1年間の集大成となる3月

校長 平野 雅仁

 梅の花が見ごろを迎え、寒さの中にも少しずつ春の日差しが感じられるようになってきました。今年度も残すところ1か月となり、令和5年度のまとめの時期となりました。本年度が無事に終えることができますのも、保護者、地域の皆様をはじめ日本橋中学校にかかわるすべての方々のご協力のおかげと感謝しております。ありがとうございました。

 さて、今年も3月2日の土曜授業日にあわせて、学習発表会(展示の部)を開催します。今年度は、教育センターで、「第76回中央区立中学校生徒作品展覧会」(1月)が開催され、2月には、東京都美術館で「第73回東京都公立学校美術展覧会」が開催されました。日本橋中学校から出品された書写・美術・技術・家庭科は、素晴らしい作品ばかりでした。この時期の作品展は、展示できる生徒作品が一年間で一番多く、今年の学習の集大成になります。各作品から生徒―人一人の成長や努力の足跡を感じることができます。全校が美術館となるこの機会に、学年や教科等の取組の成果を是非ご覧いただきたいと思います。廊下や教室に生徒作品が展示されるのを見るたびに、「日本橋中生は、本当に一つ一つ丁寧に作品を制作している」と感心しています。これは「自分を大切にしている」ということと同じで、日本橋中生のもつ大きな強みです。本校のよき校風・伝統として、いつまでももち続けてほしいと願っています。

 また、学校評価アンケートにご協力いただき誠にありがとうございました。詳細につきましては、裏面をご覧ください。

 今後の改善策としては、(1)学力の向上…本校の研究(話合い活動)を更に充実させ、学力の定着・向上を図っていきたいと考えています。そのためには、タブレットや「ドリルパーク」を有効に活用し、個別最適な学びを推進し、学力の定着をさらに確実なものにしていきます。(2)学力の適正な評価…来年度は、「学習のすすめ」を活用して、学習のポイントを生徒に説明していきます。また、保護者の方にも保護者会等で各教科の評価の基準についての説明を行っていきます。適切な評価と共に、信頼される評価を目指していきたいと考えています。(3)自らの生き方や将来を考える機会としては、職場体験学習を充実させていきます。今年度は、1年生と2年生で報告会を実施しました。来年度も異学年交流を積極的に行い、生徒たちが体験的な学習の中で、自らの生き方を考える「キャリア教育の充実」を図っていきたいと考えています。(4)周年記念行事の充実…学校行事と共に令和6年9月28日の周年式典・祝賀会に向けて、子ども達には、アスリートや文化人の講演会、芸術的な体験や鑑賞など様々な取組を行っていきたいと考えています。

 教職員一同は、子ども達の努力を認め、励まし、温かく接していくことを目指し、意欲や自己肯定感をより高め、子ども達の「生きる力」を育んでいきたいと考えています。今後ともご理解とご協力をよろしくお願いいたします。