その①

 「記念の時」

 

 

 

 待ちに待った一学期が始まりました。

 子どもたちも先生たちも、気持ちを新たにしてのスタートです。

 進級や入園は、幼稚園としては毎年の取組内容になるのですが、その年毎に子どもたちは違う訳ですので、とても新鮮で自分の心が洗われるような気持ちにさせられます。

 年長さんは、待ちに待った最高学年。前年度の年長さんから引き継いだ当番活動や年少さんへのお手伝いに意欲的に取り組みつつも自分たちの学年だけの生活を展開させているところです。 

 年中さんは、ワクワクドキドキの二階での生活。これまでは年少組だっただけに、急に背伸びをしたかのような感がしました。

 そして、年少さんは初めての集団生活です。

 年長さんの実に温かいフォローもあり、私が心配になるくらいの楽しくスムーズなスタートを切っています。

 保護者の皆様からしても、一喜一憂の日々かと思いますが、このようにお子さんと一緒になって感じたり考えたりする行為そのものが非常に尊いと改めて感じます。

 私にも既に成人した娘と息子がいますが、二人が幼稚園にいた頃の記憶は今でも鮮明に残っています。

 今になって思うに、それは、きっと大人の手を要する年齢であるがために、ともに試行錯誤(もがき苦しみ?)しながら歩んできたからこそ、だったのかも知れません。

 子どもは成長するにつれ、大人の手をどんどん離れていきます。

 今は年齢的に何かと大変なことだらけかとは思いますが、手をかけ心をかけていくことが一番できる時期とも言えます。

 今、お子さんは新生活をスタートし、目には見えにくい実に様々な思いを抱いています。お子さんからの話をたくさん聞いて、想像を巡らせて、且つ教職員とも多くの情報共有をしながら今の記念の時をお子さんと一緒に味わっていただければうれしく思います。

 

ごあいさつ

 

 

 今年は桜の花が咲いた中での始業式・入園式となりました。

 お子様のご進級・ご入園、誠におめでとうございます。

 子どもたちと一緒に、楽しく充実した幼稚園生活を作っていけるよう、尽力いたします。

 さて、昨年度からの引き続きとなりますが、日頃皆様となかなか個別にお話することが叶わないこと等を鑑みて、心に浮かんだ事柄を諸々とりとめもなく書き綴る形で、コラムをお送りいたします。

 このことをきっかけに皆様と直接お話をすることができたり、日々子育てで大変な部分での力が少しでも抜けたりすることにつながればうれしく思います。

 週一回のペースでお届けする予定でいますので、隙間時間にでもご覧いただければ幸いに存じます。

 どうぞよろしくお願いいたします。