子ども会に向けての取り組み

 学芸会で劇遊びを4・5歳合同で楽しんだり、学芸会後に5年生の連合音楽会の発表を聞いたりしたことを幼稚園の子ども会に取り入れて進めてきました。日々の遊びの中で繰り返し楽しんでいることや読み聞かせで大好きな絵本のお話を取り入れることで、子どもたち一人一人が主役になれるようにすることが、泰明幼稚園の子ども会でのねらい(目的)です。”子ども会があるからやる”のではなく、”毎日楽しんでいることをお家の人や小学生などにみてもらいたい”という気持ちで進めています。園長先生に「劇が出来てきたから、おうちの人に見せる日を決めたい」「合奏も見せたい」などと伝え、『子ども会』の日にちを決めて(あらかじめ設定はしてあります・・・)取り組んでいます。どんなお話、楽器遊びになるか、お楽しみに☆ 一部ですが、取り組みの様子を写真でも紹介します。

      

      

 

○節分の会○ 

 節分は、「みんなが健康で幸せに過ごせますように」という意味を込めて、悪いものを追い出す日と言われています。幼稚園では、自分の中にいる追い出したい鬼を想像して絵の具で描きました。描きながら自分のことを見つめ直す時間になったようで、「忘れ物しないようにしたいから」「早く起きないと遅刻しちゃうし・・・」などつぶやく様子があり、微笑ましかったです。節分当日は節分の意味や柊鰯を飾る由来を知ったり、遊戯室に子どもたちが描いた絵に向かって豆を投げて、悪いものを追い出したりしました。最後にお腹の中にいる悪いものを追い出すために歳の数+1個の豆を食べました。「おいしいからもっとたべたくなっちゃった」「もう忘れんぼ鬼いなくなったかな?」などかわいいつぶやきが聞かれました。日本の伝統行事の意味が分かって体験する機会となりました。 

      

 

☆子ども会☆

 当日までに、関わりがある3・4年生にそれぞれお客さんになってみてもらったり、童歌遊びの会講師の国岡さんに披露したり・・・することで、日に日にパワーアップして緊張感もほどよくなっていきました。手作り楽器のオープニングパレードで会場内を練り歩くことで、「お母さん、あそこにいた」「たくさん拍手聞こえたね」などと会場の雰囲気を感じ取ってから各学年の発表へつなげていきました。

「今まででいちばんがんばったよ」「すごくたのしかった!」とおうちの方に見てもらったことで、終わった後一人一人がとてもうれしそうなよい表情で会場から出てきていました。それぞれ頑張ったところは違いますが、それぞれの力が合わさってとても楽しかった思いはきっとみんな感じたのだろうと思います。がんばった子どもたちにたくさん、具体的によかったところを話していただければ幸いです。そのことが子どもたちの次の活動への自信となっていきます。次のステップは進級・進学です。自信や期待をもって次に進めるようにしていきます。

      

 

子ども会の経験から・・・

 子ども会で自分たちの力を出してがんばった『達成感』や『満足感』を感じられた子どもたち。翌日からも子ども会は続きます。うめ組がゆり組に「合奏やたい」「楽器貸して」と声を掛けて教えてもらったり、劇遊びの役を替わり合って再度劇遊びを楽しんだりしました。また、保育体験で保護者にも子どもたちが行った劇遊びや合奏を一緒に体験する機会も設けました。「ゆり組さんの合奏楽しいね」「役変わったら、難しかった」「子どもたちの中に入って一緒に楽しめたことがうれしかった」など、それぞれ感じたことを教えてくれていました。行事で終わりではなく、行事までの取り組みの過程で成長したことや行事で感じられた成長を、日々の生活に早速生かせている様子がありました。この自信が次につながっていくことを大切に、残り一ヶ月の生活を進めていきます。

      

 

セーフティ教室

今年度最後のセーフティ教室を実施しました。進級・進学に向けて、一番大切な道路の歩き方を築地警察の方に教えていただき、その後実地訓練も行いました。年長ゆり組は進学を見据えて、一人ずつ歩いてみることに挑戦しました。「交差点は前に行きすぎないようにして待つこと」「青になっても車が来ないか見ること」「手を高く上げて、車に人に見てもらえるようにすること」など警察の方に教えていただいことをしっかり行動に移している様子が見られました。雨が降ってきてしまい傘をさした状態での訓練となりましたが、自分の命を自分で守るための訓練と分かって真剣に参加していました。今回の訓練を生かし、登降園時も自分の目で見て渡ったり行動したりできるようにしていきましょう。

      

 

銀座街探検

今回の街探検では、街にある雛飾りを見に行きました。地域のお店である「安藤七宝店」さん、「鳩居堂」さんのご厚意でお店の中に入れていただき、様々な雛飾りを見せてもらいました。「うめ組の時にこれ見てつくったね」「今回はこんなおひな様がつくりたいな」など、お店に飾ってある雛飾りから自分たちが作りたい雛飾りを想像しながら見ている様子がありました。また、教文館ナルニア国での読み聞かせをうめ組が初体験しました。ゆり組がリードしながら「ここでは静かにするんだよ」「エレベータはゆっくり乗ってね」など訪問の仕方も教えてくれていました。たくさんの絵本の原画を見せてもらったり、お話を聞かせていただいたりして、幼稚園に戻ってきました。翌日から早速「私たちもおひな様作りたい!」と雛飾り作りが始まりました。地域の皆様のご協力のおかげで様々な実体験し、それを教育活動に生かすことが出来ました。ありがとうございます。

      

 

幼稚園2020レガシー『ボッチャ体験』

幼稚園2020レガシーの1つであるボランティアマインドを育むための体験活動として、パラリンピック競技であるボッチャを体験しました。体験の前に、遠足など園外に出たときに見つけた点字ブロックや優先席の話から、ユニバーサルデザイン・ピクトグラムなどがあることやなぜそれがあると良いのかを知ったりできるように担任が話をしました。そして、ユニバーサルデザインスポーツであるボッチャを体験する流れで行いました。幼稚園公開だったので、保護者の方にも一緒に参加していただきました。

  

講師の先生から「ボッチャは誰でも楽しめる競技」と教えていただき、最初はボールの特徴を感じられるよう投げてみることから始めました。そして、チームに分かれて対戦です。白のジャックボールにボールが近付くたびに歓声が上がっていました。年長ゆり組は昨年度の経験もあるため、さらに上の体験ができるように、座っている状態で・目をつむった状態で ボールを投げることにも挑戦しました。様々な立場の人の気持ちになって体験することができたようでした。

      

 

お別れ散歩

ゆり組がもうすぐ修了することを受け、日比谷公園にお別れ散歩に出掛けました。誕生会の司会で一緒になったゆり組・うめ組でグループになって、三笠山でオリエンテーリングをしたり、アスレチック広場で様々な遊具で遊んだりしました。今年度はこれで5回目の日比谷公園。季節毎で全く違う様々な顔を見せてくれて、子どもたちを楽しませてくれました。今回の散歩で益々うめ・ゆり組で仲良しになりました。この活動での経験を修了・進級に向けての活動に生かしていきます。