ちょっと話したくなる《学校給食ちょい話》給食
栄養士がスポットを当てた給食の、意外と知られていない「ちょい話」を紹介します。

3月8日(水)
けずりぶしチャーハン・揚げぎょうざ・野菜の豆板醤だれあえ・牛乳

じつは、このチャーハン、テレビ番組で見かけることがある、中国料理「美虎」のオーナーシェフ五十嵐美幸さんに栄養士の勉強会で教えていただいた低コストで食べやすいチャーハンです。もともとの実習したレシピから給食用にアレンジしました。

2月7日(火)
丸パン・ビーンズコロッケ・ゆで野菜・オニオンスープ・みかん

じつは、寒い季節、献立を考えて考えて、悩みに全身包まれて困りはじめた時、ふと「オニオングラタンスープっておいしいよね、きっとたまねぎをいっぱい炒めたスープはおいしいよね」と思い、作ったスープです。見た目は茶色く、おいしそうには見えませんが、食べると炒めたまねぎがチャンとおいしいスープです。

1月20日(金)
ごはん・めだいの煮つけ・じゃがいもの白煮・みそ汁・牛乳

じつは、給食1回に「いも類30g」摂取するよう決められています。フライドポテトであれば、みんなよく食べてくれます。しかし、煮物にするとなかなか食べてもらえません。白煮は、じゃがいも・たまねぎ・ベーコン・塩・こしょうだけのシンプルな煮物ですが、よく食べてくれるミラクルな、じゃがいもレシピです。

12月8日(木)
佃島カレーライス・大麦いり白菜サラダ・牛乳

じつは「大麦いりのサラダ」は、知り合いの栄養士が使っていたレシピです。はじめ「何?大麦いりサラダ。雑穀ハヤリ?なんかおいしくなさそう」否定的な気持ちでした。しかし、実際食べてみると、野菜よりドレッシングが絡みやすい大麦。また、大麦のプチプチ食感がなんとも野菜をおいしくするレシピでした。

11月18日(金)
チャーハン・しゅうまい・野菜の酢醤油あえ・牛乳

じつは給食のチャーハン、米を炒めていません。豚肉や玉ねぎを炒めた具になる部分と、ぽろぽろのいり卵を、調味料で炊いた味付けごはんと混ぜています。調味料を入れたご飯を炊くと白いごはんよりパラリとします。そこに具や卵が入るとパラパラしたチャーハンになります。

10月5日(水)
ごはん・鯖の味噌煮・野菜の酢醤油和え・すまし汁・なし・牛乳

じつは中央区の学校給食「煮魚」を提供するようになったのは、平成12(西暦2000)年頃です。中央区は昭和時代から小中学校へ給食の実施はあり、色々な魚料理を提供していましたが「煮魚」の提供はありませんでした。初めての煮魚は「さんまの筒煮」「鯖の味噌煮」は二番目でした。

9月21日(水)
ごはん・魚のあずま煮・お浸し・みそ汁・なし・牛乳

じつは「魚のあずま煮」煮ていません。お魚にでんぷんをつけカラッっと揚げた後、さとうしょうゆの甘辛だれと香ばしい白胡麻をかけた料理です。調理作業も難しくなく、魚が苦手な人も食べやすく、白ごはんをいただきたくなる、ナイスな料理。しかし、学校給食以外でこのメニューを見たことはありません。

7月8日(金)
みそラーメン・せんぎりポテトサラダ・ピーチゼリー・牛乳

じつは、佃島小学校の給食に提供する、ソース焼きそば・あんかけやきそば・ラーメンは同じ「蒸し中華麺」を使っています。給食食材のラインナップにはラーメン用の中華麺もありますが、麺がほぐれやすく盛りつけしやすい「蒸し中華麺」を使っています

6月21日(火)
ごはん・じゃこの佃煮・筑前煮・みそ汁・牛乳

中央区佃島発祥の料理。小さい給食室でも大きい給食室でも作れるよう、試作を重ねレシピを作成する時に、佃煮屋さんに協力をいただき完成させました。じゃこの佃煮を提供できてから、海苔や昆布と次々とメニューを増やしました。給食で提供するたびに、佃煮屋さんに協力して作った時を思い出し感謝しています。

5月24日(火)
ポークカレーライス・ツナのせ人参玉ねぎドレッシングサラダ・メロン・牛乳

レシピを知りたいといわれる料理No.1で、レシピ通りに作っても子どもたちに「違う」と言われる料理No.1でもあります。給食室は煮込みが得意です。大量にグツグツ作ると、食材相互の影響が進み、食べやすくなるようです。栄養士も家で給食レシピを調理してみますが、給食と同じようにはできあがりません。カレーを作る時は裏技で有名な「コーヒー」を少々使用します。