泰明小学校は、日本が近代国家として立ち上がろうとした気運が高まりつつあった明治11年に、地域の人々の熱い願いや人づくりの情熱により銀座の地に開校された、歴史ある学校です。今年度、開校147周年を迎えます。
 その歴史をひもとくと、これまでの147年間には、天災や苦難に見舞われ、幾度となく学校が大きな出来事に直面していますが、向上心に燃える子どもたちや復興に向けた熱い思いを届けてくださる保護者や地域の方々、同窓会の皆様の力によって乗り越えてきたことが分かります。
 今でもその思いは変わらず、「泰明小学校で学ぶ子どもたちのために」を合言葉に、本校の様々な教育活動を支えてくださっています。また、「銀座の街の学校」として大切にされ、地域の特性を生かした特色ある教育活動を行うことができています。

 私の学校経営方針は「子どもが主語の学校」「学校のデジタル化」「教員の働き方改革」の3本柱です。「子どもが主語の学校」は子どもの主体性を生かせる「個別最適な学びと協働的な学び」を推進することや教科担任制の導入、学校行事や学校の運営に子どもたちが企画・運営していくことなどです。「学校のデジタル化」はICT機器を校務・授業を中心にして教育活動全般・教員の校務の合理化・保護者との連携などに取り入れていきます。「教員の働き方改革」では教員不足の深刻な状況による質の低下、様々な対応による長時間労働の常態化など教員の抱える様々な問題点を一つ一つ保護者・地域の方のご理解とご協力をいただきながら解決していこうと思います。

 このような方針をもとに、泰明小学校の伝統を大切にしながら、新しい教育制度・方法などもどんどん取り入れて「伝統と歴史ある泰明小学校」に「未来の泰明小学校」を見据えて改革・改善を進めていきます。


 今年度も保護者の皆様や地域の方々のご支援をいただきながら、教育活動を進めて参ります。何卒ご理解とご協力をいただきますようよろしくお願いいたします。

 

中央区立泰明小学校
校長 岡部 君夫