令和6年度 中央区立京橋朝海幼稚園経営方針概略

園長 眞家 順子

中央区立京橋幼稚園と中央区立京橋朝海幼稚園とのそれぞれの長い歴史と伝統を受け継ぎ、地域に根差した教育活動を展開する開園32年の京橋朝海幼稚園において、遊びを通しての学びから「知」「徳」「体」の力を培い、心身ともに健康で自己実現に努め、社会に貢献できる人間の育成を間刺し、生涯にわたる人格形成の基礎を培う教育を推進する。

1 京橋朝海幼稚園が目指す子どもの姿 

<教育目標>

かんがえる子ども()

自然物や飼育栽培物等、命ある対象との関りを楽しみ、大切にしようとする子

直接体験の機会を通し、多様な気付きや意欲を得ることができる子

やさしい子ども()

自分のやりたいことを実現させながら、人との関りを楽しめる子

げんきな子ども()

食に関連した環境へ興味をもって、関わることを楽しむ子

  運動遊びを通して、自分の力を伸ばすことの充実感や達成感を感じる子

2 京橋朝海幼稚園が目指す幼稚園像    

(1)園児一人一人が自分のやりたいことを見つけ、「楽しかった!」「また行きたい!」「今度はこれをやってみたい!」と思える、発達に沿った保育で、園児が自から高め伸ばす力を育むことができる幼稚園。

(2)全教職員が互いの良さを生かし、園児と共に育つという人権尊重の意識がもてる幼稚園。

(3)教育公務員として自覚の下、経営方針の課題に向けて、やり甲斐と自信をもって教育活動を展開できる幼稚園。

(4)保護者、地域への情報公開・発信と、園児の気持ちのよい挨拶や行動、地域との交流活動などを通して、「京橋朝海幼稚園に通わせてよかった」「京橋朝海幼稚園が地域にあってよかった」と言ってもらえる幼稚園。地域や、保護者、地域に支えられるようにする。

 

3 京橋朝海幼稚園経営の基本方針

 「2 京橋朝海幼稚園が目指す幼稚園像」の具現化を図るため、以下に挙げる具体的な取組を推進していく。

 (1)園児が自から高め伸ばす力を育むために

①自然体験を通して、自然の素晴らしさや不思議さを感じ取り、自然や動植物を大切にする心情を養わせる。

②全ての教育・保育活動において、園児が相互に力を合わせ、粘り強く行動し、目的を成し遂げる体験を積み重ねることで、園児の自己達成感・自己肯定感を育成する。

  ③園児一人一人の発達に合わせ、各種の運動遊び(室内ボルタリングやターザンロープ等)を意図的、計画的に楽しめる機会をつくり、自分から進んで取り組むようにすることで、基本的な動きや体力を培う。

  ④教師、友達、異年齢、他校種、地域等、様々な「人と関わるよさ」を味わわせ、相手を思いやる人との関わり方を学べるようにする。

⑤自分の身の回りの生活を整えることから始まる健康や、安全の大切さに気付き、進んで行動できる態度を養うようにする。

(2)園児と共に育つという人権尊重の意識がもてるために

  ①一人一人の園児のよさを伸ばすために、誰にでも分かりやすい活動を目指し、ユニバーサルな教育・保育活動を追究する。

  ②PDCAサイクルを確実に位置付け、園児自らが考えて行動する主体的な遊びを通しての学びを促進する。

  ③全教員が、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を共有し、知的な気付きや育みたい力を保育の中で意識し、小学校教育との連携に努める。

④幼児理解とともに、教育・保育活動の指導法に関わる園内外の研究に積極的に取り組む機会を確保する。

「活動の指導と研究・修養は車の両輪」

  ⑤教育公務員としての人権感覚を、定期的に見直す。

(3)  教育公務員として自覚の下、経営方針の課題に向けて、やり甲斐と自信をもって教育活動を展開するために

  全教職員が、よりよい教育を追究することで、園児のできる楽しさ、伸びる喜びを共有し、自身の喜びとすることができるようにする。

  全教職員で、夕会、週の打ち合わせなど、定期的な情報交換の機会を設け、幼児理解に関わる情報を共有するなど、担任一人で抱え込まず、団結して考え行動できる体制を確立する。

  教職員一人一人のアイデアを尊重し、失敗を恐れずまずは行動することを奨励し、新たな教育活動に挑戦していく機運を組織内に醸成する。

  元気に笑顔で園児と向き合えるように、ライフ・ワーク・バランスを考え自分のやるべき仕事の優先順位を考えてする。

(4)  地域や、保護者、地域に支えられるために

  伝統的な行事や季節ごとの行事などを教育活動に位置付け、地域に対する愛着の芽を育む。

  教育活動において、可能な限り保護者や地域の人材を生かした活動を意図的に設定するよう努める。

  全教育・保育活動を通し、園児一人一人に幼稚園の一員、地域の一員としての意識を高め、歴史と伝統ある幼稚園・地域への愛情を深める。

  全ての教職員が、園児の成長の様子や教職員の熱心に活動する姿を、積極的に家庭や地域にICT等を活用し、公開・発信する。

  「自分の命は自分で守る」ための安全教育を計画的に推進するとともに、リスクマネジメント(事前防止的危機管理)とクライシスマネジメント(事後対応的危機管理)の危機管理意識を高め、安全・安心な幼稚園の実現を図る。

  お弁当給食や預かり保育の開始を含め、食物アレルギーの対応、個に応じた安全な生活を保障するため、家庭や関係機関との綿密な連携を図る。

  在園児親子に育児の楽しさ、未就園児の会の充実を図り、本園の教育のよさを広く多くの人に知らしめる創意工夫をする。