児童がまとめた本校の特色
一番校について
明治6年に第一番官立小学阪本学校として坂本町二十八番地に創設。
第一大学区第一中学区第一番官立小学のため、日本で唯一「一、一、一」を冠した由緒ある小学校です。
明治6年から一番校として今まで続けられたのは、先輩方や地域の方々のおかげなので、僕たちも一番校の伝統や歴史をつないでいきたいと思っています。
校舎について
校舎は、令和2年に落成した、とても新しい校舎です。木材がたくさん使われていて、木のぬくもりを感じることができます。
屋上に校庭があり、屋根が開閉できるようになっているので、雨の日でも体育の学習をしたり、遊んだりすることができます。
雲梯や鉄棒もあります。屋上の一部には、菜園があり、理科の観察ができるようになっています。
体育館には、ボルダリングもあり、とてもきれいです。また、プールが室内で、温水プールとなっています。
僕たちは、この校舎を大切にしたいと思っています。
コレド阪本について
阪本小学校は、金融の中心地の兜町にあることから、「金融教育」に力を入れています。「金融教育」の一環として、コレド阪本という行事を行っています。コレド阪本は、お店を開き、商売を行う行事です。「サカモ」というお金(模擬通貨)を使って、仕入れを行い、売り上げを競います。
〈令和6年度の会社の例〉
・サイエンス(スライム、バスボム等をお客さんに作ってもらったり、実験をしたりする会社)
・スポーツ(ストラックアウトなどを体験してもらう会社)
・マジック(簡単なマジックを披露したり、マジックを教えたりする会社)
・劇(劇を見てもらったり、参加してもらったりする会社)
・縁日(射的や缶積みなどを体験できる会社)
これらの会社は、その年の6年生が考えて設立します。6年生が社長を務めます。コレド阪本を通して、お金の大切さだけでなく、おもてなしなど、接客の大切さも学ぶことができます。
邦楽演奏について
阪本小学校の大きな特徴の一つに、邦楽演奏があります。講師の先生が来校し、親身になって教えてくださいます。年に一度、伝統文化理解教室で保護者に発表を行っています。
3年生から、邦楽(和楽器)の練習をし始めます。ここでは、楽器について紹介します。4年生の授業で行う箏(こと)、5年生から習う箏(十七弦)、太鼓、大鼓・小鼓、尺八、篠笛、三味線があります。
また、4~6年生の希望者は、水曜日の放課後の邦楽教室に参加することができ、より本格的に邦楽を学ぶことができます。
他の学校にはあまりないいろいろな楽器が演奏できて、とても楽しいです。
異学年交流(あおぞら班)について
阪本小学校には、1~6年生の縦割り班があり、その縦割り班を「あおぞら班」と呼んでいます。
月に1回程度、昼休みと掃除の時間を含めた30分間、あおぞら班ごとに遊んでいます。
その遊びの内容は、6年生が下学年の希望を踏まえて考えています。
また、基本的に掃除は、あおぞら班で行います。6年生が中心となって、担当の場所を掃除をします。
あおぞら班活動をすることで他の学年の人と仲良くなります。学年を超えて交流することが阪本小学校のよさです。
トライ&チャレンジ(地域清掃ボランティア活動)について
トライ&チャレンジは、あおぞら班(縦割り班)ごとに分かれて阪本小学校の周辺の地域清掃をするという取組です。
トライ&チャレンジを行うことのメリットは、主に2つあります。
1つは、いつも児童の楽しい学校生活を支えてくださっている地域の方々に恩返しができることです。実際に清掃を行っているときに挨拶 をしてくださる方もいて、私たちはやりがいを感じることができます。
もう1つは、日頃あまりかかわらない班員と協力して、仲良くなれることです。一緒にごみを探したり、ごみの種類を聞いたりして、異学年と友達になることができます。
企業とのかかわりについて
兜町茅場町には、多くの大企業の本社が集まっています。低中学年ではブルドッグソースさんの見学や、5年生では「あおぞら田んぼプロジェクト」としてプレナスさんのオフィスビルの屋上でお米を実際に育てさせていただいています。そのほかにも、平和不動産さんが企画したたくさんのイベントなどがあり、地域企業とも密接にかかわっています。
プレナスさんは、お米を中心とした食事を提供するお店を経営している会社です。毎年、5年生がそのプレナス茅場町オフィスの屋上で「あおぞら田んぼプロジェクト」を行っています。
5月に田植えをします。そして、7月に稲の花の見学、そして、9月に稲刈りをします。お米を収穫したら、脱穀・もみすり・精米をして、みんなが知っている「お米」になります。それぞれの作業で、プレナスさんの職員の方が丁寧に教えてくださったので、とても分かりやすかったです。自分たちで育てたお米は、いつもよりおいしく感じられました。
地域とのつながりについて
日枝神社の山王祭は、1300年以上の歴史がある2年に一度行われるこの町の伝統的な祭りです。令和6年は、本校から5・6年生が阪本小の法被を着用し参加した事により、例年よりも盛り上がりを見せました。山車を引いたり、地域の神輿を担いだりする際は、地域やPTAの皆様が様々な支援をしてくださいます。
大勢の地域の方々に支えられて、この祭りが成り立っていることをしみじみと感じることができました。
(編集者:令和6年度6年生一同)