令和2年度 7月
寮:七夕<7月5日(日)~7月7日(火)>
七夕に向けて、笹に飾り付けをしました。
七夕飾りと短冊の色にはそれぞれ意味があります。
子どもたちは、どの飾りを作ろうか、どの色の短冊に願い事を書こうか、と迷いながらも、
楽しそうに準備をしました。
友だちと一緒に飾りを作り、それぞれの工夫を凝らした作品を見せ合う姿もありました。
当日はあいにくの雨で天の川を見ることはできませんでしたが、
七夕伝説のお話を聞き、由来について学びました。
「雨の日は天の川を渡れない」という話には、窓を振り返って空の様子をうかがったり、
「かわいそう」という声が上がったりと、子どもたちの優しさを感じました。
寮:放課後の様子<7月4日(土),16日(木),19日(日)>
晴れた日の放課後は、全員で校庭へ遊びに行きます。
校庭では、一輪車、バスケットボールやサッカーのシュート練習、虫探し、鉄棒などで遊んでいます。
梅雨の貴重な晴れ間には虫がたくさん出てきます。
子どもたちは上手にバッタや蝶を捕まえて、友だちと見せ合いっこをしています。
一輪車は、初めて乗る子、レベルアップに挑戦する子と様々ですが、
アドバイスをしたり補助をしてもらったりと助け合いながら、一生懸命練習や検定に取り組んでいます。
雨の日は、ゆっくり過ごしたい子は寮内で、体を動かしたい子は体育館で遊びます。
寮内では、読書や手芸、工作、卓球、音楽鑑賞などをして、自由に過ごしています。
中でも卓球は大人気で、大人数で遊べる「王様卓球」というルールで白熱した試合を繰り広げています。
体育館では、一輪車やバスケットボールのシュート練習などで遊んでいます。
入園から2週間が経ち、バドミントンやドッジボールなど、できる遊びが増えました。
特に人気なのは「タスケ」というドッジボールです。
ルールを知らない友だちに優しく教えたり、未経験者には手加減をしたりと、
上級生を中心に声を掛け合い楽しく遊んでいます。
子どもたちの日記には「またやりたいです」「たくさん当てられて嬉しかったです」
などと感想が書かれていました。
寮:休日の様子<7月19日(日>
天気の良いこの日のおやつは、ちょっとしたピクニック気分を味わおうと、
梅プレイルーム、桜プレイルーム、桜寮前の庭の3ヶ所に分かれて食べました。
プレイルームでは、黙々と食べる子、窓から青空を見上げてしみじみとする子と、
それぞれが「いつもと違うおやつ」を楽しんでいました。
桜寮前の庭は希望者が多く、久しぶりに感じる夏の陽射しと鳥の鳴き声に、
「気持ち良い」「遠足みたい」などと声が上がりました。
寮:楽しむ会<7月24日(金)>
例年は寮の三大行事である「夏祭り」の時期ですが、今年度は形を変えて、
夏祭りと誕生会を合体させた「楽しむ会」を開催しました。
この「楽しむ会」は6年生が中心となって企画し、
「全部自分たちでやりたい」と、自由時間を使って準備を進めてきました。
プログラムを発表して、いよいよ「楽しむ会」の始まりです。
この日のおやつは、事前に希望をとったアイスです。
さらに、副園長先生からのサプライズで、お菓子の詰め合わせが配られました。
冷たいアイスとサプライズのお菓子に、子どもたちのテンションも上がります。
おやつの後はレクリエーションです。体育館・寮それぞれ2種類のゲームで総合得点を競いました。
体育館では、「進化じゃんけん」と「ペットボトルダーツ」をしました。
「進化じゃんけん」は、じゃんけんに勝つことで芋虫から人間まで進化していくゲームです。
早く人間まで進化しようと、仲間を見つけて白熱したじゃんけんを繰り広げていました。
「ペットボトルダーツ」では、カーリングのように的の中心を狙ってペットボトルを転がし高得点を狙います。
子どもたちは真剣な眼差しで狙いを定め、得点に一喜一憂していました。
寮内では、「映像間違い探し」と「この中なんだ」をしました。
「映像間違い探し」では6年生が被写体となった映像から間違いを探します。
どこが違うのか、子どもたちは前のめりになって映像を見比べていました。
「この中なんだ」は、事前に紹介された文房具のうちどれが箱の中に入っているのか、振った時の音から当てるというゲームです。
身近な文房具でも音から予想するのは難しく、一生懸命に耳を澄ませていました。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、レクリエーションの終わりには「もっとやりたい」と声があがりました。
レクリエーションの後は夕食です。この日は「誕生会(楽しむ会バージョン)」の特別メニュー。
座席も照明もパーティー仕様で、ワクワクする雰囲気です。
「いつもと違う夕食」に子ども達はみんなニコニコ笑顔でした。
暗くなってからは「花火大会」をしました。一人につき10本程度ですが、久しぶりの手持ち花火に喜びの声が上がります。
線香花火の「誰が長く残るか競争」も大盛り上がりで、火の玉を落とさないよう息を飲んでパチパチと散る火花を見つめていました。
花火大会の締めは、職員からドラゴン花火とナイアガラのプレゼント。
食堂の前に集まり、吹き上がる花火を眺めました。
うまくつかない花火には「頑張れ!」と応援の声が上がり、温かな雰囲気が広がりました。
入浴の後は4~7月の誕生者に、手形や写真を綴じたカードをプレゼントしました。
カードを渡すのは、表紙を担当した子どもです。
喜んでもらえるように、事前にリサーチをしたり色遣いを工夫したりと、心を込めて表紙を描きました。
受け取った子どもたちは、色とりどりの絵が描かれた表紙に大喜びでした。
楽しい一日はあっという間に過ぎ、いよいよ終わりの会です。
終わりの会では、くじ引きで当たった子どもが「楽しむ会」を振り返って感想を発表します。
誰が当たるのかとドキドキしながら待ち、当たった子どもたちは、口々に「楽しかった」と会を振り返りました。
会を作り上げた6年生は、「やりたいことができた」と満足気で、
「大変なこともあったけれど、みんなが楽しんでくれてよかったです。」と、達成感の満ち溢れた表情で締めくくりました。
最後に、企画・準備・進行を務めた6年生にみんなで感謝の気持ちを伝えました。
会を作り上げた6年生もにとっても、目一杯楽しんだ下級生にとっても、思い出に残る一日になったことでしょう。