校内研究(令和2年度)
有馬小学校 校内研究
令和元年・2年度 中央区教育委員会研究奨励校
研究主題
「『主体的・対話的で深い学び』の実現に向けた授業改善」
~学び合いのある授業づくりを通して~
12月4日(金)1年 国語「じどう車ずかんをつくろう」
今年度最後の研究授業は、1年生でした。1年生は3クラスが研究授業を同時に行いました。「じどう車くらべ」という説明文を読み、その学習をもとに自分が選んだ車を説明する文を書く学習でした。
文章の構成を確認し、内容を自動車の「しごと」と「そのためのつくり」に分けて調べ、メモすることで、分かりやすい文章を書く方法を学びました。完成した「じどうしゃしょうかいカード」を友だちと紹介し合い、読み会うことで自分や友だちの書いた文章の良さに気付き、次回からの学習に生かそうという姿が見られました。
また、ICTを活用し、自動車の写真を見たり、映像を見たりすることで意欲が高まっている姿も見られました。
今年度の研究もこれで全ての学年が終わりました。予定していた研究発表会は新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、今年度実施することはできませんでしたが、より子どもたちにとって分かりやすく、楽しく学び、力を身につけられるような授業を目指し、これからも日々の授業を改善していきます。
11月25日(水)2年 道徳「きいろいベンチ」「おれたものさし」
2年生は二つの学級で授業研究を行いました。今回は道徳です。
2組では「きいろいベンチ」という教材を使い、「みんなで使うみんなのもの」というテーマで授業を行いました。動作化を取り入れ、教材文の登場人物と同じ動きをしてみることを通して、登場人物の心情に共感させ、ねらいとする道徳的価値に子どもたちの思考を近づけていくことをねらって授業を行いました。
3組では「おれたものさし」という教材を使い、「善悪の判断、いいこととわるいこと」というテーマで授業を行いました。登場人物の葛藤場面を二人の人格に分けて役割演技をすることで、正しいことを言おうという気持ちと、正しいことであっても周囲のことが気になり言えない気持ちの二つに共感させ、自分のこれまでの生活を見つめ直すきっかけとなるように授業を行いました。
授業後の協議会では、特別の教科となった道徳ですが、ねらいとする価値観を教師が押しつけてしまわないよう、いかに子どもたちの気持ちや経験をもとに考えさせるかが、大切だという指導をいただきました。
11月4日(水)4年 総合的な学習の時間「みんなの町・住みやすい町・しあわせな町」
5回目の校内研究授業。今回は、4年生の総合的な学習の時間です。有馬小学校の4年生の総合的な学習の時間では「みんなの町・住みやすい町・しあわせな町」というテーマで、障害のある方や高齢者の暮らしに目を向け、みんなが暮らしやすい町について考えていきました。これまでにシニア体験や車椅子体験を通して、それぞれの大変なことや困ることについて体験的に学習しています。
今回はそれをもとにイメージマップという思考ツールを使ってこれから調べていくテーマについて、考えを広げていきました。同じテーマの友だち同士で自分の考えを伝え合うことでさらに思考を深めていくことができました。
10月7日 図工・音楽(高)・音楽(低)
今回は、図工や音楽といった芸術系教科の研究授業を行いました。作業や練習などの実技が中心になりそうなこれらの教科ですが、主体的・対話的で深い学習を実現するための授業改善はこれらの教科でも行っています。
図工では造形活動を通して材料や場所、空間の特徴を生かし、発想や構想したことを試しながら学習を進めました。活動の様子をお互いに見合いながら発想を広げている様子が見られました。
中学年の音楽では、木琴の音色を楽しみながら、音楽の要素に着目して表したい音を工夫して考え、それぞれが楽譜に書き込んだことをグループの工夫として表現につなげていきました。
低学年の音楽では、音楽を聴いて感じたことを体の動きで表現することによって、楽曲の構成の工夫や面白さに気付くことができました。
9月2日(水)3年 国語「本のクイズカードを作ろう」
3年生は国語の研究授業を行いました。幅広く読書に親しみ、読書が必要な知識や情報を得ることに役立つことに気付くことを目標に学習を進めました。
今回は3学級がそれぞれ一つの単元の中の異なる場面を授業し、単元全体の流れが分かるようにしました。単元全体のはじめには、単元のめあてを本にクイズカードを作るまでに必要な行程を考え、学習計画を立てました。次に、全員で同じ科学読み物を読み、初めて知ったことや驚いたことをクイズにします。最後は各自が選んだ本を使ってクイズを作り、友だちと交流します。単元全体の流れをつかみ、楽しみながら読書に親しもうとする子どもたちの姿を見ることができました。
7月22日(水)6年 社会「わたしたちの願いを実現する政治」
6年生の授業は社会科の授業でした。学習指導要領が改訂され、昨年度まで6年生は歴史学習を先に行っていましたが、今年からは政治について先に学習するようになりました。今回は政治と自分たちの暮らしの強い結びつきを感じるため、それぞれが新型コロナウィルス完成拡散防止のために必要な政策、支援を公約として考えました。
前回の授業で講師の先生に評価していただいた「サイレントディスカッション」をさらに改善し、視点ごとに色分けした付箋紙を使って意見の交流を行いました。交流を行うことで、友だちの意見をもとに意見をよりよく再構築することができました。
6月29日(月)5年 学級活動(3)「コロナに負けない!自分を目指そう!」
今年度の1回目の校内研究授業を行いました。今年度も、昨年度から引き続いて有馬小学校は中央区教育委員会研究奨励校として研究を進めていきます。
研究主題も昨年度から継続し「『主体的・対話的で深い学び』の実現に向けた授業改善」~学び合いのある授業づくりを通して~と設定し、各学年で研究を深めていきます。新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、授業の形や進め方そのものが変わってくることが考えられます。ここでは、その一端を紹介していきます。
1回目は、5年生の学級会を行いました。「コロナに負けない!自分を目指そう!」ということで、学級活動の学習を行いました。授業では、「どんな自分になりたいか」保護者や担任の願いをもとに一人一人が考え、それぞれの意見について付箋を使って交流させることで考えを深めました。
授業後の指導講評では、「サイレントディスカッション」というこれからの時代に必要な意見の交流のしかたの一つとして、今回の学習の方法を評価していただきました。