夕方の日の長さを感じ、春が近付いていることを感じます。能登沖地震で被災された方々に暖かな春が訪れ、平穏な日常が一日でも早く戻ることを願い、今わたしたちにできる応援を続けていきたいと思います。

 先日1月12日(金)には、日本橋中学校の賀詞交歓会が3年ぶりに開催されました。まだまだ、コロナやインフルエンザの流行は続いていますが、いよいよ、人と人との交流ができる「日常」が戻ってきたことを嬉しく思いました。そして、この賀詞交歓会で、改めて日本橋中学校が地域の方々に大切にされてきたことを感じ、日本橋中学校開校50周年を地域の皆様と共に祝えることを嬉しく思いました。

 さて、学校生活は3学期が始まり、生徒達の一年間の活動の集大成が様々な場面で開花しています。始業式には、全校生徒の書き初めが、教室に掲示され、真剣に向き合った力作が教室に並びました。1月19日(金)~22日(月)には、第76回中央区立中学校 生徒作品展覧会が行われ、美術科、技術・家庭科、国語科(書写)の授業で、制作された作品の代表作品が、中央区教育センターに展示されました。どの作品からも、真剣に授業に向き合った姿が思い起こされ、作品からあふれる一人一人の個性に、桜梅桃李に自分自身を磨き、成長の日々を過ごしていることを実感しました。また、1月22日(月)には2学年において、ビブリオバトル(書評合戦)が行われ、思わず引き込まれる発表に、2年生の逞しい成長を感じました。

 そして、先日2年生において、「豚汁」を作り「ご飯」を炊く調理実習が家庭科の時間に行われました。炊いた「お米」は、2年生が5月の移動教室で、田植え体験で植えた苗を、農家の方々が大切に育て、送ってくださった「お米」です。この調理実習にあたり、本校では調理室に使用できる炊飯器がなかったため、2学年の先生達がリアカーを引き、日本橋小学校さんから炊飯器を8台お借りしました。そのような準備の中、できあがった「豚汁」と「ご飯」。「おいしい」と食べる生徒たちの姿に、様々に支えていただいた方の力により、子供たちの思いは開花すると感じ、子供たちの楽しそうな姿が何よりの集大成だと感じました。

 一年間のまとめの3学期、子供たちの成長の集大成を感じながら、学校評価でいただいたご意見をもとに、これから次年度に向けての教育課程を編成していきたいと思います。

 コロナで閉じられた日常、また、時に天災で壊されてしまう日常に思いを馳せながら、当たり前ではないこの日常を大切に、一日一日を真剣に臨んでいきたいと思いました。今後ともご理解ご協力をお願いいたします。