと言われています。日頃の備え、避難訓練がとても大切です。

さて、昨日は春のような暖かさでした。春に向かって、三寒四温といって、寒い日が3日続くと暖かい日が4日続くという頃になりました。着実に春がそこまできています。

さて、有馬小には「学習の7つの約束」があります。授業を受ける上での約束です。改めて話します。

 

①はじめの挨拶をする。

 これから○時間目の学習を始めます。

 はい、よろしくお願いします。という挨拶

②先生や友達の話は最後まで聞く。

 先生の話している最中に話をしたり、質問をしたりしません。

 もちろん友達が発言している時も友達の意見をばかにしたり、友達の話を遮ったりしま せん。

③意見があるときは手をあげる。

 授業中、自分が話したいとき、質問したいときは手を挙げて、指名されてから話します。

 授業中、勝手に大きな声で話し出す人、友達とおしゃべりを勝手に始める人がいます。

④名前を呼ばれたら「はい」と返事をします。

 先生から「○○さん」と呼ばれたら「はい」と返事をします。

⑤発言は丁寧な言葉で、はっきりと言います。

   指名されて発言するときは、私は、○○と思います。○○です。と語尾までしっかりと話  します。

⑥プリントが渡されたら始めに名前を書く。

 テストを受ける時は、まず自分の名前を書く。これは習慣づけましょう。皆さんは、これからいろいろなテストを受けます。たとえば、中学校や高校受験。名前を書いていなくて不合格だったという話もあります。名前の必要なテスト、ワークシート、カードなどが渡されたら必ず名前を丁寧に書く習慣を付けましょう。

⑦終わりの挨拶

 これで○○時間目の学習を終わります。

 はい、ありがとうございました。しっかり挨拶をしましょう。

今話した事が学習の7つの約束です。簡単な約束で、誰でも出来る約束です。

けれどもこの約束を守れない人や曖昧になっている人が、見られます。出来ているかどうか6月と12月にアンケートをとったところ、たとえば②の先生や友達の話を最後まで聞くが出来ていないと答えた人が6月では4%、全校で24人ぐらい 12月になると6%全校で37人に増えています。1年のまとめの時期です。来年度良いスタートが切れるためにもこの約束を一人一人が身に付くようにしましょう。今日から2週間振り返りカードでチェックするので意識して取り組みましょう。

2月8日(月)「一人ぼっちのハリネズミ」

コロナ感染症に感染する人の人数は減りましたが、緊急事態宣言はまだ続きます。

感染しないように引き続き注意して生活してください。

今日は「ひとりぼっちのハリネズミ」の話をします。

 

一人ぼっちのハリネズミが手紙を書きました。ゾウやカメ、モグラたちのことを考えながら、

  親愛なる動物たちへ

 ぼくの家に遊びにくるよう、君たちみんなを招待します。

・・・・・でもだれも来なくて大丈夫です。

 

 ほかの動物たちと上手くつきあえない孤独なハリネズミが、誰かを招待しようと思って書いた手紙です。

 ハリネズミは、自分の針が嫌いで、それが原因でみんなに嫌われると思っています。近づくと、相手を傷つけてしますからです。好かれるために針がなくなった自分も想像しますが、かなしい気持ちになるばかりです。

 

 針の代わりに翼があったら友達も出来るのにとも思います。

訪問する動物たちを想像してそのために喜ばせることも考えます。

 

相手のいうとおりに行動する。話を合わせる。雲の上までそびえ立つケーキを作る。

嫌われることを怖がって相手の気持ちばかり考えたら自分が疲れるだけと気がつきます。

 

 そして、ハリネズミはやっぱり、ぼくは、だれも尋ねてきてほしくないんだという結論に達するのです。自分の殻に閉じこもった分けです。

 

 冬がきて、予期せぬお客が訪れます。

「なんとなく、君が喜ぶと思って」とリスが訪問したのです。その訪問はとても自然なものでした。特別なことをしなくても、お互いがありのままで心地よい時間が過ぎました。

リスは招待されたからきたのではありません。

心配や気遣いで訪問をしたのでもありません。

「なんとなく、君が喜ぶかもしれないと思って」素敵な理由ですね。

「また、会おうね」ハリネズミは、自分が知るもっとも素敵な言葉を胸に安心して長い冬眠に入ります。

 お互いがそのままでいることが嬉しい、と思える友達、欠点と思っていることもあなたらしさといってくれる友達がいたら嬉しいですね。

 学級で一人ぼっちになっている友達は、自分に自信を失っているのかもしれません。自分なんか嫌われ者だから、と思っているのかもしれません。

 もうひとつ、みなさんは、「ぞうさん」の歌を知っていますね。「ぞうさん、ぞうさん、お鼻が長いのね。そうよ。母さんも長いのよ。」これはぞうの子どもが鼻が長いと悪口を言われた時の歌なのだそうです。そんなとき、ぞうの子どもは、しょんぼりしたり怒ったりしないで、世の中で一番大好きな母さんも長いんだよ。とほこりを持って答えたのです。

 

 だれでもそれぞれのよさを持っています。互いを認め合ってほしいと思います。

2月1日(月)「節分」

明日の2日は節分、3日は立春、まだまだ寒い日が続きますが、暦の上では春です。春はそこまで来ています。

 さて、明日の節分ですが、2日に節分になったのは、124年ぶり、前回は明治30年でした。1年が365日ぴったりでなく6時間長いため、調整のため、節分がずれるそうです。不思議ですね。さて、節分ですが豆まきをすることで鬼が逃げると言われています。

昔は立春が年の初めと言う事で、立春の前の日、節分に豆をまき、邪気を追い払い、新年を迎えようという行事でした。この行事は、1300年前も前からあったという記録があります。

なぜ、豆をまくのかというと、豆という字は「魔滅」、魔は悪魔の魔ですね。滅は、ほろぼすという字、1,2年生には難しいですが、「鬼滅の刃」のめつという字です。校長室前に掲示しているので確かめたい人は見に来てください。

また、豆は自分の年齢分だけ、または一つだけ多く食べると、体が丈夫になり、風邪をひかなくなるといわれています。鬼を追い払うためには、柊の葉っぱや鰯の頭を飾るところもあるようです。

さてこの鬼ですが、人間の心に住みついていて人間が鬼に変わった姿だとも言われています。人間は、小さい頃から周りの人たちに教わり、これをしてはいけない。それを言ってはいけないという心が働き、悪いことはしないものです。しかし「悪いことをしても良いよ。」という鬼の心が勝つと悪い事をしてしまいがちです。その中でも、私がよく出会う皆さんの鬼は、「みんなもやっていた鬼」「ぼく、私だけではない鬼」です。

 「水になった葡萄酒」というお話があります。

このお話は、ユダヤの王様が主な家臣を招待して年1回慰労会をした時お話です。招待された家臣は、手土産に葡萄酒を一本持っていくことになっていたそうです。それを大樽にあけ、グラスについで乾杯するのが毎年の習わしになっていました。

 ところが、乾杯をして飲んでみるとそれは水でした。なぜだか、わかりますか?

家臣達は、大勢の中で自分ひとりくらい葡萄酒の瓶に水を入れてもわかるまいと思い、なんと全員が水を入れ、持って行ったわけです。一人くらい約束を破っても見つからないと思ったわけです。

 皆さんの「みんなもやっていた鬼」「ぼく、私だけではない鬼」はまさにこの鬼です。初めから、約束守ろうとしない、一人一人が守ろうとしない。自分ひとり守らなくてもいい。僕だけじゃない。私だけじゃない。結局みんなが守れない訳です。是非一人一人が意識を持って生活してほしいと思います。そして自分の心のなかにいる鬼を是非退治して下さい。

1月25日(月)「全国学校給食週間」

昨日の1月24日(日)から30日(土)まで全国学校給食週間です。ですから今週は、明治、大正、昭和時代のメニューが出ます。楽しみで日すね、そこで、今日は「給食」のお話をします。

給食は、今から120年位前、明治22年、山形県で給食が始まったと言われています。

当時は、お昼ご飯を食べる事の出来ない貧しい子ども達がたくさんいました。学校に家からお弁当を持って来ることの出来ない子ども達が多くいたのです。

 そこで、学校の先生をしていたお坊さんが、おにぎり・焼き魚、漬け物、味噌汁といったお昼ご飯を学校で出してくれたそうです。これが給食の始まりです。今日の給食の献立は、その当時のものです。今から120年くらい前の献立です。

このように始まった給食ですが、戦争でこの給食は中断されました。

戦争が終わった後、日本は、食べ物がほとんどない時代が続きました。お腹を空かした子ども達が日本中にたくさんいました。そんな時、日本の子ども達を助けようと、世界中の国々から粉ミルクや缶詰などが送られて来ました。それを学校で配り、給食が再開されたのです。外国の人たちのおかげで子供たちは飢えをしのぐことができました。

 この世界中の人々のあたたかい心によって、学校給食が再開された事を感謝して昭和25年から「全国学校給食週間」が始まりました。「全国学校給食週間」は給食を通して食べ物の大切さとそれに関わる人に感謝する週間です。

加えて、今、世界中、もちろん日本でもコロナ渦のために、食事が出来ない人がたくさんいます。世界中で捨てている食事の量があれば、食事が出来ない人たちが救えるそうです。食事が出来なくて栄養失調で亡くなる人が今、世界中にたくさんいるのです。

皆さんは、しっかり栄養のバランスのよい食事ができる事を感謝して給食を摂ってほしいです。

1月18日(月)「お礼」

学校が始まって一週間が経ちました。緊急事態宣言が出されましたが、感染者数は減っていません。感染しないように引き続き注意して生活してください。

さて、皆さんは、年末にコロナウイルス感染症を治療するために闘っている医療関係者の方にお手紙を書きましたね。お礼の手紙が届いたので紹介します。

私は、東京都済生会向島病院 院長の塚田と申します。

このたびは、たくさんの励ましと労りのメッセージを読んで、職員一同、感動し、涙を流している人もたくさんいました。病院職員を代表しまして、心より御礼申し上げます。

皆様方も大変な不安とストレス、不自由さの中で日々過ごされているとお察しいたします。この新型ウイルスは、肺炎などの病気を引き起こすウイルスであり、不安や恐れという人の心を傷つけるウイルスであり、不安や恐怖から「嫌悪・差別・偏見」を生み出すという人の弱さを明らかにするウイルスです。

どうぞ皆様、このようなウイルスに負けないでください。「正しく恐れよ」です。誰もが感染する可能性があります。人からうつされる心配をするより、自分の方が感染していると考えて他の人にうつさないように心がけることの方がとても大切であり、心も休まります。バランスの良い食事をとって、睡眠時間もたっぷり、手洗いをきちんと行って、人が集まるとき、話すときはにはマスクを着けるなど、標準的な予防をすれば大丈夫です。

今、私たち一人一人の覚悟が試されています。私たちの行動は、必ずや後で振り返った時に誇りをもって自分自身に語って聞かせることができる物語になると信じています。

これからも向島病院職員一同、皆様方の健康を守るため、少しでもお役に立てるように頑張ってまいります。

先行きが見通せない中、どうせなら不確実性を楽しみましょう。皆さまもどうぞお元気でお過ごしください。ありがとうございました。

                          令和3年1月6日

                           東京都済生会向島病院

                           院長  塚田 信廣

みなさんが書いた手紙が、向島病院の方々の励みになったことは、大変うれしいことですね。緊急事態が出されて、更に制約のある生活になったけれど、みんなコロナウイルスと闘っています。皆さんもより一層気を付けて毎日を過ごしましょう。   

1月8日(金)始業式の話 「丑年」

冬休み中には、新しい年を迎え、皆さんがまた学校に揃ったことうれしく思います。

  あらためまして、あけましておめでとうございます。

 新型コロナウイルス感染症が猛威を振るって緊急事態宣言が出されました。しばらくの間は、感染防止のため、放送で朝会をします。皆さんも改めて「三ない、マスクをはずさない、手を洗うことを忘れない、友達と近づかないこと」をしっかり守りましょう。

  さて、このコロナウイルス感染症のため、なかなか計画通りに進まない状況ですが、目標を立てることは大切です。目標を立てたら、そのために今できることを考える、そうすれば今日できることが分かってきます。今年初めての学校の日、3学期の目標や、今年の目標を是非立ててください。

 さて、今年は丑年です。牛は大変な農作業をしっかり手伝ってくれる働きものです。昔から労働者として人々の生活に欠かせない大切な動物でした。さて、丑年は12支の中で二番目です。では、なぜ二番になったのでしょう。昨年は一番目になったねずみの話をしました。覚えていますか。

昔々、ある暮れのこと、神様が動物たちに御触れを出しました。
「元日の朝、私のところへ出掛けてきなさい。最初に到着したものから12番目のまでものを、1年交代でその年のリーダーにしてあげよう」
 動物たちは、「我こそが1番になるぞ」とはりきりました。
 ウシは自分が歩くことが遅いことを知っていたので誰よりも早く、前の晩の大晦日のうちに出発しました。すると、牛小屋の天井でこれを見ていたネズミが、こっそりウシの背中に飛び乗りました。そんなこととは知らないウシが神様の家に行ってみると、まだ誰も来ておらず門も閉まったまま。我こそが1番だとウシは喜び、門が開くのを待っていました。
  やがて朝がきて門が開いたとたん、ウシの背中からネズミが飛び降り、ネズミが1番となってしまいました。残念ながらウシは2番目となり、牛は「モウ、モウ」と言って悔しがったそうです。それからトラ、ウサギ、タツ、ヘビ、ウマ、ヒツジ、サル、トリ、イヌ、イノシシの順で到着しました。この話からも牛が「誠実で堅実」なのが分かりますね。

また、12支で二番に来ることから、植物に例えると、種子の芽が出て成長する時期と言われています。まだ結果を求める時期ではなく、結果につながる道をコツコツと基礎を積み上げていく時期とされています。

更に「牛の歩みも千里」という言葉もあります。遅い牛の足取りでもたゆまず行けば千里の遠くまで行ける。怠らず努力を続けば成果が上がるという意味です。

3学期は50日あまりしかありません。コロナだけに振り回されず、コロナだからできないと思わず、目標達成のために 今できることを一日一日大切にして、牛のように黙々と目の前のことをしっかりと行い結果につながる努力をして過ごしてほしいと思います。

12月25日(金)終業式の話

今日は、2学期の終業式です。

今年の2学期は8月24日から始まり、土曜授業もあったのでいつもより10日間くらい長く、92日間ありました。

そして、いつもならたくさんの行事がある2学期ですが、今年は新型コロナウイルス感染症の予防のため、全校や学年で行う行事は、感染予防対策をしながら実施しました。

延期になっていた運動会は、「ありまんピック」という形に変えて、体育の時間に徒競走や玉入れ、全員リレーをしました。ありまんピックファイナルでは、皆さんの一生懸命に取り組む表現運動をおうちの人に見てもらう事も出来ました。社会科見学にも感染予防対策をとりながら行きました。

先週、行った有馬ランは、1.2年生は校庭で、3年生以上は浜町の運動場で行いました。転んでもあきらめず、最後まで一生懸命走る姿に感動しました。

この2学期は、コロナ感染症が収束しない中で、工夫すればなんとか出来ると先生たちは知恵を絞りながら、今できる事を皆さんに経験させたいと考え実行してきました。

 皆さんが一生懸命取り組んでいる姿を見ると、やって良かったとしみじみ思いました。

 

さて、今年1年は、今年は、コロナ感染症の対応に追われました。始まりは小さなニュースでした。お正月気分が残っていた1月8日の新聞。「中国・武漢 原因不明の肺炎」昨年12月から患者が出始め、50人を超えたという気がかりな内容でしたが、目立つ扱いでもありませんでした。それから1年、皆さんも今は当たり前になったマスクを今でも付けています。このような世界情勢になるとは誰もが予想しなかった1年でした。

 

そして、このような状況から、今年1年の世相を表す漢字「今年の漢字」は、やはりコロナウイルス感染症に関係しての「密」でした。選ばれた理由として新型コロナウイルスも感染拡大で「三密」の言葉が使われ、多くの人が常に「密」を意識しながら行動するようになったことや、オンラインの等で大切な人との関係が「密」になったことだと言われています。

 

話は戻りますが、皆さんは、92日間学校にきて、友達と一緒に頑張った事がたくさんあったはずです。2学期の始業式にも話しましたが、「友達から人間の勉強をさせてもらうのだ」という言葉、この2学期、友達から、よりよい自分になるための勉強をさせてもらったか、是非、振り返って見てください。2学期頑張った事をますます伸ばして、努力が足りなかった事や反省するべき事は素直に反省して、三学期に生かしてください。

それではコロナウイルス感染症にはもちろん、病気、けが、交通事故には十分に気を付けて冬休み過ごしてください。

12月21日(月)コロナウイルス感染症の3つの顔

後5日で冬休みです。残りの5日感染症防止対策をしっかりして過ごしてほしいと思います。

さて、今日は、東京で急増しているコロナウイルスについて改めてお話します。これから冬休みになります。おうちでの生活の中でも生かしてください。

このコロナウイルスですが、3つの顔があります。その3つの顔をしっかりと理解しこれからも落ちついて生活していきましょう。

  • 第1の顔は、病気そのものです。

これを防ぐには、これまで皆さんがやってきたこと、3つのない「手洗いを忘れない」「マスクをとらない」「近づかない」ことをしっかりしていきましょう。

  • 第2の顔は、不安と恐れです。

 新しいウイルスのため、わからない事が多く、不安や恐れを感じ振り回されてしまう事があります。これを防ぐためには、まずは落ち着いて自分の生活を見つめ、悪いことばかりを考えていないか振り返って見ましょう。いつもの自分の生活を保ちましょう。それでも心配なら、例えばおうちの人や、先生方に相談してみましょう。

  • 第3の顔は、人を悪く思う気持ち、差別や偏見です。

 不安が大きくなると差別や偏見の気持ちが強くなります。新型コロナウイルスの怖さは、病気が不安を呼び、不安が差別を生む事です。病気になってしまう事は仕方がありません。不安に思う気持ちもわかります。でもみんなが安心して過ごしていくためには、差別や偏見があってはなりません。これを防ぐためには、差別するような言葉を耳にしたときにそのような言葉に乗っていかないようにしましょう。もし差別するようなことを言っているような人がいたら、「そういうことは言わない方がいいよ」と断ち切りましょう。そして、人を悪く思う気持ち、差別や偏見を防ぐために、今、感染を拡大しないようにそれぞれの場所で頑張っている方々を思い出し、敬意と感謝の気持ちをもちましょう。

 今、このときにも頑張っている方々がたくさんいます。例えば、自分が感染するかもしれない中で患者さんを助けるために治療をしている医療関係者の皆さん。重症化しやすいといわれている高齢の方や病気を持っている方の中には、感染してはいけないと考え、外に一歩も出ず、我慢して会いたい人にも会えず、自宅にずっといる方もたくさんいます。また、自分がかかっているかもしれないから人にうつしてはいけないと自宅待機している方もいます。いろいろな立場で今、頑張っている、我慢している人がたくさんいます。みんなも応援する気持ちをもちましょう。

 今、話した、ウイルスの3つの顔を理解し、落ち着いて生活しましょう。「自分や友達の命を守ること」「お互いの心を支え合う事」を大切にし、お互いに優しい、思いやりのある気持ちをもってほしいと思います。

 話は変わりますが、今日、21日は、冬至です。一年で一番昼間の時間が短い日です。今日から少しずつですが陽の光が強くなっていきます。しかしながら寒さはこれからです。ですから冬至の日は、ゆず湯で温まり、栄養価の高いかぼちゃを食べる習わしがあります。また、コロナウイルス感染症やインフルエンザにかからないためにも手洗い、うがい、たっぷりと睡眠をとること、栄養のあるものを食べること。心がけてください。

12月14日(月)

あと2週間で2学期が終わります。今週はARIMA RUNがあります。体育の授業や休み時間に一生懸命に走っている子をみるととっても頑張っているのだと応援したくなります。

さて、 先日、こんな光景に出会いました。

 駅のホームには、電車を待つ人たちの列が出来ていました。

電車が到着してドアが開いた瞬間、小学1年生くらいの男の子が、行列の横から、さっと電車に駆け込みました。降りる人たちの間を縫うようにして進み、空いている席に座ると、隣の席に手を置いて言いました。

「お母さん、早く、早く」

押しのけられた人たちは、不満そうな表情で、男の子の視線の先にいるお母さんに目をやっていました。お母さんは子供をにらみ、慌てて手招きしました。

 男の子は、お母さんがどうしてそんな怖い顔をしているのかわからないようでした。

さて、お母さんはなぜ怖い顔をしたのでしょうか?

男の子は、お母さんのためを思って、行列の横からさっと電車の中に入って、席を取ったのに、なぜ、お母さんは「ありがとう」と喜ばなかったのでしょうか。

 男の子はお母さんのためにと思って、やさしい気持ちからしたにしても、それは、社会のルールを破ったからです。降りる人がいるのに乗ろうとした、順番を守って電車に乗らなかった、というルールを破ったことやそれと他の人の気持ちを考えなかったからなのです。

お母さんは、男の子の気持ちは嬉しかったけど、席の取り方に問題があったから困ってしまったのですね。

 皆さんは、このように誰かを喜ばせようとして行動したのに、周りに嫌な思いをさせてしまった事はありませんか。逆に誰かを喜ばせようとして周りの人も喜んでくれたという事を「三方よし」と言います。男の子の場合、喜ばれると思ったことが周りの人には喜ばれなかったので「三方よし」とは言えないわけです。

たとえばこのARIMARUN、友達が走りたくなさそうな話をしていたとき、友達に合わせて自分も走らないと決め込む、2人で走らない。サボる。すると、先生が怒る、おうちの人も心配する。逆に友達が走りたくなさそうな話をしていたとき、友達を励ましながら走ることを誘い二人で走る。すると先生は喜び、褒めてくれる。おうちの人も安心する。

 皆さんも、自分も嬉しくて、相手も喜んでくれて、その周りの人も喜ぶ事か、考えてほしいと思います。

12月7日(月)「睡眠」

はやぶさⅡのカプセルが帰還しました。リュウグウという惑星の砂を採取していると言われています。地球に帰還するのは、1キロメートルの先からテントウムシにあたるくらいむずかしい事だそうです。さて、カプセルに入っていた砂からどんな事がわかるか楽しみですね。

さて大分寒くなり、朝なかなか起きる事ができない。夜中まで起きているから、起きることが出来ない。朝、早く起きることが出来ないから、朝ご飯もしっかり食べない。そのような生活をしている人がいるのではないでしょうか、ある小学校の子供たちに実施した睡眠アンケートでは、学年が上がるにつれて夜遅くまで起きている傾向が見られました。5年生は11時過ぎに就寝する児童が約10%なのに対し、6年生になると、その数字が約40%に跳ね上がります。体力がついてきた事もあるでしょうが、その理由が、勉強、本、ゲーム、スマホと様々です。

 

さて、皆さんには、「早寝・早起き・朝ご飯」の大切さを話していますが、なぜ「早寝・早起き・朝ご飯」が大切なのでしょうか?学力調査の結果においても「早寝・早起き・朝ご飯」が出来ている人は、総じて学力テストの結果も良いという結果が出ています。 

人間は本来、昼型の動物です。そして人には朝の光をキャッチして体内時計を合わせるそのような働きが備わっています。人間は、夜になると自然に眠たくなって、朝は明るくなると自然に目が覚めます。それは、人間にはそういう時計が備わっているからなのです。

赤ちゃんを思い出してください。はじめは寝ていたばかりの赤ちゃんが、段々と昼間は起きて夜ぐっすり寝るようになります。それは体内時計が働き出したからです。そして人間は、夜寝ているときに成長ホルモンがたくさん分泌されます。成長ホルモンは、骨や筋肉を作ったり免疫力、病気と闘う力を高めたりするのに必要なホルモンです。また睡眠は、昼間、学習したり経験したりしたことの記録の整理と定着に重要な役割を果たしています。

一夜漬けという言葉があります。寝ないで勉強して次の日にテストに臨むことを言いますが、その時のテストは出来たとしても、徹夜で記憶した知識は忘れやすいのです。

また、朝起きて約3時間は、脳が最も働くゴールデンタイムと言われています。つまり、人間の脳が最も働くのは午前中、だから、この時間に授業をしっかり受けないのはとてももったいない事になります。

一方、睡眠のゴールデンタイムは、夜10時から2時の間、成長ホルモンが一番出ます。また、睡眠時間の理想は8時間とも言われています。これをあてはめると10時に寝て6時に起きるという生活です。塾の勉強で夜10時に寝ることが出来ないと言う人もいるかもしれないけど、起きている時間を無駄に過ごしていないか、勉強している時間は集中しているかという事も考えましょう。

 朝は早く起きて、朝ご飯をしっかり取って、昼間は元気に活動、集中して勉強、早めに寝る、このような生活をすれば十分にこの成長ホルモンが出て、勉強がよく出来るようになったり、病気やけがをしにくい体になったりします。夜ぐっすり眠る事が大切をお話しました。冬休み中も実行してほしいです。

11月30日(月)「大銀杏」

今日は、校庭の大きな銀杏の木の話をします。体育館のそばにある大きな銀杏の木です。明日から12月だと言うのに、ようやく色づいてきました。太陽が当たらないので色づくのが他の木よりもずっと遅いですが、これから黄金色になっていきます。

さて、銀杏の木ですが、古代植物の生き残りと言われ、日本と中国の一部だけに残っているそうです。公害や火に強く、また成長が早く寿命が長いと言われています。銀杏は東京都の木といても有名です。

さて、体育館にある銀杏の木のことは、2年生以上は知っている話ですが、1年生は知らないので話します。この木は、今のこの校舎が出来た頃から、あったのです。

今こそ、この銀杏は、その四季折々の姿を見せてくれ、特に秋は、黄金に輝き有馬小学校のシンボルとなっていまが、この銀杏の木は、関東大震災が起こった大正12年の時、今から97年前ですが、学校に隣接する蛎殻町公園にありました。蛎殻町公園は、その当時、京都出身の大金持ちの商人、杉村氏の屋敷の庭園でした。震災の夜、火災に追われた近所の人達は、夜になって周りが火の海に包まれたとき、銀杏の大樹の下に避難し、難を逃れました。

銀杏の木は、さっきも話したように火に強く、葉や幹や枝も燃えにくいのです。ですから、火の粉から、地域の人達を守ることができたのです。

その後、この庭園は、震災復興計画の中で公園となり、子供たちの遊び場になりました。ところが、今度は、有馬小学校が建てられることになり、銀杏は、日当たりの悪い、新校舎とビルの間に移植されたのです。それが、今の場所です。かつて、洋々と天空に伸びていた枝が切り落とされ、麻袋で、ぐるぐる巻きになった姿が、当時の人達には、寒々しく見えたそうです。

そこで、その当時の有馬小学校の23代の新倉校長先生をはじめ多くの先生方、そして当時の児童のみんなさんが、関東大震災の時、火の粉を振り払って地域の人達の命を助けた、この大銀杏の木を日当たりが悪い環境の中でも完全に根付かせようと、夏休み中も交代で水をやり、土が乾かないように、みんなで大事にお世話をしました。その結果、次の年の4月には、残った枝から青いものが一斉に芽吹きました。そして、今や、当時のような大樹になったのです。昭和62年の話ですから今から、33年前の話です。

一度は枝を切り取られ、日当たりの悪い場所に移植され、瀕死の状態になったにも関わらず、しっかり根付いた銀杏の木、みんなの愛情によって復活し、今では秋の終わりになると黄金色になる銀杏の木の話をしました。

11月16日(月)「命令」

コロナウイルスの感染者が増えています。皆さんももう一度、三密を避けて、手洗いを徹底してください。

 

今日は、私が4年生を担任した時のお話です。

受け持った学級は、とても明るく元気な子が多くて、みんな楽しそうに生活しているように、私には見えました。ただ、気がかりだったのは、おとなしくて、勉強も運動も苦手なA子さん、いつも一人ぼっちでした。しかしそれもいつ頃か、明るくて活発なB子さんC子さんと一緒にいることが多くなり、A子さんにも笑顔が見られるようになって、私も安心しました。

B子さんC子さんは、もともと2人は、とってもなかよしで、運動も勉強も良くできる女の子達でした。私は、B子さんC子さんは、きっといつも一人ぼっちの子のA子さんをかわいそうだと思って誘っていて、とてもやさしい子ども達だと思っていました。

 しかし、2学期も半ばになって、事件が起きました。

5時間目の授業を始めようとした時、A子さんが、ずぶ濡れで教室に入ってきたのです。固く口を結んで理由は言いません。そうしたらたまたま見ていた女の子が、教えてくれました。

B子さんとC子さんがA子さんをトイレに閉じ込めて、上からホースを入れて、水をかけたのです。

その後A子さんから話を聞くと、今までB子さんC子さんから、「お菓子を持ってこい、シールをくれ、消しゴムをくれ。」あげくのはては、「泥団子を食べろ。」とまで命令され、泥団子まで食べたと言うのです。命令は繰り返しされていたのです。

しかし、Aさんは、また一人ぼっちになるのがいやで、言うことを聞いていたと言いました。Bさん、Cさんにも話を聞くと、初めは一人でいるAさんがかわいそうだと思って声をかけたのだけれど、何でも言うことの聞くAさんにおもしろくなって、命令をするようになったということでした。

 さて、一人ぼっちになるのがいやで、何でも言うことを聞いたA子さんが悪かったのでしょうか?

 何でも言うことを聞くことをおもしろがったB子さんC子さんが悪かったのでしょうか?

命令したB子さんC子さんは確かに悪いことをしたけれど、周りの子はどうすれば良かったでしょうか?

 もし、この中で友達に命令されていたり、いやだなあと思う事をされたりしていたら、勇気をもって近くの大人の人に伝えてください。学校にはスクールカウンセラーの先生もいます。是非相談してください。

これでお話を終わります。

11月9日(月)「七五三」

さて、今月15日は、「七五三」です。女の子が3歳、7歳、男の子が5歳になった時にお祝いするものですが、今のように神社に行ってお参りをするようになったのは江戸時代からだといわれています。

江戸時代の平均寿命は30歳から40歳だといわれています。50歳くらいの人もいた訳でしたからこの平均寿命を下げていたのが赤ちゃんの死亡率だったのです。

江戸時代12代将軍 徳川家慶(いえよし)は、男女合わせて27人の子供がいましたが、成人まで生き残ったのはただ1人でした。将軍家ですらこんなに子供が死んでしまうのですから、普通のおうちの赤ちゃんはもっと多くの数の子があっけなく死んでしまったのです。江戸時代は今のように予防接種もなかったので、すぐに病気にかかり、薬もなかったので、ちょっとした風邪でも命を落としたのです。

ですから、江戸時代は「7歳までは神のうち」といわれ、「神の子」とされていました。すなわち、人間として一人前とは考えられていなくて、この世の中にしっかりと定着していないものと扱われていました。

 そこで「七五三」のお祝いが生まれたのです。神社にお参りして、今まで無事に成長したことを感謝し、今後も健やかでありますようにとお願いしました。

そして、「七五三」を無事に終えたら子供もようやく人間界の仲間入りになりました。

また、江戸時代は3歳までは女の子でも髪の毛を剃っていましたが、三歳になると女の子は髪を伸ばし始め、五歳では男の子は袴を着け始め、七歳では女の子は、大人と同じ様な幅の広い帯を締め始めました。それが、今でも引き継がれています。  

 

「七五三」といえば千歳飴も良く見ますね。「千歳」とは1000年という意味で子供の成長と健康を願い「長く伸びる、長く生きる」という意味があるそうです。江戸時代は、お宮参りの帰りにお土産として買い、近所や親戚に配られました。

今日は「七五三」のお話をしました。子供は、昔も今も大切に育てられ、これからもすくすく育つようにと親は祈りながら育てるのでね。

11月2日(月)「ヘビのおふじ」

11月に入りました。10月は神無月、神様が出雲の国に集まる月という話をしました。11月は霜月、霜が降りる頃と言うことでだんだんに冬に近づく月です。暦の上でも、11月7日は立冬、22日は小雪です。11月は冬に向かう月です。これから冬至までどんどん太陽が出る時間が遅くなり、太陽の沈む時間が短くなります。

 今日はヘビの話をします。

ヘビは昔からお米を入れておく倉庫で、お米を食べ散らすネズミを食べてくれるありがたい動物で、大事にされていました。長い体は長生き(長寿)に通じ、特に白蛇は、神の使いとされ、白蛇に出会うと幸運が訪れると言い伝えられるとても縁起の良いものなのです。ヘビの脱皮した皮を財布に入れるとお金がたまるとも言われています。

 また、ヘビは一度でも恩を受けると絶対忘れないという言い伝えがあります。ですから「ヘビの恩返し」のお話は、全国にたくさんあります。今日は読書の秋でもあるので、「おもちの好きなヘビのおふじ」という谷真介さんのお話をします。

 むかし、仲の良いおじいさんとおばあさんがいました。二人は毎朝、富士山に向かって「子供が生まれますように」と祈っていましたが、生まれないまま年をとってしまいました。あるとき、池の畔でヘビの卵を拾ったおじいさんは、おばあさんと卵を育てることにしました。やがてかわいいヘビが生まれました。

 二人は、ヘビに「おふじ」という名前を付けました。おふじはおもちが大好きでした。おふじはおもちをたべてぐんぐん大きくなりました。ひと月もするとおじいさんの背丈より長くなりました。近所の子供たちもおふじの事が大好きでおふじにぶら下がって遊んでいました。しかしこの様子を大人たちは気味悪がり、「おふじを山に捨てたほうが良い。」と口々に言ったのです。おじいさんは、泣く泣くおふじを籠の中に入れて背負って、山に行きました。「おふじ、お別れだ、元気で暮らすんだよ。」そして山においてきたのです。おふじがいなくなってから、おじいさんは病気になってしまいました。

 さて、時が経ち、村のお花見が池の畔で開かれました。その時「ドブン」と庄屋の娘が池に落ちてしまったのです。村人たちはどうすることもできません。そこに現れたのがおふじでした。村人たちが気味悪がり、おじいさんに捨てろと言った、あのヘビのおふじです。おふじは、おじいさん、おばあさんに大事に育てられたこと、子供たちが楽しく遊んでくれたことを忘れていませんでした。おふじは、池の底に潜り、沈んでいた庄屋の娘を引き上げて、岸まで運んでくれました。庄屋様は、娘を抱き上げて、大喜びです。おふじに何度も何度もお礼をいい、おふじの大好きなおもちを山に届けました。

 その後、池の畔は、たくさんの花が咲くようになりました。村人たちは、「おふじの池」と呼び、小さなお宮を創っておふじを神様として祭るようになりました。お宮にはいつもおもちが供えられています。

 今日は、「おもちの好きなへびのおふじ」のお話をしました。

10月26日(月)「友達」何かが違う

 今日は、友達について話します。何人かの友達が集まってこんな自慢話をしています。

何かが違うのです。よく聞いてください。

 一人目、ぼくは、なんていうか、思いやりの固まりだってよく人に言われるんだよね。

先週の金曜日、掃除をしていたとき、A君がふざけて振り回したほうきが蛍光灯に当たって蛍光灯がわれたんだ。A君は、先生に言ったら怒られると言って泣きそうになったんだ。

ここからがぼくの思いやりのあるところで、幸い誰も見ていなかったんで僕が謝ってくると言って、職員室に行って、「僕が一人で掃除をしていてやりました。たまたま、棒の先が当たりました。ごめんなさい。」と先生に謝ったんだ。先生は「わざとじゃなかったんだ。けがをしなくて良かった。素直に謝って偉かったね。」と言ってくれた。A君には、「すなおにあやまったら、先生が許してくれた」って言って、A君のこと安心させたんだよ。

 二人目、あなたは、困っている友達のこと見捨てられる?私はできないなあ。

たとえば、昨日図工の時間、先週あれだけ先生がいったのに、Aさんたら、新聞紙とはさみを忘れちゃったの。だけどね、わたし、その時、私が持ってきたのを貸してあげたの。

Aさんったら、今日も習字の時間、筆を忘れたの。でも大丈夫。私、貸してあげたの。Aさんって誰か助けてあげないとだめなのよ。おかげで私は、図工も習字も出来なかったけど、家でやればいいし、塾の成績には関係ないし、Aさんを助けたから私、満足しているの。

 三人目、私、自分で自分のことほめてあげたい。

この前、図書館で借りた本、あれ、なかなか借りられないでしょ。だから読み終わった後、返却日が過ぎていたけど、そのままB子に貸してあげたの。だって、返すとすぐ誰かが借りちゃうでしょ。図書館から電話がかかってきたけど、「今、さがしているから見つかったらすぐ戻します。」って、私が悪者になってあげたの。どう、ここまで友達思いになれないでしょう。

最後にイソップ童話の

「旅人とクマ」というお話をします。

 友達2人が旅をしていました。そこへ大きなくまが現れました。一人はさっさと木によじ登りました。逃げ遅れた一人は、地面に伏して死んだふりをしました。クマは男に鼻を近づけて嗅ぎまわりますが、男は、じっと息を殺していました。やがてクマが去り、木から降りてきた男が「クマはなんとささやいていたのか?」と尋ねるとこう答えました。

「危険な時にそばにいてくれない友達とは、今後一緒に旅をしないほうがいいよ。」

 さて、みなさんには、本当の友達、信頼できる友達がいますか?

自分が成長できる良い友達をもってください。

10月19日(月)「大坂なおみ」

テニスの全米オープンで優勝した大坂なおみさんの話をします。大坂なおみさんは、ハイチ出身の父と日本人の母の間に生まれた子で皆さんが知っているように肌の色が黒い女性です。大坂さんは、決勝まで警官による暴力で亡くなった7人の黒人犠牲者の名前を書いたマスクをつけて入場、世界中から勇気ある行動と称えられました。また、大坂選手は、テニスの選手の前に一黒人の女性だということを語っています。

 

アメリカでは、黒人とのあるというだけの理由で警察官が暴力を振るうという事件が相次いでいます。このような扱いをうけて、命を落としてしまう事件が後を絶ちません。

このような現実を黙って見ているわけにいかないと、大阪選手はもちろんですが、多くのプロバスケットの選手や大リーグの選手が声を上げ、抗議の行動に出ています。

 

どんなことが起きたかと言うと、たとえば、12歳の黒人の少年は、公園でおもちゃのエアガンで遊んでいたところ、「男が銃を人に向けている」という通報をうけ、警察官が駆けつけ、おもちゃの銃かどうかも確認しないまま、その場で射殺されました。

17歳の黒人の高校生は、コンピュータゲームやスポーツ、ラップが好きなごく普通の高校生でした。コンビニで買い物をした帰り、不審な男性がいると通報を受けた白人に射殺されました。その時、彼はヨットパーカーのフードをかぶっていたせいで不審者におもわれたという話もでました。黒人はヨットパーカーのフードをかぶると不審者に疑われる、だからフードはかぶってはいけないと、この事件が起きたとき、大阪選手も両親から言われたそうです。

 

私たちの住む日本にも様々な場面で差別はあります。人種、出身、就いてる職業、住んでいるところ、女性、外国の人、高齢者、障害を持っている人、自分とは違った人を差別することは悲しいことです。

同じ人間でありながら、人を見下したり、侮辱したりすることはとても残念なことです。

皆さんの中にも時々、友達を見下したり、馬鹿にしたりする人が見受けられます。それはとても残念なことです。みんなが住みよい町、みんなが過ごしやすい学校、みんなが楽しい学級を作っていきましょう。

10月12日(月)「運動することの大切さ」

今年はコロナの感染予防のため、いつものような運動会はできませんでしたが、7月から赤組 白組に分かれて、学級内でジャンケンや徒競走、玉入れ、学級内でのリレーをしてきました。また表現運動は、おうちの人にも見ていただくことができました。

 今日は、7月から取り組んできた、ありまんピックの結果を発表します。

 結果を発表します。赤 1115点、白1055点 ありまんピックの結果は赤の優勝です。

さて、今はスポーツの秋です。体力テストも実施し始めています。

人間の成長にとって大切なものは、「食事」「睡眠」と「運動」とです。

  今日は、「運動の大切さ」について、お話をします。

  皆さんは、一生の内でも、今が一番、体が成長する時です。

身長が伸びるということは、骨も、内臓も、筋肉も発達するということです。身長だけ伸びて、骨も、内臓も、筋肉もそのままだったら、体を支えられませんね。身長に見合ってみんな大きくなるのです。そして、この骨や、内臓や、筋肉を強く丈夫なものにするためには、「運動」が必要なのです。

  「運動」すると、骨折しにくい骨や、病気になりにくい内臓や、重い物が持てたり、早く走れたりする筋肉になります。鍛えれば鍛えるほど強くなるのです。

 そして体をよく動かすと風邪や、また他の病気にもかかりにくくなります。

この中で水泳を習っている人がいると思いますが、スイミングスクールに行くと、お年寄りの方がよく泳いでいるのを見かけるでしょう。私もウオーキングしていますが、それは、病気にかかりにくい体を作るためにしているのです。

 皆さんは小学校の内に運動をよくして、体を鍛えると、大人になって病気になりにくいといわれています。運動習慣が付くとも言われています。

 今年は、コロナ感染症の影響で4月から6月まで学校が休校なこともあり、みなさんの運動量が減り、この体力がかなり落ちていると言われています。全国的にみても骨折してしまう子が多くなったと報告されています。

 今は、運動も制約があり、なかなか思いっきりできませんが、一人で体を鍛えることはできますね。長く走る力だとか、遠くまで投げる力、柔らかい体、ものを握る力、このような運動能力を高め、強い体をつくってほしいものです。大人になって病気になりにくい体をつくってほしいと思います。

 運動は、単に「勝ち」「負け」だけではないのです。丈夫な体をつくるためにも必要なことなのです。

だから運動が苦手な人も、丈夫な体をつくるために是非たくさん外で遊び、体を動かして

ほしいと思います。

 

10月5日(月)「ありまんピックFINAL」

1学期末から取り組んでいた「ありまんピック」、先週の土曜日は「ありまんピックFINAL」でした。それぞれの学年で取り組んだ表現運動をおうちの人に見ていただきました。すべての学年が練習の成果を発揮して最高の演技が出来とても感動しました。

1年生

黄色、赤、青のポンポンを持って、懐かしい曲に合わせて元気いっぱいに踊りました。難しいステップでしたが頑張って踊っていました。すっかり1年生らしくなったと感じました。頑張りました。

2年生

生き物かかりの「ジョイフル」の曲に合わせて、4色のタオルを片手にノリノリで踊っていました。リズムにのって踊る姿は、1年生のあどけなさが消え、すっかり小学生に成長したと感じました。

3年生

「鬼滅の刃」の主題歌「紅蓮華」のかっこいい曲に合わせて、緑と赤のフラッグ持って力強く振ってとてもきれいでした。顔の表情、移動の時の決めのポーズ、体が動いていないときでもしっかりと演技をしていて驚きました。

4年生

NiziUの曲に合わせて縄跳びの技を披露してくれました。曲に合わせて縄跳びを跳ぶことはとても難しいことです。二重跳び、交差二重跳び等難しい技にも挑戦していました。個人の技は1ヶ月以上前から練習をしていたと聞きました。とても頑張りました。

 5年生

よさこい、鳴子の音がそろっていて、息のあった演技に驚きました。さすが高学年の5年生だと思いました。隊形の移動も素早く、一人一人の表情もとても真剣で、もう一度見たいと思う演技でした。集団で動くことの美しさを感じました。

6年生

有馬小、6年生が踊りつないできた、ソーラン節、毎年いろいろなアレンジがあってとても楽しみにしていました。さすが6年生、力強い動きに感動しました。法被での波のダイナミックな表現は、とても綺麗でした。会場からも大きな拍手がわきました。

 

今年は、今までのように運動会は開催することはできず残念でしたが、リハーサルも含めて3回、皆さんの真剣に演技に集中する姿を見ることができてそのたびに上手になる姿を見て、とてもうれしく感じました。10月に入り、今の学年で一緒に過ごすのは、折り返し地点を越えました。これからも力を合わせることを大切にしてください。さて、現在のありまんピックの総合得点は、赤

1074点、白1035点です。まだ、競技が終わっていない学年もあるので来週の朝会時に結果を発表します。

9月28日(月)「10月」

先週の22日(火)は秋分の日でしたね。

春分の日と同じで昼と夜の長さがほぼ同じで、22日を境に夜が長く昼が短くなっていきます。秋のつるべ落としと言われているように、日が暮れるのが、どんどん早くなります。暗くなるのが早いので、帰宅時間を守ってほしいと思います。

また木曜日から10月です。10月は「神無月」とも言われています。全国各地の神様が出雲に集まって、神様がいなくなるのでそう言われたそうです。1年に1度神様達が集まって、1年間の報告をしたり、あの国の娘とこの国の青年を結婚させようという話をしたりしていたとも言われています。もちろん、水天宮の神様も出雲に出かけます。けれども今年はコロナなので感染予防のため、出かけず、リモートで会議をしているかもしれません。想像すると楽しいですね。

また、10月1日は、「都民の日」で皆さんは、お休みになります。

「中秋の名月」も10月1日に見られます。1年で一番、美しい月が見られると言われています。「お月見」をする家庭も多いと思います。「お月見」は夏の収穫が終わり、稲刈りをするまでの間に、今年もおいしい作物が採れたことを感謝するとともにたくさんのお米が収穫できますようにと祈り、団子やススキをお供えします。今年は天気が良さそうなので美しい月を見ることができそうです。

さて、この満月、日本では、ウサギが餅をついているように見えると昔から言われています。お隣の韓国も同じように言われているそうですが、南アメリカでは、「ロバ」、北アメリカでは「ワニ」、アラビアでは、「吠えるライオン」東ヨーロッパは、「髪の長い女性」、中国は、「ヒキガエルの頭と前足」だそうです。お国によって見え方が違っているのが面白いですね。皆さんはどのように見えるか、10月1日、夜空を見上げてください。また、秋は、鰯雲、鯖雲、羊雲、うろこ雲など様々な雲も見えます。皆さんも、空を見上げて雲が何に見えるか想像して見てください。

10月は秋本番。スポーツの秋、芸術の秋、読書の秋、食欲の秋、何をしても気持ちの良い季節に入ります。秋を満喫するとともに、月を見たり、雲を眺めたりもしてみましょう。

9月14日(月)「平和」

今日は、5年生が戦争特に「原爆」のことを勉強しているのでその「原爆」について私からも話します。私たちの国、日本は世界で唯一、戦争で原子爆弾が投下された国です。

今から75年前の8月6日は広島に、そして8月9日は長崎に原子爆弾が落とされました。

この写真を見てください。8月9日、長崎で原爆投下後、アメリカ人が撮影したものです。長崎では、その頃人口が24万人だった言われていますが、一瞬のうちに8万人ともいわれる尊い命が失われ、街は焦土化しました。この写真の題名は「焼き場に立つ少年です」「焼き場」って何でしょう。そうです。死んだ人を焼く火葬場です。これは。その当時に撮影された、写真です。この唇をかみしめて、直立不動で立っている少年は10歳くらいだと言われています。おぶっている弟とみられる赤ちゃんは既に亡くなっています。もしかすると家族で生き残ったのはこの少年だけだったかもしれません。亡くなった弟を火葬するために、弟をおぶって、火葬の順番を待っている写真です。この後、この少年が見つめる中で弟は屋外の火葬場で火葬されたとこの写真を撮ったアメリカ人は伝えています。

今年の8月6日、広島での平和記念公園で行われた、記念式典で子ども代表による平和宣言を読みます。

「75年は、草木も生えぬ」と言われた広島の町

75年がたった今、広島の町は人々の活気に満ちあふれ、緑豊かな町になりました。

この町で家族と笑い合い、友達と学校に行き、公園で遊ぶ。

当たり前の日常が広島の町には広がっています。

しかし、今年の春は違いました。あたりまえだと思った日常は、ウイルスの脅威に奪われ       たのです。

当たり前の日常は、決して当たり前ではないことに気づかされました。

そして今、私たちはどれほど幸せかを感じています。

75年前、一緒に笑い大切な人と過ごす日常が奪われました。

昭和20年(1945年)8月6日午前8時15分。

目がくらむまぶしい光。耳にこびりつく大きな音。

人間が人間の姿を失い、無残に焼け死んでいく。

町が包む魚が腐ったような、なんとも言いがたい悪臭。

血に染まった無残な光景の広島を原子爆弾はつくったのです。

「あのようなことは二度と起きてはならない」

広島の町を復興させた被爆者の力強い言葉は、わたしたちの心にずっと生き続けます。

人間の手によって作られた核兵器をなくすのに必要なのは、私たち人間の意思です。

私たちの未来に、核兵器は必要ありません。

私たちは、互いに認め合う優しい心を持ち続けます。

私たちは、相手の思いに寄り添い、笑顔で暮らせる平和な未来を築きます。

被爆地広島で育つ私たちは、当時の人々が諦めず、つないでくださった希望を未来へとつないでいきます。

 

令和2年8月6日 子ども代表 広島市立安北小学校6年  長倉 菜摘

               広島市立矢野南小学校6年 大森 駿佑

戦争は、悲惨です。原爆を投下された広島・長崎の人達ばかりではなく、戦場に出向いた多くの日本人、日本人だけではなく、世界中の人達が戦争で命を落としています。戦争をしないためには、まずみなさんは、隣の子と仲よくすること、クラスの友だちと仲よくすること、近所、地域の人と仲よくすることが大切です。意見が違っているから、争うのではなく、自分と違うから排除するのではなく、言葉で伝え合いながら互いの違いを認め合うことが大切です。

9月7日(月)「ケープくん」と「ポニョ」

過去最強クラスと言われている台風10号が現在九州地方を通過しています。暴風で家も飛ばされる可能性があるので多くの人たちが、避難所生活をしています。台風が多く発生する季節です。皆さんも日頃の準備が大切です。

今日は「ケープくん」と「ポニョ」の話をします。

ケープ君は野生の鹿、ポニョはヤギです。

今年の春から夏にかけての出来事です。テレビでも話題になったので知っている人もいるかもしれません。

まずは、ケープ君。5月頃から都内の荒川河川敷でシカの目撃情報が続きました。6月2日、荒川河川敷で「シカがいる」という通報があり、警察や消防、区の職員ら数十人がネットやドローンを使い捕獲作業に当たりました。このときは草むらに逃げて捕獲に失敗したが、翌日、ネットを使って捕獲されました。体長が1.5メートルほどでオスのシカでした。足立区は、複数の動物園に引き取りを打診しましたが、野生のもつ動物の病気が園内の飼育動物に感染する恐れもあるとして、断られました。担当者は、「引き取り手がないままだとかわいそうだが殺処分になる可能性もある」と話しました。

その結果、「引き取りたい」という申し出のほか「殺処分しないで」という声が足立区に殺到しました。こうして市原市の「市原ぞうの国」がシカの受け入れを決めました。引き取られたケープ君は暴れることもなく、ほかのシカとは、違う場所で飼育されました。ケープ君とは、エスケープしたという意味でつまり、逃亡した・脱出したという意味から、ケープ君と名付けられました。このケープ君は、野生なので、足に筋肉がついていて、凜々しく姿がよいので、メスのヤギが何頭もケープ君を見たさに枠のところに集まってきてケープ君に見とれているそうです。メスのヤギに大人気だそうです。

 

次は、「ポニョ」このヤギは3ヶ月にわたって千葉県の佐倉市の線路上の斜面に棲み着いていました。このヤギは、5月頃、飼い主の元から逃げだし、3ヶ月間、近くの京成電鉄の斜面に棲み着いていました。崖の上にいることから、「ポニョ」と呼ばれていました。

8月に入って、気温の高い日が続き、ヤギの体調を心配する声が上がったことで捕獲作戦が始まりました。ポニョは若いメスのヤギだったので、はじめは、強そうなオスを用意し尾引寄せようとしましたが、怖がって作戦は失敗してしまいました。一週間後、次は友達作戦、同じくらいの若いメスを用意して尾引寄せました。すると、ポニョは、すぐに若いメスに近づき、囲いの中に入り、捕獲されたのです。

「ポニョ」脱水症状があったものの、今は元気になり飼い主のところに戻されました。

 

「ケープ君」と「ポニョ」関わった回りの人たちが命を助けました。やさしい人間がたくさんいることに改めて感動した話でした。

8月31日(月)「朝会の話」

明日から9月が始まります。9月は「長月」と言われています。「夜長月」がその由来だといわれています。だんだん日が暮れるのが早くなって、夜が長くなっていくことから「長月」となったということです。さて、今日は2つの話をします。

まず一つ目です。明日の9月1日は、関東大震災が起きた日です。ですから明日は、「防災の日」です。今から約100年前、大正12年の9月1日、お昼頃に発生しました。昼食時だったため、多くの家庭で火を使って料理をしていたので、あちらこちらで火災が発生し、東京では3日間に渡って燃え続けました。日比谷、銀座、日本橋、浅草、上野を焼き尽くしました。この時の死者は10万人以上だと言われています。9月1日の夜の気温は46℃、火の勢いが強かったことを物語っています。有馬小の近くの人たちは、学校の校庭にある大銀杏、その当時は蛎殻町公園にありましたが、大銀杏の木の元に身をひそめ、難を逃れました。一番被害が大きかったのが、墨田区、公園に集まった4万人近くの人が焼け死にました。隅田川は水を求めて焼け死んだ死体で埋めつくされたと言われています。

大きな地震でした。人々が逃げる広い場所がなかったことから、復興公園として、浜町公園、錦糸町公園、墨田公園ができました。皆さんが慣れ親しんでいる浜町公園は、関東大震災後、人々の避難場所としてできたのです。

東京にまた大きな地震が来ると言われています。毎月ある避難訓練を真面目にすることはもちろんのこと、おうちの人と、もう一度大きな地震が来たら家族でどこに集まるか、2カ所確認しておきましょう。

 二つ目です。 9月から、赤白活動を、「ありまんピック」と名付けて、赤、白に分かれて、玉入れ、短距離走、クラス全員リレーを行います。現在の得点は、赤が385点、白が375点です。この点数に加算させます。

赤白ともに力を合わせて頑張りましょう。

そして10月3日(土)は、「ありまんピックFINAL」として、各学年の表現運動を、皆さんの家族の方に見ていただきます。本格的に表現の練習が始まります。

真面目に練習に取り組み、本番では練習の成果を発揮してほしいと思います。

そして、10月3日(土)は、赤白どちらが勝ったかも発表します。

今年は、このように三密を避けながら、工夫すればみんなでできること、やっていきます。皆さんも、学級の中で工夫すればできることがたくさんあるはずです。みんなで知恵を出し合って楽しいことを、思い出に残ることをこの2学期計画して実践してみてください。

8月24日(月)「2学期始業式の話」

2学期が始まりました。

今年は3週間という短い夏休みでしたが、ゆっくり休めましたか?

 夏休みは、コロナウイルスにかからないように、熱中症にかからないように気を付けて生活していた人が多かったと思います。コロナ感染症に熱中症に、気を付けながら生活することは、この2学期も変わりません。このように我慢しなければならないことが多い中でも皆さんには、学校が楽しく、友達と仲良く、この2学期を過ごしてほしいと思っています。2学期も、コロナに感染しないように させないように過ごしましょう。

 

 さて、皆さん、私は、みなさんに1学期の終業式で

 「せっかく学校は始まったのに、最近は、友達とけんかばかりしている子がいる。友達の悪口ばかり言っている子がいる。」という話をしました。

「友達から、人間の勉強をさせてもらうのだ。」 これは、赤塚 不二夫という漫画家のいった言葉です。天才バカボン、秘密のアッコちゃんを描いた漫画家です。職員室の廊下にも一学期、この言葉を張っていました。

学校は、自分をよく理解してくれる家族と離れ、友達との集団生活です。

友だちと一緒にいることで、走ることが得意な子、縄跳びの上手な子、絵の上手な子、字のうまい子、英語の得意な子、給食をいつも残さず食べる子、ピアノを弾くのが上手な子のなど様々な自分とは違う人間に出会います。そして、自分がなりたいと思う子に出会うことで、自分も努力し、人間として成長します。友達から、より良い自分になるための勉強をさせてもらっています。

 

そればかりではありません。自分とは考えが違う友達や大切にしているものが違う友達にも出会います。たとえば今、体育館の前に張ってあるみんなが考えたキャラクターもそれぞれに違っていますね。違っているので一つのものを決めなければならないときどうしたら良いでしょう。自分の意見を主張するばかりに相手と喧嘩ばかりしていても前に進まないから、時には、譲って我慢することもあるでしょう。考えの違っている友達を理解しようと努力することもあるでしょう。

つまり皆さんは、友達といることで、友達に憧れたり、友達を理解しようと努力したり、時には思い通りにならなくても、合わせたり、我慢したりして、友達いることで人間としてのやさしさや、寛容さ、思いやり、協調性等、大きく成長するための勉強をさせてもらっているのです。

2学期は、是非、相手の良さを認めること、相手のことを理解しようと努力することを身につけてほしいと思います。友達から多くのことを学んでほしいです。せっかくの学校だから、学校生活を楽しく、仲良く過ごしてほしいものです。

7月31日(月)「1学期始業式の話」

明日からいよいよ夏休みです。

今までだったら、7月21日から夏休みですが、今年は、明日8月1日からの夏休みです。今年は23日間の夏休みです。8月24日から2学期が始まります。今までに比べて、短いと思うけれど、今年は、コロナの影響で学校が始まったのが6月ですから、皆さんは、2ヶ月あまりで夏休みを迎えることになる訳です。また、今年は、梅雨が長引いていて、これから、ようやく梅雨が明けて、本格的な夏が始まりそうです。暑くなり、夏休みらしい休みになりそうです。けれども、外出するときはマスクを忘れないでください。

皆さんも知っていると思いますが、コロナの感染者数が増える一方です。この夏休みは、コロナに感染しないように させないように過ごしてほしいと思います。元気で2学期を迎えましょう。

 さて、皆さん、皆さんは、この1学期をどのように過ごしましたか。友達と仲良く過ごせましたか。勉強はしっかりできましたか。皆さんがこの1学期どのように過ごしたのか気になります。

皆さん、この1学期を思い出してください。3月からの休校、ようやく全員がマスク姿で登校したのが、4月6日の始業式、1年生は入学式でした。次の日から3グループに分かれて、学校が始まると思ったら、また休校。そして、ようやく学校がはじまったのが、6月1日。それも分散登校でした、みんなが揃ったのが、それから2週間しての15日でした。ようやくみんなが揃った時、私は、とても嬉しくほっとしたことを思い出します。それから、1ヶ月半が経ちました。コロナウイルスはなくなるどころか、いまだに感染者が増え続けています。皆さんが、帰った後、先生方、講師の先生方、主事さんたちが、皆さんの使った後の机や手すり等を消毒することは、続いています。皆さんが少しでも感染しないように、他にも、先生方や主事さんたちは、いろいろなところで働いてくれています。

そして、それは、おうちの人たちも同じです。皆さんが元気で学校に通えるようにと気を遣ってくれています。

さて、皆さんは、どうでしょうか?友達と仲良く、勉強も頑張っている人がほとんどですが、中には、せっかく学校は始まったのに、最近は、友達とけんかばかりしている、友達の悪口を言っている、先生に対してまで反抗的な態度をとっている、授業にも身が入らない。そのような子が、わずかですが見られるのが残念です。この日本には1億2千万以上の人が住んでいます。その中で、この有馬小で出会えた人は650人あまり、同じ学級になった人は35人あまりです。確率にするとほんのわずかです。奇跡に近い数で出会えたのです。出会いを大切にしたいものです。また、世界ではこのコロナのためにまだ学校が再開していない国もあります。だからこそ、皆さんは、2学期は、みんなと仲良く、楽しく、勉強にも集中して充実した学校生活を過ごしてほしいものです。2学期に期待します。では、8月24日、また元気に会いましょう。

7月27日(月)「じゃんけん大会」

 今週で皆さんは、夏休みに入ります。あと5日です。クラス全員が揃って、授業が始まったのが6月中旬、皆さんクラスの友達と仲良く過ごしていますか?あと5日です。まだけんかしたままの友達や、意地悪をしてしまった友達、ごめんなさいが言えなかった友達に対しては、今週中に仲直りをしてほしいと思います。そして、一人でも多くの有馬小の皆さんが、2学期学校が始まるのが楽しみと思ってもらいたいです。

さて、2学期、このコロナの影響で延期になっている運動会ですが、形を変えて行います。校庭でみんなが集まってすることは、できないのですが、赤組、白組に分かれて楽しい活動をしょうと先生方は考えています。

まずは、今日から、30日まで4日間、「じゃんけん大会」を行います。

学級が赤、白に分かれていまね。学級でじゃんけんをして、赤・白、勝ったチームには、10点、学級でのやり方もあると思うので引き分けたら5点になります。結果は、職員室前の掲示板に掲示します。楽しみにしてください。

最終の結果は31日の終業式の日に発表します。是非、赤組、白組頑張ってください。

 

さて、今日は、1回目、今、やってみます。

まず、赤組の人、静かに手をあげてください。

次は 白組の人、静かに手をあげてください。

 

静かになりましたか?

担任の先生とじゃんけんをします。負けた人、あいこの人は座ります。

 

さて、準備は整いましたね。全員立ってください

 

結果は、今日結果は、お昼の放送で知らせます。

では、担任の先生、はじめてください。

7月20日(月)「パンダ」

 今日はパンダのお話をします。さて、質問をします。

第1問

日本で実際パンダを見ることができる動物園は何カ所あるでしょうか。

1,1カ所

2,3カ所

3,15カ所

 正解は、2の3カ所です。上野動物公園、神戸市立王子動物園、そしてアドベンチャーワールドです。

第2問

日本には、全部で何頭のパンダがいるでしょうか?

1,3頭

2,8頭

3,10頭

正解は3です。皆さんが知っているようにまずは、上野動物公園の3頭、そして、神戸市立王子動物園の1頭、そしてアドベンチャーワールドの6頭です。合計10頭です。これは、中国に次いで世界で2番目に多いそうです。

さて、コロナウイルスの影響で、長い間、動物園も休園していましたがその間、パンダ

は、いつもと同じように生活していました。カナダの動物園では、コロナウイルスのせいで、中国から運んできたえさの竹が足りなくなり、中国に戻ることになりました。上野動物園では、静岡の伊豆から週2回、竹を運んで冷蔵庫で保管しています。一日に与える竹は、大人のパンダで63キロ、3歳で体重が81キロになったシャンシャンは、55キロの竹を食べるそうです。栄養が少ない竹がえさだからたくさん食べる必要があるため、食事の時間は長く、なんとパンダは1日の半分12時間くらい食事をしているのです。そしてパンダのすごいところは、他の熊と違って、ものを掴めることです。パンダを見た人は分かるでしょう。パンダは座って竹をつかみながら食事をしていますね。パンダは器用なのです。

さて、日本に10頭しかいないパンダですが、そのうちの一頭、それも神戸市立王子動物園の1頭タンタンはが、今年、中国に帰ることになりました。神戸のパンダ、タンタンは、今から25年前、阪神淡路大震災があった後、神戸の人を元気づけようと中国からやってきました。このタンタンは、メスで24歳、人間にすると70歳以上、高齢になったので生まれ故郷の戻ることになったのです。タンタンが来てから20年間、雨の日も風の日も、毎日えさを動物園に運んでいた3人の方たちがいます。この3人の方はタンタンのために、タンタンの好む3,4年のもの竹を見付けては切って運んでいると言っていました。タンタンはグルメで他にもタケノコが好きで春にはタケノコを掘って動物園に届けたそうです。20年間、タンタンのために毎日、山に入って、竹を切っては、運んでいたのです。すごいですね。この3人の方は、タンタンがいなくなって寂しいと言っていました。私は、今日のこのお話を、新聞記事で読んで驚きその後、ネットや本で調べて皆さんに伝えました。皆さんも是非、自分で驚いたことや、不思議に思ったことを調べ、まとめて見ることをやってみましょう。

7月13日(月)「進んで勉強する子」 

 コロナウイルスの感染数が増えています。さて、学校に着いたら手を洗いましたか?手指消毒をしましたか?3ない、「手洗いをわすれない、マスクをはずさない・近づかない。」をあらためてしっかり、守りましょう。自分がうつらないように生活すれば人にもうつしません。気をつけて生活しましょう。

さて、先週はジャイアンの話をしたので今日はドラえもんの最終回のお話です。最終回はいくつかのお話があるとされていますが、その一つをお話します。

 ある日ドラえもんが動かなくなってしましました。未来の世界からドラミちゃんを読んで原因を調べた所、バッテリー切れがその原因だと分かりました。のび太くんはバッテリーを換えてもらおうとしましたが、このままバッテリーを換えるとドラえもんの記憶が消されてしまうとドラミちゃんから聞かされます。バックアップを取ろうにも方法が分からず、このままでは大切なドラえもんを失ってしまします。

 そこでのび太くんは、猛勉強、猛勉強、猛勉強をしました。そしてやがてはトップクラスのロボット博士に成長しました。

 ロボット博士になったのび太くんは、努力の末に、ついに記憶メモリーをそのままにして修理することに成功しました。修理完了したドラえもんのスイッチを入れると、ドラえもんがいつものように「のび太くん、宿題は終わったのかい?」

と復活しました。

 のび太くんは、立派ですね。勉強があんなに嫌いだったのに、ものすごく勉強しました。そしてロボット博士にまでなってしまいました。皆さんものび太くんのように自分から進んで、たくさん勉強してほしいと思います。

 そして、のび太くんが立派なのは、ドラえもんのことつまり友だちのことを心から大切に思っていたことです。なんとしてでも大切な友だちであるドラえもんをもとに戻したい。その思いは人一倍強かったのではないでしょうか。友だちを大切にする思いから、嫌いな勉強に正面から取り組みました。友だちを大切にすることは、自分自身も成長させるのですね。

 私は、最終回ののび太君のように、皆さんにすすんで勉強してほしいと思います。友だちを大切にしてほしいと思います。

7月6日(月)「ジャイアンの言葉」

この週末に熊本県南部を襲った集中豪雨で多くの人が家を失い、多くの人が土砂に埋まったり、流されたりして未だに見つかっていません。この集中豪雨で亡くなった人は、判明しているだけでも22人にも上ります。今日も明日も雨が降る予報で被害が拡大するのではないかと言われています。皆さんは、今コロナウイルス感染症にかからないように、いろいろな注意をしていますが、大雨が降ったとき、地震が起きたとき、どのような行動をするか、自分の命を守るためにはどうするかと言うことも考えておいてください。

 東京も雨が降り続いていますが、明日は、七夕さまです。天の川をはさんで、離ればなれになっている織り姫と、彦星が年に1回会える日と言われています。天気がよくて、会えるといいですね。

 

 さて、先日、皆さんが書いたいじめアンケートを読みました。友達に向かって「バカ」「ウザイ」と言われて傷ついている子がいるようです。友達から「死ね」とか「あっち、行け」と言われて傷ついたという子の話も聞いたことがあります。残念ながら、有馬小学校のみんなの中にも友達を傷つけてしまう子がいます。                                  そこで、今日はドラえもんに登場するジャイアンのお話をしましょう。

と言っても、ジャイアンの声を担当する声優さんのお話です。

ドラえもんの映画の脚本の中に「ばか野郎、のび太なんか死んでしまえ。」という台詞がありました。

 この声優さんは、「こんな汚い言葉を、映画を見に来る子ども達の前で言いたくない。そんな言葉を使ったら子ども達が真似をして使って、心が傷ついてしまう。」と思いました。

  そして、別の言葉で、のび太にけんかをしかける言葉を何日も考えたのです。

そして、いろいろと考え、やっと考えついたのが、「このっ、のび太のくせに。」という言葉でした。そして、映画では、この言葉を代わりに使いました。

 

 皆さんはどうですか?

この声優さんのように、自分の話した言葉を聞く人の身になって考えて言っていますか?

自分の話した言葉が、相手の気持ちをどんな思いにさせているか考えていますか?

よい言葉を使えば、相手の気持ちを温かくします。悪い言葉を使えば、相手の気持ちを悲しくさせます。

 そして、悪い言葉を使い続けていると、周りの友達もその子を警戒します。一緒に仲良くしているのはその子の事が怖いからです。

 反対に「大丈夫、ありがとう、遊ぼう、すごいね」こんな言葉を使う子は友達からも好かれ、友達も多いはずです。

 

 ちなみに、この声優さんは、すでに、病気でなくなっています。

この声優さんが「ドラえもん」の台詞の中で好きだった台詞は、

「まてー のび太」 じゃい子に話す「兄ちゃんは、おまえのこと本当に心配してるんだぞ」「母ちゃん、勘弁してよ」だそうです。

 

 今日は、ドラえもんのジャイアンの声優さんの話をしました。

 

6月29日(月)「後一ヶ月」 

今週の水曜日から7月に入ります。今までだったらもうすぐ夏休み、しっかりと1学期のまとめをしましょう。と伝えるところですが、今年は、コロナウイルスのため、休校が長かったので夏休みは、8月1日からになります。1学期の終わり終業式は、7月31日です。後1ヶ月皆さんは、暑い中だけれど学校に通うことになります。7月31日(金曜日)まで頑張りましょう。

 そして、いつもなら1学期の終わりには、通知表を渡しますが。今年は、通知表は、1回目は10月30日、2回目は3学期の最後の日に渡します。つまり、今年の通知表は2回になります。

 また、今年は、感染予防のため、プールもありません。皆さんは、今までにない夏を経験することになります。

 1993年、今から、30年くらい前のことです。この年もプールに入れませんでした。この年は、なかなか梅雨が明けず、7月、8月になっても雨が続きました。夏なのにとても寒く、半袖ではいられず、長袖を着ていたことを今でも覚えています。東北地方では、夏なのにストーブをつけているというニュースも流れました。寒いのでもちろんプールには入れませんでした。太陽がなかなか出ず、毎日、雨ばっかり降っていました。そのような日が続くとどうなるか予想がつきますか?

 2年生は、今、ピーマン、なす、トマト等植物を育てているので、2年生以上の人はわかると思います。雨ばかり降って、寒く、太陽が出ないとどうなるでしょう。そうです。植物が育ちません。この年は日本人の主食であるお米、稲が育たなかったのです。お米が生産できず、政府は、米不足を解消するためにタイからタイ米を輸入しました。今でこそ、タイ米はカレー屋さんなどで出てきますが、当時は、パサパサのタイ米は、日本人の口になかなかなじまず、私も早く普通のお米が食べたいと思ったことも覚えています。そして次の年は、普通の暑い夏が戻ってきました。お米が豊作でようやくおいしい、今までのようなごはんを食べたとき、ほっとした事、もちろんプールに入れたこともうれしかったです。そして、次の年から寒さに強いお米が次々に改良されたことも記憶にあります。人間は、困難に打ち勝つ知恵があるのです。

皆さんもこの夏は、プールに入れなかったり、今までのような夏の旅行もできなかったりするかもしれませんが、それができたとき、私が経験したように、とっても嬉しい気持ちになります。今年の夏は、ちょっと我慢して、そして今年の夏のことをしっかり記憶に残してほしいと思います。皆さんが私のように30年前のことを語れるのは、みなさんが40歳くらいになった時です。皆さんがこのコロナと過ごした今の日々を、しっかり子供に伝えられるような大人になってほしいと思います。

6月22日(月)「もったいないばあさん」 

昨日は「夏至」でした。1年で昼間が最も長く、夜が最も短い日です。東京では見えなかったけど、部分日食もありました。

さて、今は「梅雨」です。今日も雨の一日になりそうです。雨が降り続き、外で遊べない日が多くなります。三密を避けて、教室で本を読むなどして、過ごしてほしいと思います。

絵本に「もったいないばあさん」というものがあります。

面長でめがねを掛けて、杖をついたおばあさんが登場します。「もったいない」ことをするとその子のところへやってきます。お皿の上の食べ残し、お茶碗についたご飯粒に「もったいなーい」と言いながらやってきます。そしてお茶碗にのこったご飯粒をパクパク、ベロベロ、ジャージャー水の出し放しや、涙を出して泣いている子にも、「もったいない」と言ってやってきます。

 まだ使えるものは、再利用。くしゃくしゃの紙は怪獣、短くなった色鉛筆は、まとめて虹色の色鉛筆に。みかんの皮だってお風呂に。

というようなお話です。身の回りのものを大切にすることを教えています。

 

 さて、この「もったいない」という言葉は海外でもそのまま使われています。広めたのはノーベル平和賞に輝いたケニアの環境活動家のマータイさんです。

マータイさんは、「もったいない」という言葉を知り「ものを大切にし、心豊かに生きてきた日本人の心・生き方そのものだ」と大変感激して、この「もったいない」という言葉を広めたと言われています。

7月1日からは、スーパーなどでのレジ袋が有料化されます。レジ袋を減らすためです。昨年、レジ袋が海に流れ出し、えさだと思って飲み込んだ海の生物が大量に死んでしまっていることを話しました。レジ袋が大量に使われていることも「もったいない」ことですね。

 環境を守るためにもこの「もったいない」という考え方が大切になります。

今日から1年生も給食が始まります。是非「もったいない」と言う気持ちをもって、また、食べるものだけではなく、自分の持ち物も大切にしましょう。

 

6月15日(月)「みんなが揃いました」 

今日から、有馬小全校児童が集まって授業が開始します。

昨年度の3月2日から、学校は休校になったので、1年生から6年生までが全員揃ってこの有馬小学校の校舎で過ごすことができるようなるまでは、なんと100日以上もかかりました。

 しかし、コロナウイルスがこの世の中から消えた訳でもなく、コロナウイルスに感染しても軽く直るような薬やワクチンやが、開発されているわけでもありません。

ですから、まだまだコロナウイルスに感染しないような生活を送らなければなりません。

この朝会もしばらくは、密集を避けるために、全校児童が集まってすることはできないので放送でしています。いろいろと今までのようにできないことは増えているけれど、今日からお休み以外の日は、毎日学校があるし、今週からは給食も始まります。休み時間もあります。

さて、人間の祖先は猿だったという進化論を唱えたダーウィンという有名な科学者がいます。ダーウィンは「生き残るのは、最も強いものでもなく、最も賢いものでもない。唯一変化できるものである」という言葉を残しています。

 今日から、クラス全員がそろいました。2ヶ月以上遅れてのスタートです。

工夫すれば、そして過ごし方を変えれば、友達とそしてクラスでたのしいこともできるはずです。知恵を出し合って、たのしい学校生活にしていきましょう。思い出深い学級生活を是非すべてのクラスが送ってほしいと思います。

 1年生に話します。ようやく学級のお友達がそろいました。人数が多くて、びっくりして、不安になったりしている子もいるかもしれません。心配なことや困ったことがあったら、我慢しないで近くにいる先生や、そばにいる6年生に相談してください。1年生のそばには、何でも相談に乗ってくれるやさしい6年生がいます。

 6年生に話します。

 1年生は、まだまだ学校生活に慣れていません。緊張しています。困っていたり、泣いていたりしている1年生を見かけたら優しく声を掛けてほしいと思います。

6月8日・9日「コロナウイルスについて(2)」

今日も先週に引き続き、コロナウイルス感染症についてのお話をします。

5月29日のことです。

お昼ご飯を食べ終わった午後1:00頃、東京の上空をブルーインパルスが飛行しました。 ブルーインパルスとは、自衛隊のジェット飛行機です。 

真っ青な空の中で飛行するブルーインパルスはとてもかっこよかったです。

見た人も多かったのではないでしょうか?

さて、この飛行は、医療従事者の方々への敬意と感謝を届けるためだったそうです。

医療従事者とは、お医者様、看護士さん、薬剤師さんなど皆さんが病気になったときに、検査や治療、薬を出してくださる方、病院で働いている方々です。

今、新型コロナウイルス感染症になったために病院にいって病気を治してもらおうという患者さんがたくさんいます。病院で働いているお医者さんをはじめ看護師さんたちは、コロナウイルスに感染した患者さんの命を救おうと、自分が感染するかもしれないのに治療に当たっています。自分の命をかけて、懸命に治療に当たっているわけです。中には、コロナウイルス感染症の治療に当たっているため、もしかしたら感染しているかもしれないからと、何ヶ月も家族と離れて生活している方もいると聞きます。世界では、残念ながら、診療にあたったお医者さん、看護師さんが自分も感染してしまって命を落とした人もいます。

そのようなことからブルーインパルスが飛行して、医療従事者の方々に感謝と敬意の気持ちを届けたのです。

しかしながら、一方では、このコロナウイルスの不安から、病院に勤めている医療従事者の方やウイルスに感染した人、その家族などに対して、うわさを立てたり、悪口やいじめをしたりすることが残念ながら起きてしまっています。

悪いのはコロナウイルスであって、病院に勤めている人や感染した人ではありません。

学校がはじまり、友達と出会い、コロナウイルスのことを持ち出して、うわさを流したり、いじめたり、かげぐちは言ったりすることは、絶対やってはいけないことです。もし、そういうことを言っている友達、または実際に言われたらすぐに先生に話してください。また、学校が始まって、何か心配なことがあれば、一人で悩まず担任の先生やスクールカウンセラーに相談してください。

 

6月1日・2日「新型コロナウイルスについて」

 ようやく、学校が始まりました。皆さんとまた出会えてとてもうれしいです。今日から2週間は、2分の1の友達とのスタート、また2日に1日の登校になります。15日からは、クラス全員での学校生活が始まります。

ぜひ、みなさんは、この間に、長い間学校に来ていなかったので、学校の生活のリズムを取り戻してほしいと思います。

また、学校に来ない日の午前中は、外に出ないで家の中で過ごしましょう。

 

さて、今日は、私からは、長い間、休校になった原因である「新型コロナウイルス」についてのお話をします。

 

ウイルスの感染を防ぐためには、

 

・毎日の健康観察をして、自分の体の様子をしること

・手洗いやマスク、適度な換気で体にウイルスを入れないようにすること

・バランスのとれた食事や運動、規則正しい生活で皆さん自身の体を健康に保つこと。

この3点が大切です。

 

また、「密閉」、換気の悪い場所にいること、「密集」、多くの人が集まる事、「密接」人と近づくこと、相手の顔の近くで話すこと、この「3つの密」を避けることが大切です。

今日から学校での勉強を再開しますが、学校でも「3つの密」を防ぐためにいろいろな工夫をしていきます。教室のドアを外したこともその一つです。

皆さん自身も、引き続き、マスクをつけることや手洗いうがい、咳エチケットをしっかりするなど、ウイルスの感染防止を心掛けていきましょう。

学校では「3つのないの約束」、「手を洗うことを忘れない。」「マスクをとらない。「近づかない。」の約束をつくりました。是非みなさん、守ってください。「マスクをとらない。」の約束については、先生からマスクをとってもいいですよ。と言われたら、外しても構いません。また、息苦しくなったり、暑くなったりしたときは、我慢しないで、先生に言ってください。

 

しかしこのように感染しないために、どれだけ気をつけてもウイルスに感染してしまうこともあります。

もし具合が悪くなったら我慢せず、すぐに周りにいる先生方に伝えてください。新型コロナウイルスに感染しても、すぐに対応することで早く回復したり、他の人が感染することを防いだりすることができます。

 また、先生たちが判断した上で、皆さん自身は大丈夫だと思っていても、保健室で様子を見させてもらうこともあるかもしれません。

 ウイルスを広げないために、そして皆さん自身を守るために、先生方も全力で取り組みますので理解してください。では、久しぶりに、1年生は初めての学校生活が始まります。

ウイルスに気をつけながら、工夫してたのしい生活を送りましょう。学校に来て、何か心配なことがあれば、一人で悩まず担任の先生やスクールカウンセラーに相談してください。

 

 

 

 

 

5月7日 「校長先生のメッセージ」

※1.2年生の人はおうちのひとによんでもらってください。

 

  再開を楽しみにしていましたが、もう少し、辛抱をしなくてはならないようです。残念です。みなさん元気にしていますか?

  先生たちは、授業の準備をして待っています。

  さて、先日の午後の事です。雨が急に降り出し、辺りは暗くなりましたが、それも束の間、パアッと雨が上がり青空がのぞき、光が差し込むことがありました。ふと思い出したのが、昨年の映画「天気の 子」。不思議な能力をもった少女が、雨が続く毎日を祈ることで、雨が上がり、光が差すという場面です。誰か、祈ってくれてこのコロナも消えればいいのにと青空になった空を見上げてふと思ってしまいました。

  しかし、考えてみれば、今、世界中の化学者は、このコロナを封じるためにワクチンや新薬の開発に日夜、懸命の努力をしています。今、世界中の医療関係者がコロナウイルスに感染した人を救おうと自分が感染するリスクを抱えて治療に当たっています。そして皆さんは、つまらない生活かもしれないけど、食べるものがあり、電気、ガス、水道があり、ごみも出せる生活が過ごせています。

この清潔で普通の生活が過ごせるのは、このような状況でも働いてくれている大人の人たちがいるからです。普通の生活ができるように支えてくれている大人が大勢いるのです。  

だから、みなさんは、もう少し我慢してください。コロナウイルスにうつらないことが、大人の負担を減らすことになるからです。これからも、自分がうつらない、うつさない、生活を送ってほしいと思います。

  そして、もうすぐ学校が始まるはずです。学校が始まったら、学校の生活に早く戻れるように家では規則正しい生活をしましょう。

  今、大人たちは、みんなで、それぞれできるところで知恵を出し合ってこの困難を乗り越えようとしています。皆さんもあと20年もすれば立派な大人になります。社会や世の中がこのように大変なことになった時に、役に立てる大人になるために、今はお家でしっかりと自分のできることをやってほしいと思います。

  5.6年生に伝えます。

  今、起きていることは、私も長く生きていますが、初めての経験です。今、大人は、未知の困難と闘っています。皆さんは、これから大人になり、この日本、世界を創り上げていきます。だから今起きていることを、ただ怖がるばかりではなく、この困難を大人たちはどう切り抜けていくかしっかりと記憶に残してほしいです。次の時代を創るのはあなた達です。きっと光を差し込ませるのは、祈りではなく人間の知恵ですから。

  では、再開する日を待っています。

 

4月13日 「再開をたのしみに」

  桜の花の次はハナミズキが咲き、ツツジや藤の花が見頃の頃には、皆さんに再会できるのかなあ。と外の風景を眺めては思っています。皆さんに再会できる日を今から楽しみにしています。

  学校が再開するのは、連休あけの5月7日(木)です。

  それまで、ずっと家にいて、つまらないと思っている人や早く発表された担任の先生、学級の友だちと勉強したり運動したりしたいと思っている人も多いと思います。

  私も早く、皆さんと会いたいです。皆さんのにぎやかな騒がしい位の声が今では、とても懐かしいです。

  あと、一ヶ月あまりの我慢です。教科書が渡されているので、教科書を読んだり、出された課題をしたり、できそうなことを見付け、「朝、今日できること、今日することを決めて、今日必ずする。」そ のような毎日を積み重ねてほしいです。

 

  さて、2年生から、6年生の皆さんに伝えます。有馬小学校には、かわいい1年生が103名も入ってきました。小さくてかわいい1年生です。学校が始まったら、かわいがってください。また、有馬小学校にはたくさんの先生方が新しく来ました。今日から先生方をホームページで紹介します。楽しみにしてください。

 

  そして、1年生の皆さんに伝えます。入学式が終わって、「さあ、小学校だ!」と楽しみにしていた人も多いでしょう。ランドセルを背負って登校する日はそこまできています。有馬小学校は楽しいですよ。おうちでは、標準服や体育着を着たり、脱いだり、たたんだりする練習、靴や上履きは座らないで立ったまま履く練習等、学校が始まったとき、困らないようなことを練習しておきましょう。台ふきんやぞうきんを絞って、テーブルの上や床を拭くこともできますよ。

 

  最後に前にも話しましたが、この臨時休校は、「自分やみんなの命」を守るためということをしっかり受け止めてださい。  

  今はコロナウイルスに多くの人が感染しないことが最優先です。自分がうつらなければ、

  大切な家族の人もうつしません。ですから皆さんは自分もうつらない、人にもうつさないそんな生活を送ってください。 

  手洗い、うがいはもちろん、部屋の空気はこまめに換えて、人にはあまりくっつかない、

  多くの人のいるところは避けて生活しましょう。十分に気をつけて生活を過ごしてほしいと思います。

  そしてこれも、前にも話しましたが、毎日、洗濯物をたたんだり、お部屋を掃除したり、

  おうちのお手伝いも積極的にほしいと思います。では再会を楽しみにしています。

     

3月4日(月)「大人に笑顔を」 

  早咲きの桜が咲いています。今年はいつになく春が来るのが早いようで、来週末には桜の開花宣言が出そうです。

 いつもだったらこのようなお話を皆さんの前でするところですが、突然の休校でお話ができなくなったのでホームページに載せます。(低学年の人は、おうちの人に読んでもらってください。)

 さて、皆さん元気でいますか。皆さんとお別れしてから5日が経ちました。最後の日は、あまりにも突然のことだったので、しっかりと私からお話ができませんでした。これから、私から皆さんに3つのことをお願いします。

 1.臨時休校は、「自分やみんなの命」を守るためということをしっかり受け止めてださい。

  この3月は、皆さんと思い出深い毎日を過ごし、次の学年、次の学校にしっかりつなげようと先生方は考えていました。

  また、特に有馬小学校の最高学年として頑張ってくれた6年生には、6年生を送る会、謝恩会等、様々な場面で今までの活躍に感謝したり、卒業をお祝いしたりしたいと考えていました。その気持ちは1  年生から5年生までのみなさんも同じだと思います。

でも、今はコロナウイルスに多くの人が感染しないことが最優先です。自分の命、皆さんのまわりにいる多くの人の命を守ることが優先です。ですから皆さんは自分もうつらない、人にもうつさないそんな生活を送ってください。 

 2.まずは落ち着きましょう。

  テレビや新聞などを見て、怖いと思っている人も多いと思います。でも、手洗い、うがい、こまめな換気、人が多く集まるところには行かないようにするなど、一人一人が十分に気をつければ予防ができます。また子どもは、うつっても重症化しないとも言われています。怖がりすぎず、心を落ち着けて生活しましょう。

3.おうちで計画を立てて規則正しく過ごしましょう。

みなさんの中には、「家にいてもつまらない。」中には思いがけない長い休みで「いっぱいでゲームができる。」と思っている人もいるかもしれません。

  先生方は、臨時休校が決まってから、皆さんがいつもの新学期が迎えられるようにと課題や生活カードを用意しました。規則正しい生活をすると新学期が始まったら良いスタートが切れます。今がエネルギーを蓄える時です。時間がたくさんあります。だからこそできることをやってみてください。苦手な教科を計画を立てて取り組むとか、興味関心があることを調べて、まとめてみるとかです。

  また、毎日、洗濯物をたたんだり、お部屋を掃除したり、おうちのお手伝いも積極的にほしいと思います。今、皆さんの周りにいる大人の人はみんな、忙しかったり、つらい思いをしたりしています。大人を笑顔にしてください。